教養教育

授業風景の写真

教養教育では、良識に富んだ社会人・職業人(幹部自衛官)となるための教養を学びます。多様な授業を通じて、柔軟な思考力と豊かな教養をもつバランスのとれた人格形成を目指します。
 カリキュラムは、(1)自ら考え、表現する力(基礎的思考力)を養う基礎科目(「基礎ゼミナール」)、(2)バランスのとれた発想をするための他分野科目群(人社専攻学生への「数学」「物理学」「化学」などの理工系教育、理工学専攻学生への「思想と文化」「歴史学」「心理学」「政治学」「経済学」「法学」などの人社系教育)、(3)豊かで高度な教養のための準専門的科目が設置されています。

主な科目とその概要

基礎ゼミナール(共通)

高校までは受動的学習から、大学での能動的学習の方法論と習慣を身につけることが本科目の第一の目的です。担当教官は自分の専門分野に関係した課題や教材を用意し、学生自らが考えて文献・資料の調査・分析を行ったり、野外調査や実験を実行できるよう助言します。その過程で問題発見能力、解決のための計画立案・実行能力を学んだのち、報告書作成能力、発表資料作成能力、討論力などを高めます。クラス規模は10名程度の少人数として、きめ細かい指導を行うことになっています。

近現代史(共通)

近代から現代に至る日本および周辺諸国の歴史を学びます。その中で日本とアジア諸国や欧米諸国との関係や外交についても考察します。戦後においては日本の復興とともに、冷戦下における日本および周辺国の歴史と外交を学び、自衛隊発足および防衛大学校設立の過程と日本における自衛隊の役割の変遷を考えます。

安全科学総論(共通選択)

安全神話から安全科学へ。日常に存在する様々な危険を科学的に分析し、非常事態に際しても危機に至らぬようなシステムを構築することが安全科学の目的です。この科目では、様々な危機的状況を構成要素に分解し、科学技術的な改善や、組織運営のソフト面、運用部門の人的資源(要員の知識・技術力、心身の健康)等の研究の在り方を学び、高学年で展開される安全科学プログラムの出発点に立つことができます。人的要素までが対象となっているのは、非常事態に際し、人を含めた組織やシステムが確実に機能するためには、機材面だけでなく、適切な状況判断を行えるような労働環境も必要となるからです。

自然科学実験(人社専攻学生対象)

人文・社会科学専攻学生であっても卒業後、最先端の科学技術が投入された機器の運用をしなければなりません。その際臆することなく対処することができるよう、基礎的な理化学器材の使用に関する知識及び技術を学びます。また、実体験によりデータの信頼性を評価する習慣を身につけ、データに基づいた自然科学分野の報告書作成方法を習得することも重要な課題となります。授業では実験のテーマの背景や測定原理等についての説明を行った後、実験に入ります。

授業科目と単位数

教育・訓練