小牧管制隊
小牧管制隊長 3等空佐 藤盛 雅行
隊長挨拶
小牧管制隊ホームページへようこそ!
令和5年9月に小牧管制隊長を拝命しました、藤盛と申します。
我々小牧管制隊は、名古屋飛行場を拠点とし、国内外を問わず活動する航空自衛隊機の他、民間旅客機や小型機、ヘリコプター等、多種多様な航空機への管制業務を提供するとともに、保有する管制関連器材の保守整備を実施して、航空自衛隊の任務遂行と安全な航空交通の確保に努めています。
このホームページでは、小牧管制隊の活動や隊員の活躍を紹介していきます。是非ご覧いただき、今後とも航空自衛隊及び小牧管制隊に対する変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
部隊紹介
小牧管制隊は、中部国際空港の開港に伴い、愛知県が管理することになった名古屋空港の管制業務を国土交通省から引き継ぐために創設された航空自衛隊の部隊です。小牧管制隊は、県営名古屋空港に離着陸する自衛隊機をはじめ、空港を拠点として活動する旅客機、ビジネス機、ヘリコプター、個人所有の航空機等、大小様々な航空機に対して管制業務を実施しています。
また、小牧基地に隣接する三菱重工業小牧南工場では、ステルス戦闘機F35Aの最終組み立てと検査が行われており、その最新鋭機のテスト飛行の様子も見ることができます。
小牧管制隊は、航空機の運航に係る安全の確保と運用効率の追求のため、操縦者との意思疎通、関係部隊及び機関等との連携に力を注いでいます。県営名古屋空港の管制業務実施部隊として、引き続き相互のニーズに応えながら的確な管制業務の実施に努めてまいります。
隊員の訓練風景
皆さんは、航空管制官がどのようにして飛行機の安全な運航をサポートしているのかご存じでしょうか?
実は、航空管制官は地上からだけでなく、実際に飛行機に乗って現場の体験をすることで、その業務をより深く理解し管制業務に取り組んでいます。
この取り組みは「同乗飛行訓練」と呼ばれ、航空管制官がパイロットの視点から航空機運航の現場を学ぶための重要な訓練です。
5月に小牧管制隊では2名の管制官が戦術輸送機C-130Hに同乗させていただきました!二人とも初めてのコックピット体験に興奮していました。
しかし、飛行が始まると旅客機では味わえない揺れや急な上昇下降に顔色が青ざめていき、遂には後部座席に移ってしまいました...それでも二人は揺れに耐えながら飛行機の動きや管制との交信を聴取し続けました。管制官の一人は訓練が終了し地上に戻った時、「飛行機酔いは辛かったが、パイロットの仕事の大変さと運航のリアルを実感できた」と語りました。この経験が彼の管制業務に対する理解と熱意をさらに深めることとなったのです!
このように、同乗飛行訓練は航空管制官にとって非常に重要な訓練であり、その業務の質を高め、航空全体の安全性を向上させるために欠かせないものです。空の安全を守るために、航空管制官が日々どのような努力をしているのか、少しでも皆さんに知っていただければ幸いです。

今回同乗させていただいた戦術輸送機C-130H
トピックス
1月25日、東京都にある目黒基地にて第27回全自衛隊少林寺拳法大会が開催され、小牧管制隊から雲山士長が単独演武(初段・二段の部)に出場しました。惜しくも入賞には至りませんでしたが、同じく小牧基地から参加したメンバーに多数の入賞者が出ました。
参加者は老若男女、見習いから高段者まで幅広く、米軍三沢基地(青森県)からの参加も複数あり国際色のある大会になりました。また、全国大会強豪校の防衛大学校からは特に多くの参加があり、会場には気勢あふれる学生の声が響き渡っていました。
大会特別賞を受賞されたのは防衛省から参戦した白帯ペアで、拳士歴に依らない丁寧さと気迫あふれる演武で会場を魅了しました。
本大会の会長である航空幕僚副長 小笠原空将による開会スピーチでは、少林寺拳法創始者・宗 道臣氏の言葉「正義なき力は暴力なり、力なき正義は無力なり」が引用されました。宗氏は先の大戦の真っ只中を生きた人物で、少林寺拳法の創始は戦後間もない頃のことです。本武道の理念には、宗氏の平和への願いが色濃く反映されています。
終戦80年を迎える本年、今日の世界情勢と自衛隊の活動へ照らし合わせ、なぜ武を修め極めようとしているのか、拳士一同その意味を改めて考える「原点回帰」の機会となりました。
