昨日の雨が蒸し暑さをさらに増す今日は、野外での自助・相互救助の訓練をします。
この訓練は日常の生活にも役立つので、近隣学校の要望で実施する中・高校生などの就業体験でも希望の多い課目です。
本日は、止血法、心肺蘇生法そして患者搬送の3つをやります。
座学のあと、3コ班に分けて同時に教育が始まりました。
あ、本日の教官は新生!自衛官候補生で紹介した衛生科隊員です。
衛生科隊員というと少しひ弱なイメージがあるかもしれませんが、実は他の戦闘職種の隊員並みか、あるいはそれ以上の体力がある屈強な隊員が多いのです。
なぜかというと前線で負傷した隊員を助けなければならないからです。
わが駐屯地が誇る衛生科隊員も当然精強ですよ <(`^´)>
続いて展示説明ですね。
本当はフル装備で野外で実施するものですが、彼らは初めてで要領を得ないので、屋内で集中してじっくりしっかり教育することにしました。
ここからはひたすら実習です。
多種多様な動作を訓練しましたが、最近は戦闘訓練で砂・埃まみれになることが多かったので、結構楽しそうにやっていましたよ。
まずは止血法から。
(^ω^)/
次は心肺蘇生法。
当然ですが、交代のたびにアルコール消毒しますよ。
最後は患者搬送です。
ちなみにだいぶ過去の話ですが、私はこの課目を集中的に実施する訓練に参加したことがあります。
現在は装備品も違い、要領はもっと複雑になっていますが、それでもすごくきつい訓練でした。
その一番きつかったのがこの患者搬送です。
彼らは楽しそうですけど、実際にこれを野外で全て低姿勢でやるとなるとめちゃくちゃ体力がいるんですよ。
そのときに衛生科隊員のすごさを痛感しました (-_-;)
…がそんなことは今は考えず、今回ばかりは楽しくやってもバチはあたらないでしょう (*´ω`)
実習が終了しました…おや?どうやら今日の成果を確認するため小テストが実施されるようです。
不意打ちとは…やりますね、教官!
問題も結構むずかしかったですが、だいたいみんな満点近くとっていました。
また、同時にアンケートがありましたが、「日常にも使えることなのでいい教育だった」という趣旨の意見が複数ありました。
今回は難しいことはなしにして…小テストはありましたけどね…すごく楽しく訓練をした様子をお届けしました。
たまにはこんなこともないと毎日厳しい訓練ではまだまだ彼らにはキツイですから。
少しは気分転換になっていればいいんですけどねぇ。
でも、実はこのあと、午後いっぱいを使ってほふくの反復演練が実施されるとのこと!
( ゚Д゚)!!
まだまだ試練はつづくなぁ。
( ´Д`)=3 フゥ
さて、次回はいよいよ本課程のメインディッシュといっても過言ではない連日にわたる戦闘訓練とその練度判定の様子をお届けします!
ごくごく基本的な実施要領ではありますが、彼らにとってはそれはもう過酷極まりない訓練となっています。
自衛官を目指す以上、避けては通れない訓練、彼らはどうやって克服していくんでしょうか?!
私も彼らの親のような気持ちで感情移入しながら取材継続中であります!
来週以降の掲載となりますが、今しばらく楽しみにしてお待ちくださいませ。
m(_ _)m
ではまた <(^o^)