5月…新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から全国的にイベントが中止になり、青野原駐屯地も例にもれず創設44周年記念行事を中止せざるを得なくなりました。
例年、自候生たちは記念行事の観閲行進で、観閲官はもとより、ご観覧いただいている地域の皆さんにその練度を披露しているところだったんですが、残念ながらその機会はありませんでした。
しかし、本教育において部隊教練の練度を確認する必要があるので、今回はその場面をお届けしたいと思います。
今回の訓練は基本教練の中に含まれているもので、これまで紹介してきた数々の訓練の基礎となるものです。
つまり、これができなければ自衛隊のあらゆる行動に支障をきたすわけです。
また、これらは広く威容を示すときにも使われます。
記念行事で一糸乱れず行進している様子は、強そうで頼もしい印象を受けませんか?そして、同時に近寄りがたい印象も与えます。
日々の訓練を含め、このように私たちの存在を知らしめることで我々に向けられる脅威の抑止としているのです。
これらを踏まえ、毎日あらゆる部隊行動の中で基本教練を磨いてきたはずの彼らがどんな練度をみせてくれるのか見てみよう!
…と、6月8日は楽しみにして取材に向かいましたが…
なんじゃこりゃぁ?!!
(;゚Д゚)
先週までの頑張りを台無しにするほどの練度の低さに私はもちろんですが、各班長も怒り心頭です (# ゚Д゚)コラ!
技術云々のまえにもう気持ちが入っていません。
もちろんそれはそれぞれ個人の動作に大きく影響します。
そりゃ、動作がそろうはずもありませんよね?
もうこの日の様子はとてもお見せできないので、班長たちの指導の様子だけです
( ̄ )3 ̄)
この日は終始、姿勢や動作の細部に至るまで矯正されていました (-"-;)
気を取り直して、6月10日。
それなりに出来上がってきているだろうと様子を見に行きました。
この日は、明日(11日)の第8高射特科群長練度点検の予行をしていました。
最初は各班が順番に分隊教練、次いで各区隊※の部隊教練を実施するようです。
※小隊と同じような規模の部隊単位です。
連日の練成の成果と班長たちの激もあって、ようやく練度点検を受けられる練度に近づいてきました。
この調子なら明日は大丈夫かな?
梅雨入り宣言とともに、昨日は雨が降ったり止んだりで温度・湿度ともに高く忙しない天気でしたが、今日は終日雨、しかも結構激しい雨です。
彼らにとっては本教育期間、屋外の訓練で初めての本格的な雨です。
…これも試練ですね。
できるのに最初の訓練からビシッとやらなかったからだなぁ。
でも、むしろこの雨が彼らの気持ちを高ぶらせたかもしれません。
ビシっと決めていましたよ!
カメラのレンズについた雨粒やくもりが雨の激しさと湿度の高さを物語っていますね。
部隊教練は動きが単純のように見えますが、歩調を合わせたり、銃の保持、腕の振りを維持するために集中力や筋力・体力を意外と消耗するのです。
また、団結力も試されます。特に横隊(横一列になること)の行進ではお互いが列をそろえようという気持ちがなければ絶対にそろいませんからね。
でも彼らは今回、しっかり前を向いて、お互いを意識しながら最後まで集中して自分たちが持っている練度を精一杯発揮していました。
群長は現状の練度を確認され、「修了式まであともう少し、がんばるように」と自候生たちを激励されました。
来週末(19日(金))はいよいよ修了式です。
それまでに修了試験(学科試験)や射撃検定、格闘訓練などをこなさなければなりません。
終わったような気持ちでいたら合格なんてできませんから、群長がおっしゃったようにしっかり“がんばって”もらわないと!
まだまだ気を抜くんじゃないぞ、自候生!!
ではまた <(^o^)