司令官挨拶

 自衛艦隊ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 新年明けましておめでとうございます。 平素より海上自衛隊に対するご理解とご協力を賜り、心より皆様に感謝申し上げます。

 我が国を取り巻く安全保障環境は、周辺諸国の軍事力の増強や海洋進出、力による一方的な現状変更の試み等により、一層厳しさを増しています。加えて、インド太平洋地域、とくに南シナ海における安全保障環境が複雑かつ不安定化の傾向を強めていることは大きな懸念です。

 今年の7月1日に自衛艦隊は、70周年という節目を迎えます。自衛艦隊は、これからも海上防衛を担う第一線部隊として、我が国周辺海空域における隙のない警戒監視・情報収集活動を24時間365日継続するとともに、統合運用と日米共同の深化や同志国・友好国との安全保障協力の強化、並びに海上保安庁とのより一層の連携強化等を推進し、これからも「精強・即応」、そして「誠実」を基本方針に掲げ、引き続き皆様のご期待に応えるべく、国民の安心と安全のため、あらゆる事態に柔軟かつ適切に対応してまいります。

 また、今このときも東シナ海をはじめとする我が国周辺海空域、オマーン湾及びアラビア海北部、ジブチ及びソマリア沖・アデン湾、バーレーン、そして全国各地の部隊において、それぞれの任務に邁進している隊員の留守を預かっておられるご家族の皆様に心から敬意と感謝の意を表します。

 最後にこの場を借りてお知らせいたします。自衛艦隊としてのSDGsへの取組み、そして、帝国海軍以来、海上自衛隊も受け継いでいる虚礼廃止の伝統に則り、小職からの年賀状については控えさせていただきました。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

皆様にとって、2024年が安心と希望に満ち、素晴らしい年となることを心より祈念致します。

令和6年1月1日
第52代 自衛艦隊司令官
海将 齋藤 聡

略 歴

平成元年3月 防衛大学校第33期卒業、海上自衛隊入隊
平成18年3月 いそゆき艦長
平成20年7月 米海軍大学指揮課程 留学
平成23年8月 第14護衛隊司令
平成26年8月 第1護衛隊群司令
平成28年7月 護衛艦隊司令部幕僚長
平成29年8月 海上自衛隊幹部候補生学校長
平成30年8月 海上幕僚監部防衛部長
令和2年8月 第40代 護衛艦隊司令官
令和3年12月 第43代 海上幕僚副長
令和4年12月 第52代 自衛艦隊司令官