防衛学は、安全保障、防衛、戦争、軍隊および軍と社会の関係などを研究する学問分野です。
また、人文・社会科学、理工学などの幅広い分野の理論的根拠を基礎とし、それらを応用して実践に結びつける総合的・学際的な学問でもあります。
主な科目は「防衛学基礎」「国防論」「軍事史序論」「戦略」「作戦」「軍事と科学技術」「統率」および「国際情勢と安全保障」です。他に、少人数のゼミナール形式で安全保障や防衛に関する諸問題を研究する「防衛学特論」も行っています。
これらの科目は、防衛学教育学群の三つの教育室(国防論教育室、戦略教育室、統率・戦史教育室)が担当します。
防衛学は、専攻や陸上・海上・航空各要員に関わりなく全員が履修します。
古代から現代に至る世界の主要な戦争について歴史的に概観しつつ、防衛学における基本的概念や理論等の基礎的知識を身に付けることにより、じ後の防衛学を履修する際の基礎を確立します。
現代の国防に関する諸問題を理解・考察するための基礎的知識を学びます。
近代以降の日本が関わった戦争の発生要因と事後への影響、国内外の情勢変化等が日本に与えた影響を学び、教養の基礎を確立します。
サイバー、宇宙、電磁波等新領域を含めた各種作戦の基礎を学びます。
目的達成のために集団の力を結集させるリーダーシップを学びます。
科学技術の発達が軍事に及ぼしてきた影響、教訓事項などを通じて軍事と科学技術の相互関連性およびその重要性を学びます。
主要な戦略論の概要および戦略の基礎理論などを通じて、戦略の概念および戦略的なものの見方、考え方を学びます。
各種の作戦および領域横断型の作戦の概要と特質、並びに軍事の意義について学びます。
新たな脅威や多様な事態への対処に必要な最新の知識を涵養するとともに、分析考察する理論的思考を向上させます。
自衛官としての実務経験を有する教官による少人数制のゼミナールであり、安全保障や防衛に関する諸問題を広い視野を持って実践的かつ多角的に研究します。
第3学年後期、第4学年において上記必修科目で学んだことをさらに深く考察できるよう、多様な選択科目を開講します。