外国語

授業風景の写真

国際社会で活躍するために英語・ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語・朝鮮語・アラビア語およびポルトガル語の教育を行います。
 英語は必須で外国人教官による授業やe-learningも取り入れて大学教育における基礎力としてだけでなく、PKO等海外で活動するのに不可欠な実際に役立つ英語運用能力を養成します。
 毎年1回、全学でTOEICを受験し、コミュニケーションのための英語能力を測定します。
 英語以外の外国語(初習外国語)についてはいずれか1つを選択して1〜2年間学びます。

主な科目とその概要

英語教育
第1学年から第4学年を通じた徹底した英語教育

防衛大学校における語学教育は、英語については4年間を通じて学習し、英語圏に関する幅広い教養とともに実用的な英語運用能力が身につくようなプログラムになっています。特に、第1・2学年では日本人および外国人英語教官による一人一人に目の行き届いたきめ細かい指導を受け、英語の四技能および基礎的学力を身につけた上で、第3学年以降においては、より実用的な観点から、中級英語、アカデミック・ライティング、時事英語、スピーチ&ディベートの他専門教育に即した専門英語、安全保障や防衛学に関わる軍事英語などの発展的な科目を学び、卒業後世界各地へ飛翔し英語を用いて活躍する備えをします。
 また、全学年が毎年TOEICを受験します。学年毎に基準点が定められており、基準点に達しない学生は、再試験を受けたり、教養科目で開講するグローバル・コミュニケーション英語を履修することが義務付けられますので、自己研鑽をして卒業時までに一定以上のスコアをとることが必要です。

様々な専門分野の教官による授業

外国語教育室には言語学・文学・文化・教育・政治など、様々な分野を研究する教官がそろっています。授業では、単に言語の習得に終始することなく、学生は、各教官の専門と関係する分野の視点から広く深く言語を学ぶことができます。

ネイティブスピーカーによる授業も

英語で発信できる能力を実践的に磨く演習の場の一つとして、第1学年および第2学年において週一回、ネイティブスピーカーによる授業を設けています。授業では、身のまわりの様々なテーマが取り上げられ、ペアワーク、スピーチ、プレゼンテーション等のアクティヴィティを通して、英語運用能力を高めていきます。これら実践的な演習を通して身につけた力は、海外からの訪問学生のエスコート、海外士官学校への派遣やICC(国際士官候補生会議)等の機会で発揮されています。

初習外国語(ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語・朝鮮語・アラビア語・ポルトガル語)

第1学年では選択必修科目として、初習外国語を履修します。ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語・朝鮮語・アラビア語・ポルトガル語の中から1科目を選び、「読む」「書く」「聞く」「話す」のバランスのとれた基礎学力を養います。他大学では学ぶ機会の少ないポルトガル語やアラビア語まで用意されているのが本校の特色です。
 希望する学生は第2学年と第3学年以降においても初習外国語を選択科目として継続履修できる体制が整えられています。
 学習目標は、任官後、海外で諸活動に参加する機会があることを視野に入れ、それぞれの外国語の基礎的な運用能力を培うことに置かれます。在学中は選抜試験を経て仏、独、中国、韓国、ロシア、カタールなどの士官学校に派遣される機会があります。派遣学生に選ばれることを当面の目標にすえて初習外国語の学習に励む学生も多いようです。初習外国語の学習にはその他の効用もあります。初習外国語の学習は、母国語である日本語や初めての外国語である英語の特徴を再発見するための、得がたい手がかりとなります。それらの言語との比較が促されるからです。初習外国語の学習を通じて、是非、すでに知っている日本語や英語の構造を新たな目で見る体験をしてください。
 初習外国語の学習成果は、第3・4学年時に開講される「地域研究」に活用できます。また、海外に派遣される学生(主として第3学年)の選抜に際して、TOEICのスコアと併せて重要な選考材料になります。海外派遣の期間は、短期(1週間~1セメスター)と長期(約1年間)に分かれます。

授業科目と単位数

教育・訓練