「航空自衛隊(根室)のお仕事」

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土木建築員

土木建築員
【根室で勤務する場合】
 各基地・分屯基地には、様々な建物や道路などが存在します。もちろん根室分屯基地にも存在し、第26警戒隊の主たる任務である航空警戒監視に必要な「建物」、それらをつなぐ「道路」、また、分屯基地全体を守るための「柵」などもあります。これらは、任務を遂行するために必要であり、そこで仕事、生活する隊員にとってなくてはならないものです。
 土木建築員は、それらの維持補修をしています。「土木建築」という名前ですが、道路などの地面部分を対象とした「土木」と、建物などの地上部分を対象とした「建築」とに分けられます。「土木」は、道路に開いた穴やひび割れの補修、道路上のラインマーキング、外柵のさびた金網の補修などを実施し、「建築」では、建物の雨漏り、窓や扉の不具合、内外壁・床の補修などを実施しています。共に、街の業者と同じような仕事をしており、時には設計事務所さながら設計製図、積算見積りをすることもありますし、また、業者に発注した工事の監督をするということもします。冬場には重機を使って分屯基地内の道路も除雪しています。
 このような仕事をするためにはトラックやダンプカー、重機を使用しますが、その為の「大型自動車免許」や「大型特殊自動車免許」など、公資格を取得することができます。また、パソコンを使った製図や積算などのスキルを身に付けることが可能です。

【根室以外で勤務する場合】
 根室のようなレーダーサイト以外にも、戦闘航空団、輸送航空隊等の飛行場のある基地を含む、全国で勤務することが可能で、そこでも同様な仕事をしています。
 また、「土木」に特化した職場もあります。「航空施設隊」という部隊で、千歳基地(北海道)、三沢基地(青森県)、入間基地(埼玉県)、百里基地(茨城県)、小松基地(石川県)、芦屋基地(福岡県)、新田原基地(宮崎県)、築城基地(福岡県)、那覇基地(沖縄県)と全国に9か所あります。
 そこでは、大型のブルドーザや油圧ショベルなどの重機に乗り、新たにアスファルト舗装やコンクリート舗装をするなど大規模な工事も自分たちで行います。また、降雪地の基地では、除雪車に乗って飛行場の除雪もしています。
 通常、街の業者で働いた場合、こんなに手広く仕事を手掛けることはないでしょう。各種資格取得、様々なスキルを身に付ける、幅広く経験ができるというのが「土木建築員」の魅力だと言えます。