入間管制隊  

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入間管制隊

入間管制隊長

入間管制隊長 2等空佐 渡邊 充泰

隊長挨拶

  

更新中

  

部隊紹介

  

入間管制隊は昭和32年(1957年)に入間川管制分遣隊として発足し、昭和36年(1961年)に飛行場管制業務及び着陸誘導管制業務を、戦後進駐していた米軍から引き継いで現在に至ります。
入間管制隊が所在する入間基地は、航空自衛隊最大の人員と部隊数を擁しています。
また首都圏に位置しているため、総理大臣や防衛大臣をはじめとした国会議員、各種高官等VIPの輸送任務の他、防空レーダーやミサイル、航空機等の補用部品の緊急輸送などもあるため、24時間365日任務遂行の態勢にあります。
また、電車でのアクセスが良く、年に一回開催される「入間航空祭」は、県内外から10万人以上の来場者を迎える大規模なイベントとなっています。
(来場者数過去最高は、2013年の32万人)

隊員の訓練風景

陸上自衛官に対するOJT

入間管制隊では、航空管制業務を安全かつ効率的に実施する技能を身に着けるために、日々航空管制官の卵たちが航空管制業務のOJT(OJT:職場内で実際の航空管制業務を通じて行われる実践的な教育訓練のこと)に励んでいます。今回は、その日常の中の一風変わった訓練風景についてご紹介します。
入間管制隊では現在、陸上自衛隊の航空管制官の育成支援のために、陸上自衛官に対してOJTを実施しています。陸上自衛隊の航空管制官?と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。陸上自衛隊にも地上支援の航空部隊や飛行場があり、各飛行場に航空管制官が配置されています。陸上自衛隊の中で航空管制官を育成することも可能ではあるものの、飛行場ごとに取得できる資格の種類や勤務配置が限られており、各種航空管制業務の資格取得が遅れてしまう場合があります。そこで、取得できる資格が多く、訓練体制が充実した航空自衛隊でOJTを行うことで、より効率的、先行的に資格を取得することができるようになります。
今回の陸上自衛官に対するOJTの資格内容は着陸誘導管制業務です。当該陸上自衛隊の隊員は入間基地内で生活し、入間管制隊の訓練生たちと同じように訓練を行い、デブリーフィング(訓練後の講評のこと)を受け、一日の反省を行います。ただ一つ違う点を挙げれば、服装が陸上自衛隊の迷彩服であることだけです。彼は持ち前の陽気な性格で、後輩訓練生たちを引っ張ってくれており、入間管制隊に欠かせないキャラクターになりつつあります。しかし、彼の在籍期間もあとわずか。最後に待ち受ける技能試験を突破できるよう入間管制隊一丸となって全力でサポートして参ります。
入間管制隊に見学に来られた際は、ぜひ迷彩服の隊員を探してみてください。

訓練風景
OJT風景

航空管制官の試験では、筆記、口述、実技試験の3つの試験があります。これらの試験に合格するために、日々の管制業務で訓練を重ね、知識と技能を磨き、試験に臨みます。

訓練風景
訓練の振り返り(デブリーフィング)風景

他の訓練生と同様に、実技訓練後は指導員等によるデブリーフィングを受けます。このデブリーフィングで、自分に足りない知識、技能を認識させ、今後の訓練に生かせるように指導しています。
部隊にとっても当該OJTを通じて陸上自衛隊の隊員と交流し、互いにいい刺激を受けています。



トピックス

・航空交通管制技能試験

先日2名の隊員が、航空交通管制技能試験を受験しました。航空交通管制技能試験とは、「航空交通管制技能証明」という国家資格を取得するための試験です。「航空交通管制技能証明」のうち自衛隊で取得できるものは、飛行場管制業務、着陸誘導管制業務、進入管制業務及びターミナル・レーダー管制業務です。この「航空交通管制技能証明」を取得することによって、晴れて一人前の管制官になります。
今回受験する隊員は、1年前に入間管制隊に配属された隊員と以前のトピックスでも紹介した委託OJTで訓練してきた陸上自衛隊の隊員の2名となります。
着陸誘導管制業務とは、着陸する航空機に対し、レーダー装置を使用して飛行コースと適切な高度を指示して滑走路へ誘導する業務です。この業務により、パイロットから滑走路が見えないような悪天候でも航空機を安全に着陸させることができます。
試験は、筆記、口述、実技の3つの課目があり、筆記試験では、航空路や着陸するまでの経路等の内容を記述しなければならず、距離や高度等の細部情報も問われます。口述試験は、試験官と対面して航空法等の知識を口頭で回答しなければならないため、様々な法律や規則を覚える必要があります。実技試験は、実際に無線機を使用してパイロットと交信し、指示又は許可を発出する等の管制業務の内容を確認されます。今回はこの3つの課目を1日かけて受験しました。この試験に合格にするために、受験者は日々の管制業務で訓練を重ね、知識と技能を磨き、約1年間の訓練を経て、試験に臨みました。

トピックストピックス
受験風景

2名の隊員は、当日緊張しながらも今までの訓練成果を遺憾なく発揮しました。そして試験から数日後、無事に「合格!」の報せをいただくことができました。今回、合格した2名の隊員が、今後の航空自衛隊、陸上自衛隊の戦力として活躍していくことを期待しています。