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「3現主義」
移動管制隊の大竹2尉です。今回、「りふれくたぁ」への寄稿を賜りましたので「3現主義」についてお話をさせていただきます。「3現主義」とは「現場」に行き、「現物」を直接確認し、「現実」を認識した上で、問題解決を図るという考え方です。ここで、私が幹部として勤務した前任地での出来事とともにお話します。
移動部隊の幹部として、東北の山で移動器材の展開地指揮官(展開地での指揮、各種調整を実施)として任務に従事していた時のことです。
移動器材を展開した後、今後、天候の悪化のため風速が30m/s以上に勢力を増すとの情報を入手しました。私は天候が悪化する前に、器材の状況を直接確認する必要があると判断し、空曹1名とともに小型業務車で現場に向かいました。
現場に到着し器材を確認すると、器材の支線(補強用)が緩み、車両が動かないようにする輪留めや照光器材が散乱している現実を認識しました。そのため、支線の締め付けを強くし、輪留め等を撤去することで飛散防止を実施し、問題解決しました。
この時は、「3現主義」を実践したことで、暴風前に被害の局限を図ることができましたが、指揮官自ら直接確認することを怠っていた場合、器材の損傷等が生起し、任務の完遂ができなくなっていただろうと思います。改めて「3現主義」の重要性を認識した出来事です。引き続き、「3現主義」を徹底し、移動器材の維持に努める所存です。
「タワーシミュレーターについて」
浜松管制隊では、飛行場管制業務の技量向上のためにタワーシミュレーターを活用しています。
タワーシミュレーターは、操作員がキーボードでコマンドを入力し、マウスを使って航空機を動かします。この操作が非常に難しく、特に機数の多いシチュエーションを再現する際は、訓練生の指示にパイロット役として応答しながら複数の航空機を動かす必要があります。操作員の練度がシミュレーター訓練の質を左右することになるため、日々練度の向上に努めています。
私が思うシミュレーター訓練の最大のメリットは、一時停止することができる点です。訓練生が航空機に対する指示に迷った際、現実の世界とは異なり、その状況を一時中断して考えさせることができます。訓練生が分からなくなった原因を特定し、頭の中を整理して対応策を見つけ出させることで、この経験を実際の航空管制業務へ反映させることができます。
これからもタワーシミュレーターを積極的に活用して、航空管制官の技量を高めていきます!
ホームページをご覧の皆様、こんにちは。暦の上では冬となり、夜の寒さが強まってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、「人事評価制度」に関連したお話をしたいと思います。「人事評価」は高度経済成長期から存在するものですが、時代は「終身雇用」から「成果主義」へと変わり、2000年代に入るとアメリカからMBO(目標管理制度)というものが持ち込まれました。今では自衛隊(公務員)においても導入されている評価制度です。
ちなみに評価制度には、この他にも「360度評価」というものが存在します。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、今回紹介したいと考えているのは、こちらの話になります。
多くの人事評価は、上司から部下に対する一方的な評価になりますが、「360度評価」は、周囲(360度)を囲む上司や部下、同僚といった立場の違う複数の人を評価者とする評価手法です。(「多面評価」とも呼ばれています。)
メリットとしては、「被評価者の納得感を高められる。」「効果的な管理職の育成」「ハラスメントの早期発見」などがあります。一方で「やり方を間違えると被評価者のモチベーションを下げる。」「慣れていない人材による評価にはリスクも伴う。」などのデメリットもあります。
また「360度評価」には時間を要するといったデメリットもあり、アンケートなどによく見かける5段階評価のようなものを導入することが多いようです。5段階評価の手軽さから、管理職の方々が個人的に設問を作成し、自身を客観的に見るためのツールとして活用している事例もあるそうです。
やり方さえ間違えなければ「自分の強み、弱み」を把握することや、「自身のマネジメント力」を客観的に知ることができます。ちなみに評価項目はホームページなどで簡単に調べることができます。みなさんもこれらを活用して自身を客観的に評価してみてはいかがでしょうか?新しい気づきがあるかもしれません。
~安全は1日にしてならず~
~睡眠のすすめ~
「サンキュー!グッドコントロール!」
管制業務中に無線で航空機の操縦者からこのように言われたことのある人は少なくないでしょう。この言葉を聞いたら、ちょっと嬉しくなりませんか。
操縦者からすれば何気ない一言(嫌みの場合もある!?・・・)かもしれませんが、人は褒められて成長するという考え方において、この一言はとても力を与えてくれるものであると思います。
「なんで分からないの?お前はバカか?」「アホか?そんなの当たり前だろ!」など、褒められることもない時代を生き抜いてきた昭和生まれの大先輩達は今、いろいろな事を恐れて後輩の指導に臆病になっていますが、良いところはしっかりと褒めてあげようと頑張っています。
「私、褒められて成長するタイプなんですよ。」とよく耳にしますが、ほとんどの人は褒められると、頑張ろうという気持ちになりそれが成長につながります。
何気ない嬉しい一言はやる気を奮い立たせるものであることを認識し、嫌なことがあっても感情をむき出しにすることなく誰に対しても自然と褒め言葉をかけてあげられるようになりたいものです。