大規模災害(だいきぼさいがい)などへの対(しょ)

自衛隊(じえいたい)は、大規模(だいきぼ)災害(さいがい)が発生した時には、地方公共団体(だんたい)や関係省(ちょう)などと連携(れんけい)・協力しながら、被災者(ひさいしゃ)捜索(そうさく)救助(きゅうじょ)医療支援(いりょうしえん)、水や食料の提供(ていきょう)など、様々(さまざま)な活動を行っています。

自衛隊(じえいたい)災害派遣(さいがいはけん)について

自衛隊(じえいたい)災害派遣(さいがいはけん)は、都道府県知事などが自衛隊(じえいたい)災害派遣(さいがいはけん)が必要だと要請(ようせい)をして、これについて防衛(ぼうえい)大臣などが自衛隊(じえいたい)派遣(はけん)するしかないと判断(はんだん)した場合に行うことが原則(げんそく)となっています。
 ただし、大規模(だいきぼ)災害(さいがい)が発生したときには、その都道府県が混乱(こんらん)していて、自衛隊(じえいたい)派遣(はけん)要請(ようせい)する余裕(よゆう)がない場合も考えられます。そのため、自衛隊(じえいたい)では、全国各地の駐屯地(ちゅうとんち)基地(きち)に、災害(さいがい)が起きればすぐに対(おう)する部隊を待機させて、要請(ようせい)を待つだけではなく、自衛隊(じえいたい)の方から活動を開始することもあります。また、災害派遣(さいがいはけん)においては、人命救助(きゅうじょ)や食事の提供(ていきょう)医療(いりょう)支援(しえん)など被災者(ひさいしゃ)に対して様々(さまざま)な手助けを行っています。
 また、災害派遣(さいがいはけん)は、台風や大雨などの自然災害(さいがい)への対(おう)だけではありません。自衛隊(じえいたい)災害派遣(さいがいはけん)の大半を()めるのが、医療施設(いりょうしせつ)が不足している離島(りとう)などの救急患者(きゅうきゅうかんじゃ)航空機(こうくうき)輸送(ゆそう)する緊急輸送(きんきゅうゆそう)急患輸送(きゅうかんゆそう))です。

給水支援(しえん)にあたる隊員
航空機(こうくうき)US(ユーエス)-2救難飛行艇(きゅうなんひこうてい))による急患輸送(きゅうかんゆそう)
災害派遣(さいがいはけん)で活動したときのご飯や休憩(きゅうけい)はどうしているの?
非常食(ひじょうしょく)やテントを持ち出したり、救助(きゅうじょ)などに支障(ししょう)がない場所をお借りして休んだりするよ。お風呂(ふろ)大型(おおがた)炊飯器(すいはんき)もあり、被災者(ひさいしゃ)支援(しえん)に使用したりすることもあるよ。

新型(しんがた)コロナウイルスへの対(おう)

世界的に大流行した新型(しんがた)コロナウイルスは日本全国にも広がりましたが、自衛隊(じえいたい)では、都道府県知事などからの要請(ようせい)を受け、看護師(かんごし)看護(かんご)官)を病院へ派遣(はけん)したり、離島(りとう)で発生した救急患者(きゅうきゅうかんじゃ)の方を航空機(こうくうき)などで輸送(ゆそう)しました。
 また、ワクチン接種(せっしゅ)支援(しえん)するため、東京(およ)び大阪において、ワクチン接種(せっしゅ)のための防衛(ぼうえい)省・自衛隊(じえいたい)による大規模接種(だいきぼせっしゅ)の場所を(もう)け、約249万回のワクチン接種(せっしゅ)を行いました。

ワクチン接種(せっしゅ)を行う隊員