司令官日記

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自衛艦隊司令官に着任して、早いもので1か月が過ぎ、二十四節季の上では「立春」と春の足音が聞こえてくる季節となりました。 ここでは、私の1か月の活動を紹介して参ります。 自衛艦隊へのご理解の一助になれば幸いです。


●1月19日、令和4年度インド太平洋・中東方面派遣(IMED23)に従事する第1掃海隊(掃海母艦「うらが」、掃海艦「あわじ」)の出国を見送りました。また、22日、第44次派遣海賊対処行動任務に従事する第7護衛隊(護衛艦「まきなみ」)の出国を見送りました。両部隊は、各国との共同訓練や寄港を通じて、友好関係の深化、相互理解の促進及び信頼関係の強化を図り、インド太平洋及び中東地域における我が国の望ましい安全保障環境の形成に寄与して参ります。


●1月26日、私が着任して初めての日米フラッグトークを開催しました。自衛艦隊と米海軍第7艦隊があらゆる事態に対して緊密に連携し迅速かつ全力で共同対処できるよう、これまでの各種共同演習で得られた教訓事項等について、米海軍第7艦隊司令官カール・トーマス中将と活発な意見交換を行いました。

●1月27日~2月3日、自衛艦隊は、令和4年度自衛隊統合演習に参加しました。本演習では、グレーゾーンから武力攻撃事態までの各種状況を想定し、統合共同作戦を演練するとともに、様々な改善点の導出や検証を併せて実施し、統合運用能力の維持及び向上を図りました。

 昨年末に制定された国家安全保障戦略等を踏まえ、自衛艦隊は隊員が一丸となって「即応」・「精強」・「誠実」をもって、24時間365日、隙のない警戒監視態勢を維持し、我が国周辺海域の平和と安定に努めるとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、力による一方的な現状変更の試みや法の支配への挑戦を抑止するために、これからも積極的に貢献して参ります。
皆様の変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。


令和5年2月
自衛艦隊司令官
海将 齋藤 聡