防衛大臣臨時記者会見

日時
令和4年2月17日(木)17:15~17:20
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
トンガ王国における国際緊急援助活動の終結後の岸防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 トンガ王国の件です。1月20日から実施をしてきました、トンガ王国に対する国際緊急援助活動につきましては、日本の緊急援助物資の引き渡しが終わったこと等を踏まえて、また、トンガ政府側との調整を了し、私から本日、国際緊急援助活動の終結を命令いたしました。この命令に基づき、輸送艦「おおすみ」は、現地での活動を終え、3月上旬にも本邦に帰国する予定です。また、C-130輸送機2機及びC-2輸送機についても、本日、本邦での待機を終了いたしました。今般の活動において、C-130輸送機2機は4回の物資輸送を実施し、17トンの緊急援助物資をお届けしました。また、輸送艦「おおすみ」は、約210トンの緊急援助物資等をお届けいたしました。このうち、飲用水約30トンについては、陸上自衛隊CH-47ヘリコプターにより離島のエウア島、ハアパイ島、ババウ諸島にお届けをしております。今般の自衛隊による支援はトンガ政府から要請を受け、近隣国のニュージーランド、オーストラリアに次いで、3番目という極めて迅速なものでありました。トンガ政府からは、このような自衛隊による支援に対しまして、高い評価と謝意が示されています。同じインド太平洋地域の国であるトンガ王国の支援にあたりまして、オーストラリアやニュージーランド等の地域のパートナー国との緊密な連携のもと、世界的なコロナ禍が続く中であっても、迅速かつ的確な支援を実施できたことは、この地域の平和と安定に対するわが国のコミットメントを行動で示すものとなりました。私にとって、これを最前線で担ってくれた隊員諸君は誇りであります。防衛省・自衛隊としても引き続きインド太平洋地域の平和と安定のため、地域のパートナー国との絆をより強くしながら、しっかり貢献していく考えであります。また、本日、私は、オーストラリアのピーター・ダットン国防大臣との間で、電話会談を実施しました。わが国の国際緊急援助活動の実施にあたり、自衛隊の輸送機の受け入れなど、多岐にわたる支援をオーストラリアから得たことについて、感謝の意を伝えました。さらにダットン大臣とは、ウクライナ情勢に関する意見交換を行い、私からは、わが国はウクライナの主権及び領土の一体性を一貫して支持してきているところ、ウクライナ国境周辺地域におけるロシア軍の増強の動きについて、重大な懸念をもって注視しており、引き続き、国際社会と連携をして、適切に対応していく考えであることを伝えました。また、ウクライナ情勢を巡る問題は、この地域だけの問題だけでなく、国際社会全体に影響を及ぼすグローバルな問題であり、共に「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けて連携する日豪両国にとっても、看過することができない重大な問題であるとの認識を共有したところです。

2 質疑応答

Q:最初のトンガの派遣についてですね、今回の派遣では隊員の皆さんのコロナ感染などですね、難しい局面もあったかと思うんですけども、その点も含めて、今回のオペレーション全般を振り返って大臣の所感があればお願いします。

A:今お話があったとおりですけども、緊急援助について、トンガ王国に対しましてニュージーランド、オーストラリアに次いで3番目という早さで迅速に対応できたということ、トンガ王国政府からも大変感謝された、絆を強めることができたと考えております。コロナについては、トンガも非常に敏感なところでありました。そんな中ですから、細心の注意を払って行うこととなったものです。

以上