浜松管制隊  

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浜松管制隊


浜松管制隊長

浜松管制隊長 3等空佐 仙波 信幸

隊長挨拶

浜松管制隊のホームページへようこそ。
浜松管制隊は浜松基地に発着する航空機やその周辺の空域を飛行する航空機が、安全かつ効率的に飛行できるよう、24時間体制で航空管制業務を行っています。
このホームページは浜松管制隊所属隊員の日頃の任務や訓練等の様子を紹介しています。
隊員たちの活動を見ていただき、我々が日ごろ、部隊でどのようなことをしているのか、ご理解いただく一助となれば幸いです。


  

部隊紹介

  

浜松管制隊では管制塔とレーダー施設を運用し、「飛行場管制業務」「ターミナルレーダー管制業務」「着陸誘導管制業務」と呼ばれる、空の安全を守るための航空管制業務を行っています。
浜松基地には、T-4、T-400を運用し戦闘機、輸送機パイロット訓練生を教育する第1航空団、
E767を運用し日夜問わず日本の上空を監視し彼我不明機を早期に発見して不法な侵入を防ぐ警戒航空団、
UH-60、U-125を運用し航空救難や災害派遣等で人命救助を行う浜松救難隊など様々な部隊、航空機が所在しています。
このような航空機が、確実かつ安全に任務をこなせるよう浜松管制隊員一同、全力で業務に就いております。
また、基地の南側には浜松広報館エアパークがあり、航空自衛隊の任務や部隊紹介、航空機や機材などの展示があります。
全天球シアターやフライトシミュレーターも体験でき、平日であれば浜松基地で離着陸する航空機を間近で見たりすることのできる施設です。
皆様も是非足を運んでみてください。


隊員の訓練風景

「着陸誘導管制業務技能試験」

先日、着陸誘導管制業務(着陸する航空機に対し、レーダー装置を使用して、飛行経路と適切な高度を継続的に指示し、滑走路へ誘導する業務)の訓練生2名が技能試験を受験しました。
この試験は国土交通省が実施する航空管制業務技能試験で、航空管制業務を実施するためには合格しなければなりません。
航空管制官とは、レーダーや無線機を使用して、航空機が安全に飛行できるように誘導する業務を行います。
技能試験は、筆記・実技・口述の試験が行われます。筆記は航空管制業務に関わる飛行場の地図や飛行経路等を何も参照することなく、自身の知識と記憶を頼りに、白紙に書き起こしていく試験です。
実技はレーダー管制室における航空管制業務を実際に行って、規則に基づき適切な業務が実施できているのかを確認する試験です。

訓練風景

口述は、面接試験のような形で航空法や航空管制業務に関する様々な法律及び規則等を、一問一答形式で確認されます。
試験前の受験生たちは、本番に向けて管制班事務所や自習室で口述や筆記の勉強に打ち込んでいる様子が見られました。実技については、実際に航空機を取り扱う訓練を行うだけでなはなく、時間を見つけシミュレーターを使った訓練にも精力的に取り組みました。
試験は2日間に渡って実施されました。予定していた筆記試験が2日目にずれ、代わりに実技試験が前倒しになるなどのスケジュール変更がありました。
そのような急な変更があっても受験生たちは落ち着いており、管制班事務所で試験前の最終確認をしていました。
無事に技能試験を終え、後日結果が届き、見事受験生2人ともが合格することができました!

訓練風景
合格した2人 スマイル!!

合格したとはいえまだ一人前の管制官とは言えません。取得すべき資格の残り1つであるターミナルレーダー管制業務の技能試験に向けて、訓練生たちは日々の訓練に励んでいます。

トピックス

今月のトピックス

1 管制隊登山部結成

2 だるまの目入れ式




1 管制隊登山部結成

浜松管制隊は某日、隊長以下8名で湖西連峰ハイキングを行いました。湖西連峰は、静岡県と愛知県との県境に連なる200~400mの山脈で、年間数万人が訪れるハイキングの名所です。ハイキングコースはいくつかあり、コース上の多くの場所から浜名湖や太平洋を眺めることができ、天気が良ければ富士山を見ることができます。
今回は湖西連峰のうちの、神石山(かみいしやま)という標高325mの山の頂上を目指して、自然を楽しみながら歩きました。
神石山までの道中の景色は、鳥や虫などのたくさんの自然に囲まれ、木々が生い茂っており、この日は天候に恵まれたため、木漏れ日がとても輝いていました。
ハイキングをスタートしてから2時間ほどで山頂に無事到着し、壮大に広がる浜名湖、太平洋を目の前に昼食を摂りました。
お昼休憩をした後は、下山道を進み、往路とはまた違った景色を楽しみながら心も体もリフレッシュさせることができました。

トピックス
山頂到着! 浜松基地の滑走路も見えた!

約10㎞の道のりを、計4時間で制覇しました。今回は、普段から運動を頻繁にしていたり、登山、ハイキング、トレッキングを趣味にしていたりする隊員が多く参加しており楽しく会話しながら、景色をよく見て、生き生きと歩くことができました。
また、隊員が休日に集まり、このような開放感ある場所で会話することでそれぞれの隊員の新たな一面を知ることもでき、とても良い機会となりました。

トピックス
みんな余裕のある笑顔! いい運動になった~!

このように、浜松管制隊では、浜松の自然あふれる場所に積極的に赴き、郷土愛を深めつつ、隊員相互のコミュニケーションを多くとり、団結を深めています。




2 だるまの目入れ式

記事をご覧の皆様こんにちは!先日、浜松管制隊は“だるまの目入れ式”を行いました。
浜松管制隊の玄関口には“赤い縁起だるま”が置かれています。
だるまは、達磨大師という禅宗の開祖が赤い衣をまとい、座禅をしている姿を模したものです。日本では江戸時代に病気が広まったことをきっかけに邪気を祓うと信じられてきた赤色のだるまが厄除けとして広まりました。
だるまは、達磨大師の厳しい修行の末の「不撓不屈」や「七転び八起き」という精神性が込められています。
浜松管制隊のだるまは、多数の航空機が安全に飛行できるよう日夜、業務を行っている私たちにとって思い入れのあるものです。特に航空管制官の私は、航空管制を行う施設に入る前にこのだるまを目にすると、「今日も空が安全でありますように。そして安全のために頑張ります。」とこの思いを心に抱いて業務を行うことができます。
浜松管制隊にとって縁起物であるこのだるまですが、毎年“目入れ式”を我が部隊では行っています。目入れを行うのは幹部隊員と“その年の年男・年女”です。

トピックス
年男です! 安全第一で頑張ります!

年男・年女は今年の干支である“巳”に因んだ目標を宣言したり、プライベートの充実を願ったりと和気あいあいとした雰囲気の中、見事に目入れを行うことができました!

トピックス
目入れ式に参加した隊員たち

浜松管制隊では航空管制だけでなく航空管制を行うために必要な機材の整備や、部隊と隊員に必要な総務、物品補給などの事務を行っている隊員もいます。どのような仕事でも事故、怪我などが発生することがないよう、隊員全員がすべての仕事を安全に行うことができるように願いを込めて目入れを行いました。
浜松管制隊は2025年もより一層、一人ひとりが意識を高く持ち、事故ゼロのため任務に邁進していきます。