国際緊急援助活動等

 海外の地域、特に開発途上地域に於いて大規模な災害が発生又はその恐れがあり、被災国の政府等からの要請を受けた外務大臣からの協議があった場合、防衛大臣は自衛隊に国際緊急援助活動を実施させることができる。
緊急援助活動としての医療活動、輸送活動、給水活動などのうち、具体的にいかなる活動を行うかは、個々の災害の規模や態様、被災国政府または国際機関からの要請内容など、その時々の状況に応じて決定される。

オーストラリア国際緊急援助活動(2020.1-2)
ジブチ国際緊急援助活動(2019.11-12)
ネパール国際緊急援助活動(2015.4-5)

これまでの国際緊急活動等

2023年

トルコ共和国国際緊急援助活動等(地震)

トルコ共和国国旗

派遣期間

令和5年2月13日 ~ 同年3月24日

現地調整所

派遣地 トルコ共和国
主な業務内容 情報収集・連絡調整

トルコ共和国国際緊急援助空輸隊等

主な業務内容 国際緊急援助活動に必要な機材等の輸送
主要装備 B-777特別輸送機、KC-767空中給油・輸送機

概要

 トルコ南東部を震源とする地震によるトルコ共和国における被害に関し、外務大臣から国際緊急援助活動に必要な機材等の自衛隊の部隊による輸送について、協力を求めるための協議がありました。 これを受けて、防衛大臣からトルコ共和国における国際緊急援助活動のための機材等の輸送の実施を命じました。命令の概要は、以下のとおりです。

 ・トルコ共和国国際緊急援助空輸隊等を編組し、航空自衛隊B-777特別輸送機1機による輸送活動を実施。
 ・現地における情報収集・連絡調整のため、トルコ共和国において現地調整所を設置。

活動の記録

お知らせ

活動の様子

  • 隊員が航空機へ搭乗
  • 航空機の離陸

 B-777特別輸送機1機が、トルコ共和国において活動する医療チームへの機材等の輸送に関し、成田空港において機材等の搭載を行うため、千歳基地を出発しました。

  • 成田空港にて機材等を搭載中の航空機その1
  • 成田空港にて機材等を搭載中の航空機その2

 B-777特別輸送機1機が、トルコ共和国において活動する医療チームに必要な機材等を搭載し、成田空港を出発しました。

  • 滑走路の航空機
  • 機材等の搬入

 2月14日、航空自衛隊B-777特別輸送機1機が、トルコ共和国において活動する医療チームに必要な機材等を輸送しました。

  • 滑走路の航空機
  • 機材等の搬入

 2月17日、B-777特別輸送機1機は、トルコで被災した人々のため現地で活動する医療チームに必要な機材等を届け、千歳基地に帰国しました。

  • 隊員が航空機へ搭乗
  • 航空機の離陸

 3月14日、航空自衛隊KC-767空中給油・輸送機1機は、NATO及びトルコ政府からの要請を踏まえ、パキスタンにあるテント等の緊急援助物資をトルコまで輸送するため、小牧基地を出発しました。

  • 航空機へ荷物の搭載(機外)
  • 航空機へ荷物の搭載(機内)
  • 現地に到着した航空機の外観
  • 航空機からの荷下ろし

 3月17日、KC-767空中給油・輸送機がトルコおよびNATOからの要請を踏まえ、パキスタン(アッラーマ・イクバール空港)からトルコ(インジルリク空港)にテント及びテント用断熱用具を計約22トン届けました。自衛隊がNATOと連携して実施する初めての国際緊急援助活動です。

  • 現地に到着した航空機の外観
  • 機内の荷物を移動する様子
  • 現地に着陸する様子
  • 航空機へ荷物の搭載(機外)

 3月19日、KC-767空中給油・輸送機がトルコ及びNATOからの要請を踏まえ、パキスタンからトルコにテントおよびテント用断熱用具約22トンを届けました。 今般の要請を踏まえたトルコへの緊急援助物資の輸送は2回目です。

  • 航空機への荷物の搭載(機外)
  • 航空機の外観
  • 空港に着陸する様子
  • 空港に着陸する様子

 3月21日、KC-767空中給油・輸送機がトルコ及びNATOからの要請を踏まえ、パキスタン(アッラーマ・イクバール空港)からトルコ(インジルリク空港)にテント及びテント用断熱用具約23.5トンを届けました。今般の要請を踏まえたトルコへの緊急援助物資の輸送は今回で3回目です。

