機械システム工学科

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機械システム工学科では、幹部自衛官として最新の装備品を運用し、また、将来装備品の開発に携わることができる知識・技術的判断力と柔軟な発想を育てることを教育目標としています。
 このため本学科では、力学、制御、熱エネルギー、流体、材料、加工、船舶・海洋など機械工学の基礎知識を授けるとともに、実験、演習、実習を重視し、設計製図や卒業研究を通じて最新のロボット、コンピュータ応用技術やエンジンなどの機械システムに関する理論と応用について教育し、これを統合・体系化できる能力を養成します。

何を学ぶ?どう学ぶ?

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基礎学問として、①熱力学、流体力学、材料力学、機械力学の4力学、②制御工学と機械運動学、③機械材料と機械工作法、④コンピュータによる解析及び設計、等について学ぶとともに、工作実習や実験を通じ、実際に物に触れて「知識を確認」します。
 また、学生の興味に基づく選択によって、⑤ガソリンエンジンやガスタービンなどの原理と構造、⑥流体機器及び油圧制御システム、⑦ロボット・メカトロニクス、⑧先端材料とその創成法および精密加工技術、⑨海洋構造物や艦艇に関する流体構造力学等の教育を受けることが出来ます。
 卒業研究では研究科の学生と一緒に最新の研究課題に取り組み、技術的諸問題の解決法と研究成果をまとめ、発表する力を養います。

主な専門科目とその概要

熱力学

熱機関における動力の発生メカニズムを理解する上で必要となる原理、法則、現象を学びます。また、実際の熱機関や冷凍機の基本動作に関する知識を修得します。

流体力学

流体に関する力学を学習することによって、流体機械や機械システムの内部および外部の流れを理解できるよう指導します。

機械力学

機械の振動を中心とした動的問題を把握するための知識、解析能力を付与します。

制御工学

制御工学の基礎知識について、制御系の解析・設計からロボットや装備品への応用まで幅広く修得します。

材料力学

自動車や船などの構造物や機械の設計の基本となる弾性はりの力学を中心に学びます。

工業材料

金属材料についての基礎知識を学ぶとともに、炭素鋼について金属組織と機械的性質との関連をいくつかの具体例を挙げて議論します。

機械工作

「物作り」の中心課題の一つである、機械工作の理論と実際について分かりやすく教育します。

内燃機関

内燃機関の作動原理、構造、性能、改善等を学び、ものと基礎学問のつながり、エンジンの作動メカニズム、燃焼とエンジン性能の関係などを実機を用いて学びます。

船舶工学

浮体静水力学、復原・動揺性能、船型学および船体構造のそれぞれについての知識を習得することを目標とします。

海上安全運用学

海上装備品の運用(操縦)に必要な知識と原理を学び、高い海技能力を養います。

ロボット・メカトロニクス

ロボット工学の基礎知識について、ロボットの機構、制御から最先端の知能ロボットまで幅広く修得します。

コンピュータ応用解析

C言語およびmathematicaを用いてプログラミングの考え方を身につけ、あわせて数値計算のための手法を学ぶことを目標とします。

機械システム実験・演習

実験を通して、習得した各教科の実際の現象、測定機器の使い方、測定精度、データの整理法等について理解を深めます。

授業科目と単位数

教育・訓練