日米共同

 わが国は、民主主義、人権の尊重、法 の支配、資本主義経済といった基本的な価値観や世界の平和と安全の維持に関する利益を共有し、経済面においても関係が深く、かつ、強大な軍事力を有する米国との安全保障体制を基軸として、わが国の 平和、安全及び独立を確保してきました。 わが国に駐留する米軍のプレゼンスは、地域における様々な安全保障 上の課題や不安定要因に起因する不測の事態の発生に対する抑止力として機能し、わが国や米国の利益を守るのみならず、地域の諸国に大きな安心をもたらすことで、いわば「公共財」としての役割を果たしています。 また、日米安保体制を基調とする日米両国間の緊密な協力関係は、わが国の周辺地域の平和と安定にとって必要な米国の関与を確保する基盤となっています。 このような体制は、韓国、オーストラリア、タイ、フィリピンなどの地域諸国と米国の間で構築された同盟関係や、その他の国々との友好関係とあいまって、地域の平和と安定に不可欠な役割を果たしています。
 自衛艦隊も、カウンターパートナーである米海軍第7艦隊(司令部:横須賀)とのこれまで築き上げてきた強固な関係を一層強化するとともに、日米共同演習・訓練、日米を基調とした多国間共同訓練の積極的な実施、日米司令官による意見交換の高頻度の実施などを通じて、米海軍との相互運用性の向上に努めています。