  • 航空機への荷物の搭載(機外)
  • 航空機の外観
  • 空港に着陸する様子
  • 航空機からの荷下ろし

 3月23日、KC-767空中給油・輸送機がトルコ及びNATOからの要請を踏まえ、パキスタンからトルコにテント及びテント用断熱用具約22トンを届けました。今般の要請を踏まえたトルコへの緊急援助物資の輸送は今回で4回目です。

2022年

トンガ王国国際緊急援助活動(火山島噴火)

トンガ王国の国旗

派遣期間

令和4年1月20日 ~ 同年2月17日

現地調整所

派遣地 オーストラリア
主な業務内容 ・被災状況及び現地活動に係る情報収集
・オーストラリア連邦関係機関、関係国等との調整

トンガ王国国際緊急援助空輸隊等

主な業務内容 緊急支援物資の輸送
主要装備 C-130H×2機、C-2

トンガ王国国際緊急援助活動統合任務部隊

主な業務内容 緊急支援物資の輸送
主要装備 輸送艦「おおすみ」、CH-47×2機

概要

 トンガ北部の火山島の噴火によるトンガ王国における被害に関し、外務大臣から国際緊急援助活動の実施について協議がありました。
 これを受けて、防衛大臣からトンガ王国における国際緊急援助活動の実施を命じ、令和4年1月20日から同年2月17日まで活動を実施しました。
 今般の活動において、C-130輸送機2機については、1月22日から2月2日までの間、4回の物資輸送を実施し、飲用水、高圧洗浄機、缶詰等の約17トンの緊急援助物資を、また、輸送艦「おおすみ」は飲用水、火山灰撤去のための用具等といった約210トンの緊急援助物資等(うちCH-47ヘリコプターにより離島に輸送された約30トンの飲用水を含む。)をトンガの皆様にお届けしました。

活動の記録

お知らせ

記者会見

活動の様子

  • 緊急支援物資をJICA職員と協力して搭載準備
  • C-130Hへの搭載
  • 派遣隊員の搭乗・出発
  • アンブリー豪空軍基地に到着
  • 豪空軍関係者と物資輸送についての調整
  • 荷物点検
  • 空輸隊豪州到着
  • 上空から見たトンガ・ファアモツ国際空港
  • 着陸直前
  • 歓迎の様子
  • 乗員が手を振り歓迎にこたえる様子
  • 着陸したC-130
  • 飲用水をトンガの空港職員が確認・受領
  • フアカヴァメイリク トンガ首相による歓迎の様子
  • トンガ政府の皆様
  • アンバレー豪空軍基地にて駐機するC-130
  • トンガにて緊急支援物資を引き渡す様子①
  • トンガにて緊急支援物資を引き渡す様子②
  • 統合任務部隊指揮官による出国報告
  • 見送り
  • 豪軍人の協力を得てC-130輸送機の出発準備
  • トンガにて非接触による受け渡し
  • 輸送任務再開
  • アンバレー豪空軍基地にて緊急支援物資を搭載
  • トンガに到着し機内から現地出迎えに応える様子
  • ファアモツ国際空港にて物資を降ろしている様子
  • 引き渡し後の運搬の様子
  • 入港した輸送艦「おおすみ」を出迎える方々
  • 輸送艦の甲板上に物資を運び出す様子
  • 物資を港に集積。飲用水は検疫後、離島へ空輸予定

陸上自衛隊 関東補給処における活動状況

2020年

オーストラリア国際緊急援助活動(森林火災)

オーストラリアの国旗

派遣期間

令和2年1月15日 ~ 同年2月8日

オーストラリア現地調整所

派遣地 オーストラリア(リッチモンド)
派遣人数 約10名
主な業務内容 •被災状況及び現地活動に係る情報収集
• オーストラリア連邦関係機関、関係国等との調整

オーストラリア国際緊急援助空輸隊等

派遣地 オーストラリア(リッチモンド)
派遣人数 約70名
主な業務内容 消火及び復旧活動に関連する人員及び物資の輸送
主要装備 C-130H×2機
美しのオーストラリアを守ろう Save Australia Fair※
 豪州国歌「Advance Australia Fair(進め美しのオーストラリア)」より引用

概要

オーストラリア連邦で発生した森林火災に関し、外務大臣から国際緊急援助活動の実施について協議がありました。これを受けて、防衛省は、航空自衛隊C-130H輸送機2機を派遣し、国際緊急援助活動を実施することとしました。

今般の活動では、リッチモンド豪空軍基地を拠点として、令和2年1月15日から2月8日までの間に、人員延べ約600名及び物資延べ約11トンの輸送を実施しました。
オーストラリアにおける国際緊急援助活動について

消防士の輸送
豪軍軍両の輸送
被災者の輸送(帰還支援)

