陸上幕僚長 記者会見Press conference

令和5年12月21日
陸上幕僚長 定例記者会見


 本日は私から年末にあたり、令和5年に実施した陸上自衛隊の防衛協力・交流に関する取組等について、総括してお知らせします。  

 令和5年3月、私が陸上幕僚長に着任して以降、26か国、延べ51回のハイレベル懇談を実施するとともに、4回の日米共同訓練及び10回の同志国との共同訓練を実施し、望ましい安全保障環境の実現に貢献してまいりました。  

 具体的には、5月の太平洋地上軍シンポジウム・LANPACを皮切りに、オーストラリア陸軍主催参謀長シンポジウム、インド太平洋地域陸軍参謀総長等会議等に参加し、従来行ってきたインド太平洋地域、欧州地域の各国参謀長等との懇談に加え、これまでハイレベル交流の機会が少なかった太平洋島嶼国・南アジアの国々とも懇談を行い、より広く同盟国・同志国との信頼関係の構築を図り、地域の平和と安定に積極的に寄与してまいりました。  

 特に、先週実施したランド・フォーシーズ・サミットにおいては、インド太平洋地域において共通の戦略的課題に直面している米国・オーストラリア・韓国・フィリピンとの懇談を通じ、重層的な陸軍種ネットワークの構築を推進しました。  

 また、同時期に、陸上総隊司令官と米国・オーストラリア・イギリス陸軍の司令官によるランド・フォーシーズ・コマンダーズ・ミーティングを開催する等、陸上自衛隊は、あらゆるレベルで日米同盟を基軸とした多国間連携の推進を図ってまいりました。  

 また、今年は、UH-60JAの航空事故や自衛官候補生による発砲事案により、国民の皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけしました。  

 大切な仲間を失う辛く悲しい事故を二度と起こさぬよう、引き続き、事故の原因究明と再発防止に全力を尽くすとともに、教育訓練等における安全管理及び服務教育を徹底してまいります。  

 来年は、引き続き、我が国にとって望ましい安全保障環境を構築するため、着実に陸上防衛力を強化し、同盟国・同志国との防衛協力・交流を積極的に実施するとともに、ハラスメントを一切許容しない組織風土を根付かせるための取組を粘り強く実施する等、全隊員が安心して任務にまい進し、国民の皆様に信頼していただける強靭な陸上自衛隊を創造してまいります。



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