司令官日記

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ひときわ厳しい日差しが照り続ける8月に入りましたが、自衛艦隊は、あらゆる事態に即応するべく誠実に任務を遂行してまいります。 それでは7月中の主な活動について紹介します。


●7月6日、三菱重工神戸造船所及び川崎重工神戸工場において、潜水艦の修理状況を確認するとともに、隊員を激励しました。熱中症対策を万全に行いつつ、炎天下の中で黙々と愛する艦(ふね)を整備している姿に心を打たれたとともに、とても心強く感じました。


●7月14日、航空自衛隊横田基地において、航空総隊司令官 鈴木空将、航空支援集団司令官 森川空将及び陸上総隊司令官 竹本陸将との4司令官会同に参加しました。懇談では、各司令官が指揮する陸海空自の主力部隊が各種事態に対して、統合運用体制の下で、シームレスに対応できるよう、平素からの常続的な情報収集・警戒監視活動や統合・共同・協同訓練等を一層連携して強化することを確認しました。

●7月20日、防衛装備庁艦艇装備研究所を研修しました。同研究所は、艦船、艦船用機器、水中武器、音響器材、磁気器材、掃海器材についての調査研究、試験等を実施する機関です。本研修を通じて、最新の研究開発状況を把握することができました。

●7月31日、対潜資料隊に所属する優秀隊員に対して、チャレンジコインを授与しました。対潜資料隊は、海洋業務・対潜支援群の隷下において、対潜戦に必要な、気象、海洋、音響資料の収集、処理、配布を行う海上自衛隊で唯一の部隊であり、各隊員は、術科のプロフェッショナルとして、自衛艦隊の任務を支えています。

昨年末に制定された国家安全保障戦略等を踏まえ、自衛艦隊は隊員が一丸となって「即応」・「精強」・「誠実」を勤務方針として、24時間365日、一分の隙もない万全な警戒監視態勢を維持し、我が国周辺海域の平和と安定に努めるとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、力による一方的な現状変更の試みや法の支配への挑戦を抑止するために、これからも積極的に貢献して参ります。 皆様の変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。


令和5年8月
自衛艦隊司令官
海将 齋藤 聡