海洋安全保障の確保

海賊対処への取り組み

防衛交流

 ソマリア沖・アデン湾は、我が国及び国際社会にとって、欧州や中東から東アジアを結ぶ極めて重要な海上交通路です。
 海賊事案が多発・急増したことを受けて採択された、平成20年6月の国連安保理決議第1816号をはじめとする決議により、米国など約30か国がソマリア沖・アデン湾に軍艦などを派遣しています。
 平成21年3月、ソマリア沖・アデン湾において我が国関係船舶を海賊行為から防護するため、海上警備行動が発令されたことを受け、護衛艦が、我が国関係船舶の護衛を開始、同年7月、海賊対処法が施行されたことにより、船籍を問わず、すべての国の船舶を海賊行為から防護することが可能となりました。以後、今日に至るまで、活動を継続しています。

訓練を通じた海洋における公共の安全と秩序の維持への貢献

 アデン湾における海賊対処部隊間の訓練は、自衛隊と各国等の海賊対処部隊の連携を強化し、海上における公共の安全と秩序の維持に資するものであり、大変重要な意義があります。
 また、海洋安全保障分野における協力関係の強化などを目的とした多国間協同訓練に参加する等、共同訓練を通じた各国との連携の強化は、海洋安全保障の維持に貢献しています。

派遣海賊対処部隊(第27次隊)「てるづき」と米海軍艦船との洋上補給

 派遣海賊対処部隊(第27次隊)「てるづき」と米海軍艦船との洋上補給