「いつでもどこでも駆けつけます」をモットーに、我々移動管制隊はこれまで20年にわたり、全国各地へ移動式管制器材を機動展開し、各飛行場での航空管制業務をサポートして参りました。
移動管制隊の真髄は、航空管制業務に必要な機材をどこへでも持っていけることにありますが、その行動には高い知識と技量が必要です。したがって、我々は常に隊員個々の能力向上のための訓練を推進することはもちろん、移動管制隊として組織的な能力を発揮すべく様々な訓練に取り組んでいます。
航空自衛隊は、今後「航空宇宙自衛隊」へと進化します。
移動管制隊も現状に満足することなく進化する必要があります。私が目指す移動管制隊の形は、いかなる環境下でも任務を遂行できる「強靭」な部隊です。どんなに過酷でも逃げることなく、心折れることなく、淡々と任務を遂行します。そして既存の概念のみに囚われることなく、斬新な思考を組み込んで新たな部隊へと発展させていく所存です。
我々が運ぶのは、移動式管制器材だけではありません。最後まで戦い抜く強い意志も運びます。
「Anytime, anywhere, We bring the toughness!」
移動管制隊は、平成15年3月27日に産声を上げました。その主たる任務は、航空自衛隊が所在する飛行場に設置された管制塔やレーダー施設等の航空管制施設が使用できなくなった場合に、移動式の管制器材を提供して航空管制の継続を支援します。移動式の管制器材には、移動式ラプコン(レーダー)、移動式管制塔及び移動式タカン(航空機に位置情報を提供)の3種類があり、大型トラックで運搬することができます。その活動範囲は、北海道から沖縄までと全国に跨り、少数精鋭の隊員で対処しています。先の東日本大震災では、松島基地において移動式ラプコンを3年間に渡り運用し、東北の空の安全に寄与しました。移動管制隊は、航空自衛隊が航空管制を最後まで継続するために必須の部隊として、そのプレゼンスを維持する必要があります。今後は、厳しい安全保障環境や頻発甚大化する自然災害に迅速かつ適切に対応することにより、国民の皆様の期待に応える所存です。皆様のご声援よろしくお願い致します。
ホームページをご覧の皆様こんにちは。
全国各地に機動展開する我々は、いついかなる展開にも備え、器材の事前確認と調整作業など、急な展開にも備え、常に準備しています。今回は、「移動式タカン装置」の事前確認等について紹介します。無線航法援助装置「移動式タカン装置」とは、航空機が自分の位置を知るための信号を、地上から空中へ送る装置で、安全な飛行を支える大切な役割を担っています。装置が正しく動作しているか出発前に設定の確認や動作を一つひとつ確実、丁寧に確認していきます。
整備員は、器材の各部を目視と計測器を用いて確認し、必要に応じて調整を行います。こうした細やかな基本の確認作業の積み重ねが、飛行安全の確保と操縦者達からの大きな信頼の確保につながります。目立たない仕事かもしれませんが、見えないところで現場を支えています。必要な時、確実に能力を発揮できるよう、One Teamとなって、私たちは今日も準備を続けています!
移動管制隊では、4月21日から始まった航空自衛隊「あいさつ、掃除、身だしなみ励行週間」の一環として、朝の挨拶運動を行いました。
毎朝、庁舎玄関前に隊員が立ち、出勤してくる隊員一人ひとりに「おはようございます!」と元気な挨拶を行い、さわやかな一日の始まりを後押ししました。
期間中は小雨が降る日もありましたが、暗くなりがちな朝の空気を吹き飛ばすように、明るい声と笑顔が玄関前に広がり、隊内には自然と笑顔が広がっていきました。
挨拶は小さな行動ですが、部隊内の雰囲気を大きく変える力があると実感しました。今後もこうした取り組みを継続し、明るく活気ある職場づくりを進めてまいります。
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