入間管制隊
入間管制隊長 2等空佐 齊藤 昌紀
隊長挨拶
皆さん、こんにちは。入間管制隊のホームページへアクセス頂きありがとうございます。
いつしか日差しが暖かくなり、コートを着る機会も少なくなりました。今年も桜の季節となりましたが、コロナ禍で迎える3度目の春、まだ以前のような入学式やお花見の光景は見られないようです。
春は、屋外での訓練が効率的、効果的に実施できる季節。年度が替わり、新たな隊員を迎えて、変わらぬ精強さを維持するために、日々の訓練に励んでまいります。
今後も、入間管制隊の活動をホームページで発信していきますので、引き続きアクセスをよろしくお願いいたします。
部隊紹介
入間管制隊は昭和32年(1957年)に入間川管制分遣隊として発足し、昭和36年(1961年)に飛行場管制業務及び着陸誘導管制業務を、戦後進駐していた米軍から引き継いで現在に至ります。
入間管制隊が所在する入間基地は、航空自衛隊最大の人員と部隊数を擁しています。
また首都圏に位置しているため、総理大臣や防衛大臣をはじめとした国会議員、各種高官等VIPの輸送任務の他、防空レーダーやミサイル、航空機等の補用部品の緊急輸送などもあるため、24時間365日任務遂行の態勢にあります。
また、電車でのアクセスが良く、年に一回開催される「入間航空祭」は、県内外から10万人以上の来場者を迎える大規模なイベントとなっています。
(来場者数過去最高は、2013年の32万人)
※令和3年度の入間航空祭は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となりました。
隊員の訓練風景
限定変更訓練
入間管制隊で、管制業務の限定変更訓練を実施している管制官を紹介します。
「限定変更」管制業務は、滑走路などの飛行場施設、障害物、飛行ルート、関係機関との連絡調整要領や制限など、各飛行場ごとに異なる特性があるので、管制官の資格は、常時勤務する飛行場に限定されたものなのです。したがって、管制官は、転勤などで別の基地(飛行場)に異動すると、限定された資格を変更すること、すなわち「限定変更」というものを行わなければなりません。
その準備訓練が「限定変更訓練」です。限定変更訓練は、限定変更試験を受験し、合格することで終了します。

↑の写真の隊員は、今年の8月に初の転勤で松島管制隊から異動してきた隊員です。彼は、松島管制隊が初任地で、航空自衛隊で必要なすべての管制業務の資格を松島管制隊で取得しています。レーダーで誘導する着陸誘導管制業務の限定変更は終了し、現在は管制塔で飛行場管制業務の限定変更訓練に励んでいます。
2人目の隊員は、12月に小松管制隊から異動してきた隊員です。彼も前隊員同様、小松管制隊においてすべての資格を取得しており、今回が初めての転勤です。

朝礼時に隊員たちの前で紹介される隊員

着陸誘導管制業務(GCA)訓練中の隊員

飛行場管制業務訓練中の隊員
現在彼は、着陸誘導管制業務と飛行場管制業務の訓練を並行して進めています。
ちなみに彼は、小松管制隊ですべての資格を取得後、一念発起して2年間にわたる勉強をし、合格率4パーセント言われる「気象予報士」の資格を取得しています!

気象予報士の資格も取得している管制官
このように管制隊では、管制業務の資格を取得するために訓練に励む若い隊員と、有資格者でありながら、異動に伴う訓練に励む隊員が存在します。大きく異なる両者ですが、どちらも訓練生として、切磋琢磨日々訓練に励んでいます。
トピックス

今月のトピックス
1 移動管制隊×入間管制隊 共同ミッション
2 小集団活動 野球編!!
1 移動管制隊×入間管制隊 共同ミッション
4月14日、移動管制隊が、入間基地において移動管制器材を展開しました。移動管制隊とは、航空自衛隊の飛行場に設置された航空管制施設(レーダー等)が使用できなくなった場合に、移動式の管制器材を現地に運んで展開し、それを代わりに使用することで、飛行場の管制機能を中断させないように支援する部隊です。

茨城県の百里基地から約3時間かけて到着!


移動管制隊長と移動管制隊員

展開された移動管制器材
自衛隊唯一無二の部隊である移動管制隊との今回の共同ミッションでは、移動管制隊の隊員との交流、普段目にすることのできない器材を間近に見ることができ、入間管制隊の隊員は、良い刺激を受けることができたのではないでしょうか。
2 小集団活動 野球編!!
入間管制隊では4月16日に小集団活動として野球をしました。小集団活動として野球をするのは、去年の12月以来となります。
入間管制隊の隊員の他、隊員の家族(子供)と前トピックで紹介した移動管制隊の隊長とその隊員(元入間管制隊員)も参加しました。

こども相手でも全力勝負!!

みんなで記念撮影

元入間管制隊員
現移動管制隊員
朝は曇り空で気温も低かったのですが、試合を進めていくうちにすっかり晴れていき、春らしい陽気の中、みんな楽しく親睦を深めることができました。
入間管制隊では他にも共通の趣味を持った隊員同士の小集団があります。外での活動がしやすい季節となりましたので、今後も感染症対策に努めながら、様々な活動を通して親睦を深めていこうと思います。