自衛隊の災害派遣は、都道府県知事などが自衛隊の災害派遣が必要だと要請をして、これについて防衛大臣などが自衛隊を派遣するしかないと判断した場合に行うことが原則となっています。
ただし、大規模な災害が発生したときには、その都道府県が混乱していて、自衛隊の派遣を要請する余裕がない場合も考えられます。そのため、自衛隊では、全国各地の駐屯地や基地に、災害が起きればすぐに対応する部隊を待機させて、要請を待つだけではなく、自衛隊の方から活動を開始することもあります。また、災害派遣においては、人命救助や食事の提供、医療の支援など被災者に対して様々な手助けを行っています。
また、災害派遣は、台風や大雨などの自然災害への対応だけではありません。自衛隊の災害派遣の大半を占めるのが、医療施設が不足している離島などの救急患者を航空機で輸送する緊急輸送(急患輸送)です。