PKO30周年30th anniversary of Peacekeeping Operations

本ページでは、PKOをはじめ陸上自衛隊がこれまで取り組んできた国際活動全般について紹介しています。

陸上幕僚長より皆様へ

 1992(平成4)年9月に、陸上自衛隊が、我が国として初となる国連平和維持活動(PKO)への参加部隊をカンボジアに派遣して以来30年間、我々は、モザンビーク、ルワンダ、ゴラン高原、東ティモール、ネパール、スーダン、ハイチ及び南スーダンにおけるPKOなどに約12,000人の隊員を派遣してきました。これに加え、シナイ半島における国際連携平和安全活動、ルワンダにおける人道的な国際救援活動、インドネシア、パキスタン、ハイチ、フィリピン、ジブチ、トンガ等への国際緊急援助活動、イラクへの人道復興支援活動、ジブチにおける海賊対処行動など、地域・活動分野を拡大しつつ、世界各国に陸上自衛隊の部隊・隊員を派遣してまいりました。こうした国際社会の平和と安定のための取り組みは、国際社会から高い評価を受けてきました。
 30年前にカンボジアPKOの拠点であったタケオの町は、かつての面影もないほど発展していますし、約20年前、東ティモールに陸上自衛隊の施設科部隊が整備した橋・道路などのインフラは、今でも現地の人々の暮らしに役立っています。また、陸上自衛隊による能力構築支援により、被支援国によるPKOなどへの部隊派遣が可能となり、今や国際社会の平和と安定のために共に活動する同志国となった国も存在するとともに、アフリカ諸国に対する国連TPP等によって、アフリカ諸国自らが国造りや平和構築を行う「自律性」を向上させています。このように、陸上自衛隊は、我々の強みを活かし、国際社会の平和と安定に着実に寄与してきました。
 今後も、陸上自衛隊は、国際安全保障環境の改善に寄与するため、4つの分野を重視しつつ、国際平和協力活動全般に取り組んでまいります。1つ目は、UNMISS等のPKOミッションへの要員派遣、2つ目は、国連TPP等のPKOに係る能力構築支援、3つ目は、国連本部等への幕僚派遣、そして4つ目は、国連PKO工兵マニュアル改訂等の知的分野における貢献です。
 最後に、改めてこの30年間、様々な困難を乗り越え、遠い異国の地で任務を完遂し、国際社会から信頼と評価を獲得してきた部隊、隊員一人一人、そして活動を支えていただいた隊員ご家族の皆様に対し、敬意と感謝を申し述べたいと思います。
 今後も陸上自衛隊は、これまで培ってきた経験や知見、強みを活かし、国際社会の平和と安定に積極的に寄与していく所存です。

国際平和協力活動等とは

 国際平和協力活動とは、国連平和維持活動、人道支援・災害救援等の非伝統的安全保障問題への対応を始め、国際的な安全保障環境を改善するために国際社会が協力して行う活動です。従来は付随的な業務とされていたが、平成19年に我が国の防衛や公共の秩序の維持といった任務に並ぶ自衛隊の本来任務に位置づけられました。
 防衛省・自衛隊は、国際平和協力法、国際緊急援助隊法及び各種特別措置法に基づき、国際平和協力活動に積極的に取り組んでいます。現在までに、国連平和維持活動(いわゆるPKO)への協力をはじめとする国際平和協力業務 、海外の大規模な災害に対応する国際緊急援助活動、旧イラク特措法に基づく活動ならびに旧テロ特措法に基づく活動及び旧補給支援特措法に基づく活動を行ってきました。

陸上自衛隊のこれまでの活動

 陸上自衛隊は、1992年のUNTAC派遣以来、ゴラン高原、東ティモール、ハイチ、南スーダンをはじめとした10件のPKOミッション等に代表される国際平和協力業務等に延べ約12,000人の隊員を派遣し国際社会の平和と安定に寄与してきました。
 また、平成27年から開始された国連TPPにおいては、これまで約260名の教官が参加し、各国の施設及び医療要員訳450名の能力を向上しています。
 更に陸上自衛隊から、これまで1佐及び2佐の要員を国連本部に派遣し、国連PKOの方針策定等に従事しています。
 現在も国連本部に派遣中であり、平和活動局における国連PKOの方針策定等や活動支援局における国連TPPの医療分野に係る事業の企画・調整を実施しています。

南スーダンにおける道路の整備
(2011年~2017年)
ハイチにおける道路の整備
(2010〜2012年)
ネパールにおける軍事監視員の活動
(2007年~2011年)
東ティモールにおける橋の補修
(2004年)
ゴラン高原における警備道の除雪
(1996年~2013年)
モザンビークにおける輸送調整活動
(1993~1995年)
カンボジアにおける道路の修理
(1992年)

現在の活動

 南スーダンのUNMISSに司令部要員4名を派遣しているとともに、国連PKOミッションではありませんが、シナイ半島のMFOに司令部要員2名を派遣し、国際平和協力活動に貢献しています。
 また、国連TPP等の能力構築支援を実施するとともに、国連本部に要員を派遣して、平和活動局における国連PKOの方針策定等や活動支援局における国連TPPの医療分野に係る事業の企画・調整を実施しています。

国際安全保障環境の改善のため、4つの分野を重視

 陸上自衛隊は、国際安全保障環境の改善のため、4つの分野を重視しており、①UNMISS等のPKOミッションへの要員派遣、②国連TPP等のPKOに係る能力構築支援、③国連本部等への幕僚派遣、④国連PKO工兵マニュアル改訂等の知的分野における貢献に取り組んでいます。

UNMISS等のPKOミッションへの要員派遣

多国籍部隊・監視団(MFO)司令部要員の活動(2019年~:エジプト)
南スーダンにおける司令部要員の活動(2011年~:南スーダン)

国連TPP等のPKOに係る能力構築支援

【輸送梱包等】UNISFA派遣部隊(ベトナム)に対する輸送梱包要領等の指導(2022年)
【施設】モンゴル軍に対する測量技術教育(2021年)
【施設】カンボジアとのオンライン教育
(2021年)
【衛生】ウガンダにおける救急法教育
(2019年)
【施設】ベトナムにおけるローラ操縦指導(2018年)

国連本部等への幕僚派遣

オンライン会議中の派遣隊員(国連活動支援局)
国連平和活動局軍事部軍事計画課軍事計画官による陸幕長に対する出国報告

国連PKO工兵マニュアル改訂等の知的分野における貢献


開会式における腰塚陸上自衛隊施設学校長挨拶(東京会合)

オープニングセレモニーにおける各国参加者の自己紹介の様子(東京会合)

マニュアル改訂専門家会合の様子(カナダ会合)
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