活動の記録

お知らせ

活動の様子

  • 派遣要員の見送り
  • C-130Hへの搭乗
  • 現地へ向けて出発
  • リッチモンド豪空軍基地に到着
  • 豪航空機動群司令官と空輸隊司令
  • 現地メディア対応
  • 豪軍人の輸送
  • 豪軍人の輸送
  • 豪消防士の輸送
  • 豪消防士の輸送
  • 被災者の輸送(帰還支援)
  • 被災者の輸送(帰還支援)
  • 豪軍車両の輸送
  • 消火関連器材の輸送
  • 豪軍車両の輸送
  • 日本人学校生徒代表スピーチ
  • 空輸隊司令等との懇談
  • 生徒さん達からいただいた寄せ書き
  • 小牧基地に帰還
  • 派遣要員の出迎え
  • 駐日豪大使による出迎え
2019年

ジブチ国際緊急援助活動(大雨・洪水)

ジブチの国旗

派遣期間

令和元年11月26日~同年12月2日

海賊対処行動部隊の一部

派遣地 ジブチ(ジブチ市)
派遣人数 延べ約230名
主な業務内容 公共施設(小学校及び中学校)の排水及び機能復旧、緊急援助物資の輸送及び配布
主要装備 排水ポンプ、車両

概要

ジブチ共和国における大雨・洪水被害に関し、外務大臣から国際緊急援助活動の実施について協議がありました。これを受けて、防衛省としては、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動のために派遣されている海賊対処行動部隊の一部をもって、国際緊急援助活動を行いました。

具体的には、人員延べ約230名により、以下の活動を実施しました。

  • ジブチ市内の小学校及び中学校における、延べ約1,950トンの排水作業及び機能復旧作業
  • 日本政府がJICAを通じて供与した緊急援助物資約4.3トンの車両による輸送及び配布

活動の記録

お知らせ

ジブチ共和国での国際緊急援助活動の終結について

令和元年12月2日
防衛省

  1. ジブチ共和国で発生した大雨・洪水被害に関し、令和元年11月26日以降、海賊対処行動部隊の一部をもって国際緊急援助活動を実施してきましたが、ジブチ政府との調整を経て、本日、「国際緊急援助活動の終結に関する自衛隊行動命令」を発出し、活動を終了しました。
  2. 今般の活動では、人員延べ約230名により、ジブチ市内の小学校及び中学校において、延べ約1,950トンの排水作業等を行い、また、日本政府がJICAを通じて供与したテント、毛布等の緊急援助物資約4.3トンの車両による物資輸送等を実施しました。

ジブチ共和国への国際緊急援助活動の実施に関する自衛隊行動命令の発出等について

令和元年11月26日
防衛省

  1. ジブチ共和国における大雨・洪水被害に関し、本日、外務大臣から国際緊急援助活動の実施について協議がありました。
    これを受けて、防衛省としては、国際緊急援助活動を行うため、防衛大臣から「ジブチ共和国への国際緊急援助活動の実施に関する自衛隊行動命令」を発出しました。本命令の概要は、以下のとおりです。
    • ・ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動のために派遣されている海賊対処行動部隊の一部をもって、国際緊急援助活動を実施。
  2. 本命令を受け、浸水地域における排水作業等について調整が整い次第、活動を開始します。

活動の様子

  • 排水作業
  • 機能復旧作業
  • 緊急援助物資の輸送・配布
  • 小学校の排水箇所の事前確認
  • 排水箇所から排水先への排水管の展開
  • 小学校での排水作業
  • 中学校の排水箇所の事前確認
  • 中学校での排水作業
  • 地元消防局との共同排水作業
  • 排水管の接続作業
  • 中学校での排水作業
  • 排水箇所の状況
  • 小学校の机等の搬出
  • 搬出した机等の一時集積
  • 教室内の汚泥等の除去・清掃
  • 清掃前の教室
  • 清掃後の教室
  • 隊員により汚泥等を拭き取られた教材類
  • ジブチ空港に到着した緊急援助物資(一部)
  • 隊員による緊急援助物資の卸下
  • ジブチ政府倉庫への緊急援助物資の集積
  • 被災民キャンプでの卸下
  • 緊急援助物資の配布
  • 緊急援助物資の配布
  • ジブチ軍関係者との排水業務調整後に
  • ジブチ軍・教育省関係者との排水業務調整後に
  • 排水作業準備中に
  • 排水を実施した学校の生徒たちと
  • 小学校の機能復旧作業中に
  • 小学校の機能復旧作業中に

アーカイブ

2023年3月24日更新