司令官日記

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10月に入り、暑さが和らぎ、ようやく秋めいてまいりました。自衛艦隊は、いついかなる時でもあらゆる事態に即応すべく、誠実に任務を遂行してまいります。
それでは9月中の主な活動について紹介します。


●9月12日、横須賀基地において、令和5年度インド太平洋方面派遣(IPD23:The Indo-Pacific Deployment 2023) 第1水上部隊 護衛艦「いずも」の帰国行事に参加しました。護衛艦「いずも」は、5月31日に出国後、インド太平洋地域の国々への訪問や、米豪主催多国間共同訓練タリスマン・セイバー23への参加等、様々な活動に従事し、同盟国・同志国との強固な信頼関係を醸成しました。約4か月間の派遣を終えた隊員を労うとともに、本派遣に対するご理解・ご支援をいただいた隊員のご家族・ご友人に感謝の意を伝えました。


●9月13日、三菱重工長崎造船所諫早工場を研修し、海上自衛隊装備品の整備要領等を理解するとともに、佐世保において、護衛艦「あきづき」、「あけぼの」、「こんごう」及び「みょうこう」の優秀隊員にチャレンジコインを贈呈し、激励しました。また、護衛艦「こんごう」においては優秀隊員と懇談会を実施し、活力ある若者から沢山のエネルギーを頂きました。

●9月20日、護衛艦「いずも」において、米海軍第7艦隊司令官カール・トーマス中将と、日米艦隊司令官懇談を行うとともに、艦上昼食会を行いました。平素より日米艦隊は強固に連携しているところですが、指揮官同士でも更なる「友情」と「絆」が深まったものと考えています。

●9月21日、米海軍横須賀基地において、米海軍第7艦隊司令官カール・トーマス中将とともに、米海軍が試験運用する無人水上艦を研修しました。本研修を通じ、無人水上艦に関する知識を深めることができたとともに、無人ユニットの今後の大いなる発展の可能性を感じました。日米海軍種は、部隊の運用に限らず、研究開発分野においても、引き続き強固に連携してゆきます。

昨年末に制定された国家安全保障戦略等を踏まえ、自衛艦隊は隊員が一丸となって「即応」・「精強」・「誠実」を勤務方針として、24時間365日、一分の隙もない万全な警戒監視態勢を維持し、我が国周辺海域の平和と安定に努めるとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、力による一方的な現状変更の試みや法の支配への挑戦を抑止するために、これからも積極的に貢献して参ります。 皆様の変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。


令和5年10月
自衛艦隊司令官
海将 齋藤 聡