外科・消化器外科
1 外科・消化器外科の紹介
外科部長挨拶
2023年4月外科部長を拝命いたしました神藤英二です。これまで防衛医科大学校外科学講座に所属、准教授兼医局長としておもに大腸癌を中心に10年間で1,000例以上の手術に携わってきました。また、外科専門医試験作成委員あるいは大腸肛門病専門医試験作成委員長などを経て、本邦の標準治療も理解しております。ネットに氾濫する偏った情報に左右されることなく、治療ガイドラインを最大限尊重し、経験もまじえながら治療法についてご相談させていただきます。
とくに直腸癌治療では欧米と本邦で治療法に違いがあるとともに、国内でも施設間で差を認めます。最新の情報に基づき、病態にあった適切な治療法の選択についてご説明をさせていただきます。当院では2025年春から新型の放射線治療機器、PET検査機器が稼働しております。またMRIやCTも有しており、一連の検査・治療・その後のフォローが当院のみで完結、よりよい治療環境を提供できると自負しております。
また、その他の領域におきましても、肝胆膵分野や乳腺の分野では手術経験の豊富な先生が担当しており、安全に配慮しつつ治療を進めております。十分な医療が提供できる体制を整えており、近隣からたくさんのご紹介をいただいております。
自衛隊病院という特殊な病院であり、やや入りにくい印象があるかもしれませんが、まったくそのようなことはございません。地域医療のお役にたてるよう努力しております、お気軽にご来院いただくようお願い申し上げます。
当院外科の特長
外科手術を必要とする消化器・乳腺疾患、つまり胃癌・大腸癌・食道癌・肝臓癌・胆道癌・膵癌・乳癌などの悪性疾患、および急性虫垂炎・鼠径ヘルニア・肛門疾患・胆嚢結石症などの良性疾患の診療を行っています。比較的多くの病床数および手術枠を有しており、手術の待ち時間はほとんどなく、良性疾患であればご希望の日時を指定いただくことも概ね可能です。
当院は総合病院であり、心疾患・腎疾患・糖尿病などをお持ちの方も専門医の管理のもと手術あるいは術後管理が可能で、安心・安全に治療いただけることも当科の特長のひとつです。 悪性疾患に対しては手術治療だけではなく、化学療法・内視鏡治療・カテーテル治療・放射線治療・緩和治療を他科と連携しながら行うことで、患者さんの病状や要望に応じたきめ細やかな対応をしております。
また、当院は年間6,000台の救急車を受け入れる二次救急医療機関であり、緊急手術が必要な患者さんに対し24時間対応できるように夜間・休日にもスタッフが待機しております。手術後の体調のすぐれない 患者さんの受け入れも常時可能であり、退院後も安心してご自宅で生活していただけます。
近年、身体への負担の少ない腹腔鏡手術が広く行われるようになりました。当院でも胆嚢摘出術・虫垂切除術・ヘルニア修復術ではほぼ全例腹腔鏡により手術を実施しております。大腸癌・胃癌・食道癌・肝臓癌に対しても、根治性と安全性を損なわない範囲で内視鏡手術を行い、低侵襲治療を目指しております。
2 取扱う主な病気
・ 胃癌・大腸癌・食道癌・肝臓癌・胆道癌・膵癌・乳癌
・ 急性虫垂炎
・ 鼠径ヘルニア
・ 肛門疾患
・ 胆嚢結石症
3 診療実績

4 スタッフ紹介
当科には約10名のスタッフが在籍していますが、隣接する国家公務員共済組合連合会三宿病院の外科診療も同じスタッフで行っています。
また、自衛隊内の医務室、他の自衛隊病院の外科、総理大臣官邸医務室、長期の航海をする艦艇の医務室、国際平和維持活動、国際緊急援助隊、災害派遣、在外邦人輸送など、各種の要請に対してスタッフを派遣しています。
常勤医師

非常勤医師
5 その他
(1)防衛医科大学校外科学講座との連携
当科は埼玉県所沢市にある防衛医科大学校外科学講座と密接な連携を取っており、当科スタッフによる研修医や学生への教育、防衛医大スタッフによる当院での診療、よりよい治療を目指しての患者さんの紹介・被紹介を行っています。
(2)臨床研究
2017年から直腸癌の集学的治療に関する共同研究「下部直腸癌および肛門管癌に対するイリノテカン+S-1併用術前放射線療法の治療効果予測に基づいた治療患者選定と効果の検証」を行っています。また、 得られましたデータをもとに2025年より臨床研究「下部直腸および肛門管癌に対する術前化学放射線療法の治療効果予測情報提供の試みと予測精度の検証」をスタートさせ、直腸癌術前化学療法の効果予測を無料で提供しております。直腸癌に罹患されご説明を希望される方は受診ください(担当:神藤・安部)。
1) Shinto E, Omata J, Sikina A, et al. Predictive immunohistochemical features for tumour response to chemoradiotherapy in rectal cancer. BJS Open. 2020;4(2):301-309.
2) Shinto E, Hase K, Hashiguchi Y, et al. CD8+ and FOXP3+ tumor-infiltrating T cells before and after chemoradiotherapy for rectal cancer. Ann Surg Oncol. 2014;21 Suppl 3:S414-S421.
3) Shinto E, Hashiguchi Y, Ueno H, et al. Pretreatment CD133 and cyclooxygenase-2 expression as the predictive markers of the pathological effect of chemoradiotherapy in rectal cancer patients. Dis Colon Rectum. 2011;54(9):1098-1106.
