中高生記者小林さんに、航空自衛隊 第5 航空団 飛行群 第305 飛行隊 茂木1尉にインタビュー後、記事を書いていただきました。
小林 宝生さん(高校2年生)取材時
小学校より始めたサッカーは、今年で12年目となります。「継続は力なり」、良い時もそうでない時にも、平常心で前向きな自分でいられるよう心がけています。
誰かの力になりたい、人のためになりたいという想いがあり、自衛官という職種に強く惹かれています。
茂木1等空尉とお話をさせていただき、私の憧れの人物像そのものの方でしたので、驚いたというのが本音です。
あらゆることに対し、冷静かつ多角的な視野で任務に取り組まれていると感じましたし、尊敬の念しかありません。
多忙で、ご実家に帰る機会が少ないご自身の経験から、家族への感謝を常に持つ事の大切さも教えていただきました。
受験を控えた悩み多き時期ではありますが、私の目標としています自衛官についてのお話を伺うことができた事、貴重な学びを与えてくださったことに感謝いたします。
ありがとうございました。
防大入校前の不安や入った後に感じたことは何ですか。
地元や親元を初めて離れ、寮生活が始まることが不安でした。
入校すると、上級生が親身になって面倒を見てくれて、同期とも一緒に頑張れるので、ひとりの大人としての振る舞いが身につきました。支えあってきた防大の同期は、家族と同じぐらい大切です。
防大に入るまでに何をやっていましたか。
部活動に取り組んで体力づくりをしていたほか、試験に向けた勉強をしていました。皆さんには、家族との時間を大切にしながら、今、目の前でできることに全力で取り組んでほしいと思います。
防大や自衛隊に入る前と後で変わったことはありますか。
防大ではアメフトをやっていたこともありますが、体つきが変わりました。
また、高校生活と違って、何事にも目標を定めて取り組む習慣がつきました。
毎日、戦闘機に乗って飛行訓練(フライト)をしています。日々の訓練が実りあるものとなるように、フライトの前と後には、しっかりと打ち合わせをして仲間と切磋琢磨しています。
戦闘機パイロットとしてのやりがいは何ですか。
日本の空を守るという、責任ある仕事を任されていることです。日本の空を守るため、いつでも対領空侵犯措置(スクランブル)で戦闘機に乗って飛んでいけるように備えていますが、これは自分たちにしかできないことだと思っています。
スクランブルなどの任務に、どのような覚悟で臨まれていますか。
自分たちがやらなければほかの誰にもできない、そのような責任ある任務を着実に遂行する、という覚悟で臨んでいます。
対領空侵犯措置には緊張感があり、高い集中力が求められますので、チームで技量や安全性を向上させるために日々努力しています。
しかし、それは、逆にやりがいでもあります。
基地の食事は担当の隊員が仲間のことを思って作ってくれているので、とてもおいしいです。特にステーキや肉料理全般が好きです。
趣味の筋トレをしています。また、宮崎県には素晴らしいところがたくさんあるので、ドライブをしています。
その他、今は難しいですが、バーベキューをしたりして過ごしています。
小林さん、防大での生活とパイロットの任務のそれぞれを掘り下げる質問ありがとうございました。
インタビューを受けた隊員から!
航空自衛隊 第5航空団 飛行群 第305飛行隊 1等空尉
茂木 龍樹
皆さん、はじめまして! 私は、宮崎県の航空自衛隊新田原基地で勤務しています1等空尉 茂木龍樹です。出身県は愛媛県で、年齢は31歳です。家族構成は、妻と愛車です。
私は、平成26年に防衛大学校を卒業し、航空自衛隊に入隊した以降は、フライトコースを経て、F-15戦闘機を操縦するパイロットになりました。現在は、第5 航空団飛行群第305飛行隊に所属し、自身の操縦技量向上のために日々の飛行訓練に取り組みながら、対領空侵犯措置の任務のため、スクランブル待機に就いています。
今回、中高生記者の小林君からの取材を通じて、現在の私自身の仕事を改めて誇りに思うと同時に、将来のことを真剣に考える小林君を入隊前の自分自身に重ね、私自身も今後、一流のパイロットになるために更に努力しなければと、活力(元気)をいただきました。小中高生の皆さん、今は、自分が将来どのような大人になりたいか、どのような仕事がしたいかを楽しく想像し、どのようなことに熱中したいか考える時間を大切にしてください。