入隊式が終わり、待ちに待った週末・金曜日、今日は授与された小銃の分解・結合の初めての教育です。
まずは、自分たちの銃を搬出しに行きます。
すでに教わった基本教練で行動していますね。
この教育では、自候生が銃の仕組みを理解すること、正確・確実に分解・結合ができることがゴールです。
これにより、銃使用時の危害防止と使用後の手入れができるようになります。
班長が説明を始めました。
自衛隊では教育・訓練は基本的に説明・展示・実習の手順を踏みます。
班長がこれを怠っていきなり実習させたりすると、上司から「そんなのでできるようになるわけがないだろ!」と激指導されてしまいます (*o *)
休憩をはさんだ後、班長が班付を使って展示を始めました。
一つひとつ注意する場所やコツを丁寧に教えてくれていました。
ひと通り教えてもらったところで実習開始です。
分解や結合をしているところは残念ながらお見せできませんが、スムーズに分解できた者は少なかったですね。
中には “お手上げ” という者もいました。
でも、班長・班付は時間をかけて丁寧に助言してくれます。
早くできた者は部品とその名称を覚えています。
― やってみた感想は?
「正確にやらないと部品が組めなくて難しかった。」
「部品がたくさんあるし、覚える(部品の)名前も難しい。」
これを聞いて私も教育隊の頃を思い出しました。
「勉強するのが嫌で自衛隊に来たのにまた勉強するの?!」とよく思いました。
実は自衛官、一概には言えませんが意外と勉強が多いのです。
でも、例えばこの教育隊のように、必要な勉強は自衛隊が独自に持っている学校や部隊に入校・入隊して知識や技能を習得させてもらえるんです。
その中には一般的な資格、つまり、大型免許や看護師などの様々な資格を取得できる教育もあります。
・・・・・・まぁ、勉強しなきゃならないのは変わりませんが (- -)
今日はほとんど机の前での学習となりました。
これで今日はおしまい・・・と思いきや?
え?・・・こっち?
なんと、班長からハイポート(銃をもって走ること)のプレゼントです!
「いきなりフル装備でやらせたらかわいそうだろう」という親心ですね。
彼らにとってプレゼントになったかどうかはわかりませんが、それは彼らの走っている表情を見ていただければわかるかもしれませんので、じっくり見てみてください (*^o^*)
はじめてで、かつ彼らの予想外のタイミングでのハイポートでしたが、しっかり声を出してがんばってました。ちょっと辛そうな者もいましたが (^. ^;)
すばらしいですね!!
ゴールデンウィークを過ぎると体力が必要な課目が増えてきますので、少しずつ体を慣らすために、こうやってあらゆる機会を通じて体力練成をしていきます。
この写真を見て「これ無理」と思ったあなた、大丈夫です。
私も体力に自信がなかったほうですが、周りに仲間がいると意外と走れたりするものなのです。
こればかりは、体験しないことには伝えにくいのですが f(^^;)
彼らの頑張りに触れて、私もまだまだ負けていられないと感じました。
世の中は新型コロナウィルスと戦っています。
私たちも彼らを一日でも早く一人前に育て上げ、皆さんのお役に立てるようともに頑張っていきたいと思います。
では、また次回! ∠(^o^)
※教場について
教場いっぱいに机を広げ、可能な限り離隔しております。
また、すべての窓を開けて終日換気しております。