春日管制隊
春日管制隊長 2等空佐 家田 貴子
隊長挨拶
春日管制隊のホームページへようこそ。
第29代春日管制隊長を拝命いたしました家田です。春日管制隊は昭和32年に創設され、主に九州方面の航空機の運航情報の処理と対領空侵犯措置(いわゆるスクランブル)に必要な我が国周辺を飛行する彼我不明機の識別業務の支援を行い、航空の安全に直接寄与する部隊です。隊員はスクランブル待機をしているパイロットと同じ気概を持って、一秒でも早く航空機の移動情報を提供できるよう、それぞれの持ち場を誠実に守り、任務に励んでいます。
本ホームページでは、部隊の行事や隊員の活動などを紹介しております。今後とも変わらぬ御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
部隊紹介
春日管制隊は、主に九州方面において、自衛隊等の航空機に係る運航情報を処理し、関係部隊及び機関等に中継する飛行管理中枢業務を、任務の1つとしています。担当する空域は、朝鮮半島、中国大陸及び台湾に隣接していることから航空機の運航情報等の取扱に際し、他部隊以上に正確性及び迅速性が求められます。また、春日管制隊は、地震等が発生した場合でも飛行管理隊(東京都府中市)と連携し、陸海空自衛隊各部隊に対する航空機の運航情報に関する処理中継を継続いたします。航空機の運航情報は、自衛隊の各種任務遂行に必要不可欠であることから、私達が担う責任は非常に重いものと考えております。隊員は、そのような責任の重さをしっかりと受け止めつつ、重要な任務に携わることのできる喜びと矜持を胸に、知識及び技術の向上に日々努めています。我々春日管制隊は、引き続き西部防衛区域における方面管制隊として、西部航空方面隊司令部に対する支援の他、福岡ACCをはじめ西部航空警戒管制団や各管制隊等と緊密に連携し、飛行管理中枢業務等をしっかり実施していきます。「西の防人」として、明朗闊達、一層精強な部隊を目指して活動する春日管制隊を今後とも宜しくお願いいたします。
隊員の訓練風景
中枢勤務員検定
我が隊は、新隊員2名の中枢勤務員検定を実施しました。この試験に合格すれば、飛行管理隊として一人前であることが認められます。クルーの一員として、監督無しで任務に付くこととなります。
高度な知識と技術が必要とされる飛行管理業務において、要員を育成することはとても大変で、訓練生は勿論の事、教官、周囲の先輩隊員達が、総出でこの日のために訓練を行ってきました。


実技試験に臨む訓練生


周囲が見守る中、必死で頑張る様子
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検定開始直線の苦悶の表情
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受検開始の様子
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与えられる状況に必死に食らいつく訓練生
結果は、2名ともに合格することができました。これから監督者無しで勤務することが可能となりましたが、飛行管理としてのキャリアはまだ始まったばかりです。これからも引き続き知識と技能向上に努め、どのような事態にも立派に任務を遂行できる飛行管理員になれるよう、隊全体で育ててまいります。
トピックス
1 安全保障関連知識事項の習得
2 新戦力加入、更なる飛躍へ
1 安全保障関連知識事項の習得
春日管制隊は、課業開始前の時間を活用し、安全保障関連の知識習得に励んでいます。令和4年12月、「国家安全保障戦力」、「国家防衛戦力」そして「防衛力整備計画」のいわゆる「安全保障3文書」が政府において策定されました。
今年に入り、隊は定期的に幹部による教育、空曹士を対象とした添削形式による練習問題を継続して実施し、知識の習得に努めてきました。
8月下旬からは、上級部隊からの共有を受けた資料を踏まえ、課業開始前の時間を有効に活用して模擬試験を実施し、自己の知識の定着状況を確認しています。
「国防のプロフェッショナル」として、また、輝かしい日本の未来を自らの手でしっかりと守っていく為、これからも引き続き知識及び技術の向上に努めていきます。

模擬試験に取り組む隊員
2 新戦力加入、更なる飛躍へ
春日管制隊は、8月に2名の新しい仲間を迎えました。
1名は、私達の上級部隊である管制群本部(東京都府中市)から、もう1名は飛行管理情報処理システムの運用統制等を主たる任務とする飛行管理隊(東京都府中市)からの転入です。両名ともかつて、春日管制隊での勤務経験があり、今回2度目の勤務となります。
他部隊で多くの経験を十分に積み、一回りも二回りも強く逞しく戻ってきた両名は、これから益々緊要度が高まるこの西の空の守りを支える春日管制隊の現場リーダーとして、部隊に新しい息吹を吹き込みつつ、後輩を育成し、益々精強な部隊へ向けて尽力してくれることと思います。

新たな戦力の2人
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