入間管制隊のホームぺージへようこそ。
令和5年5月に入間管制隊長を拝命しました幡生(はたぶ)と申します。
入間管制隊は、首都圏にある入間飛行場において、航空自衛隊の輸送機等に対する航空交通管制業務を安全かつ効率的に実施し、かつ保有する器材を適正に保守整備している部隊です。ご承知のとおり、入間飛行場周辺の空域は複雑に輻輳しており、多くの関係部署との綿密な連携により、空の安全が確保されていますが、その一端を担う我が管制隊員一人一人が自分の職務をよく理解し、毎日、前向きに任務に邁進しています。
本ホームページでは、そんな隊員たちの日々の活躍を紹介していきます。是非ともご覧いただき、今後とも入間管制隊に対する変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、切にお願い申し上げます。
入間管制隊は昭和32年(1957年)に入間川管制分遣隊として発足し、昭和36年(1961年)に飛行場管制業務及び着陸誘導管制業務を、戦後進駐していた米軍から引き継いで現在に至ります。
入間管制隊が所在する入間基地は、航空自衛隊最大の人員と部隊数を擁しています。
また首都圏に位置しているため、総理大臣や防衛大臣をはじめとした国会議員、各種高官等VIPの輸送任務の他、防空レーダーやミサイル、航空機等の補用部品の緊急輸送などもあるため、24時間365日任務遂行の態勢にあります。
また、電車でのアクセスが良く、年に一回開催される「入間航空祭」は、県内外から10万人以上の来場者を迎える大規模なイベントとなっています。
(来場者数過去最高は、2013年の32万人)
入間管制隊は7月上旬、千歳管制隊(北海道千歳市)において、現地訓練を行いました。現地訓練とは、他の基地や部隊へ赴き、現地で研修を行うことです。千歳管制隊は、千歳基地の戦闘機と新千歳空港を発着する民間航空機に対して管制業務を行うほか、防空管制所と連携して日本の領空を飛行する航空機の識別、飛行計画の確認等を行う業務(飛行管理業務)を行っています。
入間管制隊とは異なる環境で、どのような業務を行い、また千歳ならではの特性等を理解することにより管制官の見識を深めること、そして、今後の管制業務を行う上での礎を得ることを目的として、訓練が行われました。
千歳管制塔と新千歳空港国際線ターミナルビル。管制塔は千歳基地と新千歳空港それぞれの滑走路の中間に位置し、1つの管制塔で2つの飛行場と空港の管制業務(両面管制)を行っています。写真は南から北向きに、赤い矢印の方向へ向けて撮影したものです。
新千歳空港の駐機シーン。羽田~新千歳は国内最大の需要がある路線で、近年はLCC(ローコストキャリア)が就航し、成田便も急増しています。国際線も、コロナ前の需要に戻り、旺盛なインバウンド需要によりさらに発着数が増加傾向にあります。かつては大型機の発着が多かったですが、現在は小型機による多頻度運航が主流となり、就航会社も増加しています。
千歳基地で離着陸訓練(タッチアンドゴー)を行う、政府専用機。千歳基地に所属し、701飛行隊が運航しています。戦闘機、救難機による離着陸訓練も行われ、民間航空機の発着と自衛隊機の訓練をいかに安全に、かつ効率よく行えるか、現場の管制官は日々追求しています。
今回の訓練(研修)は、若年隊員を対象に行いました。自衛官はどの職種でも定期的に異動(転勤)があり、千歳管制隊も異動先の候補の一つとなりえますが、管制業務の見識を深めるとともに、他の基地の勤務環境、住みやすさや気候特性なども実体験として知ることができる、貴重な機会となりました。
入間管制隊は、無事故管制25万回を達成し、9月18日に航空支援集団司令官、森田空将から第3級賞状を授与されました。
自衛隊の表彰は、自衛隊法施行規則で定められています。隊員個人が受ける賞詞(しょうし)、精勤章(せいきんしょう)と、部隊等が受ける賞状(しょうじょう)があり、賞詞と賞状には功績の内容に応じて第1級から第5級までの区分があります。
詳しい内容は、インターネット検索サイト等で「表彰等に関する訓令」で検索していただきますと、防衛省情報検索サービスのサイトが表示され、内容を閲覧できます。
それでは、表彰式の様子をお届けします。
会場に賞状が準備され、表彰式の準備が整いました。
航空支援集団司令官から、表彰状が読み上げられます。
いつも笑顔を絶やさず朗らかな入間管制隊長も、緊張の表情です。
こちらが賞状です。ぜひ画面を大きくしてご覧ください。
表彰式終了後、参列者で記念撮影を行いました。爽やかな秋晴れの太陽光線と青空が、私達の喜びの気持ちに彩りを添えてくれました。
昭和36年の部隊創設以来、諸先輩方が部隊一丸となって築いて来られた伝統と飛行安全、無事故への想いは、令和を生きる私たちに確実に受け継がれており、今回も節目の一つの通過点と心得ています。入間管制隊は、受け継がれ続けた無事故のバトンを次の世代へ確実に渡し、これからも任務に邁進して参ります。
入間管制隊は9月下旬、入間基地に所属する各飛行部隊の操縦者と意見交換を行う、パイロットとコントローラーのミーティング、通称パイコンミーティングを開催しました。管制官と操縦者は、普段は無線でのやり取りしか行わないため、顔を合わせる機会がなかなかありません。また、各飛行部隊どうしの操縦者が一同に集まり意見交換を交わす機会もなかなかないため、大変貴重な機会となりました。
ミーティングは昼の部と夜の部に分けて行いました。昼の部は、各隊から事前に提出された意見と質問事項の紹介、そしてそれらに対する回答を行うという流れで進みました。また、夜の部はお酒を飲みながら、業務のことやお互いの職場環境のことなどを話し合い、交流を深める機会となりました。
入間基地には多くの部隊がありますが、部隊間の交流と理解を深め、風通しの良い環境を構築することは、航空管制業務を行う上で重要なことであり、また飛行訓練や任務飛行を安全に遂行することに大きく寄与します。入間管制隊は、今後も定期的にこのような機会を開催し、飛行の安全への寄与と無事故管制を目指してまいります。
昼の部の様子です。参加者それぞれが高い意識を持ち、様々な意見が交わされました。
夜の部の様子です。多くの操縦者の方々に出席していただき、交流を深めることができました。
【おすすめリンク】
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