「航空自衛隊(根室)のお仕事」

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有線整備員

有線整備員
【根室で勤務する場合】
 皆さんの家庭では固定電話機はありますか?航空自衛隊の各基地・分屯基地には多くの建物(事務所)がありたくさんの人がそれぞれの任務に就いています。その建物には多くの電話機(自衛隊の中で使うものです。)が設置してあり、その電話機と電話交換装置を整備するのが有線整備員です。
 その他にも、ブロードバンド社会となった現代では各職場はLAN(ローカルエリアネットワーク)でつながっており情報通信機器の整備も有線整備員が実施しています。
 航空自衛隊の任務として、空を監視するレーダー装置や航空機と通信する無線機器、またその他のネットワークのつながりとしての通信ケーブルの保守も職務の一つです。
 昨今はスマホやWi-Fiが普及し通信ケーブルを目にする機会が減ったと感じる人も多くいると思います。しかし、現代においても通信ケーブルなくして通信は成り立ちません。
 また、有線整備員は数ある職種の中では稀な運用業務として電話交換業務も実施しています。電話交換業務とは、皆さんが各基地・分屯基地へ電話をされた際に、まず電話交換手が対応し、それぞれの要件先へ転送するという業務です。つまり、各基地の「窓口」及び皆さんと自衛隊員の「架け橋」となる業務なのです。
 このように有線整備員には電子機器を整備するためのきめ細やかさだけでなく、各基地・分屯基地の窓口としてのコミュニケーション能力も求められます。
 航空自衛隊では常続不断で領空監視を行っています。そのためには、通信環境を維持しなければなりません。そのため、有線整備員は電子機器の整備や通信ケーブルの保守を実施するため24時間の交替制勤務をしています。

【根室以外で勤務する場合】
 電話交換装置は航空自衛隊のほぼ全ての基地・分屯基地に設置されています。そのため全国に所在する部隊で勤務することが可能です。根室のようなレーダーサイト以外にも戦闘機が配備されている戦闘航空団等の飛行場のある基地でも勤務可能であり、その可能性は全国72カ所に広がります。電話交換手として勤務すれば全国の方言を習得するチャンスがあります。