司令官日記

 自衛艦隊のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 4月に入り、新年度がスタートしました。自衛艦隊も気持ちを新たにして、「日本を守り抜く」という崇高な使命の達成のため、引き続き全力を尽くしてまいります。
それでは、私の1か月の活動を紹介します。
今後も毎月更新していきます。

●3月10日、沖縄基地隊を視察しました。沖縄基地隊は、佐世保地方隊に所属し、護衛艦等に対する後方支援や爆発性危険物(不発弾等)の処分等を行う重要な部隊です。


●3月11日、陸上自衛隊水陸機動団との訓練に従事する輸送艦「おおすみ」を視察し、搭載中の水陸両用車AAV7等の水陸両用戦に関する装備品の説明を受け、陸上自衛隊との協同作戦能力が一層深化していることを実感しました。 

●3月16日、渡邉保範 海上保安庁警備救難部長の来訪を受けました。海上保安庁とは、共同訓練を定期的に実施するなど関係強化を図っており、今後も緊密に連携していくことで一致しました。

●3月16日、自衛艦隊との連携強化に尽力された米海軍第7艦隊情報主任幕僚Adam Johnson大佐に感謝状を贈呈しました。

●3月16日、海上作戦センターを訪問されたEU海軍部隊ソマリア・アタランタ作戦司令官ホセ・M・ヌニェス海軍中将と懇談し、海賊事象抑制のため、今後も共同訓練等の実施を通じて、EU海軍部隊との一層の連携強化に努めていくことで一致しました。

●3月19日、草間剛横浜市議が引率された募集対象者に対する研修を支援しました。無限の可能性を秘め、わが国の将来を担う若い方々を前に、誠意と熱意を込めて海上自衛隊・自衛艦隊の紹介を行いました。

●3月25日、護衛艦「いせ」との日米共同訓練に従事中の米海軍空母「ニミッツ」を研修し、日米海軍種の強固な連携を確認することができました。また、ニミッツ空母打撃群司令官のクリストファー・スウィーニー少将は、私が護衛艦隊司令官時代のカウンターパートである第15駆逐艦戦隊司令として勤務されていました。再会できたことを大変嬉しく感じるとともに、非常に心強く感じました。

昨年末に制定された国家安全保障戦略等を踏まえ、自衛艦隊は隊員が一丸となって「即応」・「精強」・「誠実」を勤務方針として、24時間365日、一分の隙もない万全な警戒監視態勢を維持し、我が国周辺海域の平和と安定に努めるとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、力による一方的な現状変更の試みや法の支配への挑戦を抑止するために、これからも積極的に貢献して参ります。 皆様の変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。


令和5年4月
自衛艦隊司令官
海将 齋藤 聡