北朝鮮は核兵器保有などを認められていないにもかかわらず、核兵器や弾道ミサイルの開発を続けてきており、今では、弾道ミサイルに核兵器をのせて日本を攻撃する能力を持っているとみられます。こうした北朝鮮の軍の動きは、日本や国際社会の平和と安全を脅やかすものになっています。さらなる挑発行動に出る可能性も考えられ、こうした傾向は近年より一層強まっています。
北朝鮮の核保有は認められていません。北朝鮮に対しては、国際社会が国連の安全保障理事会などを通じて、これまで何度もすべての核兵器や弾道ミサイルをなくすよう求めてきました。しかし北朝鮮は、これまで6回の核実験を実施し、とても速いスピードで弾道ミサイルなどの開発を推し進めています。
今では、北朝鮮は日本にも届く弾道ミサイルを数百発持っており、これらのミサイルに核兵器をのせて日本を攻撃する能力を持っているとみられています。
近年は、変則的な軌道で飛んだり、音の速さを大きく上回るスピードで、低い高度を飛ぶとする新しい弾道ミサイルも含め、立て続けにミサイルの発射を繰り返しており、その中には潜水艦から発射するものや、鉄道から発射するものもあります。こうしたミサイルは、地上に固定された発射台から発射するミサイルと比べ、いつ・どこから撃つのかを事前に知ることが困難です。
特に2022年に入ってからは、アメリカ全土にも届くとする新しい大陸間弾道ミサイル(ほかの大陸を攻撃できるくらい長い距離を飛ぶミサイル)級の発射も繰り返し、国際社会の平和と安全に対する深刻な脅威となっています。