国際緊急援助活動への取組

 2022年1月15日にトンガで発生した大規模な海底火山(火山島フンガトンガ・フンガハアパイ)の噴火により、津波や降灰などによる被害が発生しました。
トンガ王国政府からわが国に対し要請があり、同年1月20日、統合任務部隊による国際緊急援助活動を実施することが決定されました。 1月24日、トンガ王国国際緊急援助活動統合任務部隊の第1輸送隊・輸送艦「おおすみ」は、緊急援助物資の搭載を完了して、呉基地を出港しました。
 今回の派遣において、陸上自衛隊CH-47ヘリコプターを搭載した輸送艦「おおすみ」は飲用水、火山灰撤去のための用具等の約210トンの緊急援助物資等をトンガに輸送しました。また、航空自衛隊C-130H輸送機は4回の物資輸送を実施し、飲用水、高圧洗浄機、缶詰などの緊急援助物資約17トンを輸送しました。 同年2月17日、防衛大臣による終結命令が発令され、人員延べ約370名による国際緊急援助活動を終了しました。
 本活動においては、オーストラリアやニュージーランドなどのインド太平洋地域のパートナー国の緊密な連携のもと、世界的なコロナ禍が続く中で、迅速かつ的確に活動できたことは、インド太平洋地域の平和と安定に対するわが国のコミットメントを行動で示すものとなりました。  自衛艦隊は、平素から様々な事態に即応できる態勢を維持しています。