飛行管理隊
飛行管理隊長 3等空佐 前木場 淳
隊長挨拶
飛行管理隊のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。令和4年12月1日付で飛行管理隊長に就任しました前木場3佐です。
飛行管理隊は、昭和35年米軍から業務を継承して以来、主として陸海空自衛隊の各飛行場から提出された飛行計画の点検、飛行計画等の関係機関への配信及び日本上空を航行する航空機の運航状況の監視、確認を行うことで、日本の空の平和と安全に寄与しています。
その業務は、国交省と連接したハイテクシステムFADPを駆使し、また、各隊員のセンスを最大限発揮して行われるものであり、隊員は業務に誇りとやりがいを持っています。
隊長指導方針として「一致団結」を掲げ、日本の空の安全を全隊員一丸となって守っていく所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。
部隊紹介
航空機が安全に飛行するためには、正確な運航情報が必要となります。例えば、出発時刻、目的地、飛行経路、巡航高度や飛行場の工事、滑走路の閉鎖などの情報です。飛行管理隊では、航空機の運航に不可欠なこれらの情報をFADP(ファダップ:Flight Service &AmisDataProcessing System)と呼ばれる飛行管理情報処理システムを運用することにより、飛行部隊や管制機関などすべての運航関連の発信元と受信先を繋ぐ中継役となって、必要とするそれぞれの機関へ提供しています。
飛行管理隊員は中継する際に、これらの情報に間違いはないか確認して調整をしたり、また、到着予定時刻を過ぎても目的地に着陸しない航空機を、関係するあらゆる機関に問い合わせて捜索する業務を行っています。また、日本の領空を不法に侵入しようとする航空機の領空侵犯を防ぐため、領空に侵入する可能性のある航空機の情報を関係部隊へ通報する役割も担っています。
隊員の訓練風景
今回は飛行管理隊の内務班員の働く姿を紹介したいと思います。飛行管理隊には、飛行計画の点検や、日本上空を飛行する航空機の運航状況を監視することを主な任務とする飛行管理員と、電源装置と電話回線を保守整備する整備員が所属しています。中央の段の写真は、飛行管理員が不測事態対処訓練を実施しているものです。行方不明の航空機の通信捜索や識別不明の航空機に対する情報収集、電話による航空機情報の送信等、多岐にわたる複雑な訓練内容となっており、各員の能力向上と部隊の精強化のため定期的に訓練に励んでいます。内務班員は、飛行管理隊にとって、即応戦力として、なくてはならない存在であり、これからも日本の空の安全を守るため、業務や訓練に邁進していってくれると期待しています。
※内務班員:基地内に居住する者
トピックス
皆さまこんにちは。私は、今年の1月10日に第一子が誕生し、現在子育て奮闘中の男性隊員です。この度、ホームページに投稿する機会をいただいたため、第一子誕生に伴い、育児休業を取得したことなどについて、紹介させていただきたいと思います。
当初の出産予定日が1月6日だったこともあり、年末年始休暇から続けて育児休業を取得できるように調整をしました。年次休暇(いわゆる有給)及び配偶者の出産にかかる特別休暇も合わせて取得することで、実質2か月以上の育児休業を取得しました。そのおかげもあり、妻の出産前のサポートと、出産当日には立ち会うことができました。産後も、沐浴や2~3時間おきの授乳など、新生児ならではの苦労はありましたが、家族でかけがえのない時間を過ごすことができました。
私が飛行管理隊に配属されてから約6年が経過しましたが、所属する隊員の男性女性ほとんどが育児休業を取得しています。令和元年からは、取得率100%を継続(もっと前からかもしれません)していることから、飛行管理隊は出産・育児に対する支援環境が整っており、職場全体として育児休暇を取得しやすい雰囲気と理解のある職場であることを裏付けていると思います。
実は私、この記事を執筆している週末から、2回目の育児休業を取得する予定で、改めて、職場の皆さんに感謝するとともに、より一層パパ業務に邁進して、自分自身も成長していきたいと思います。