海外の地域、特に開発途上地域に於いて大規模な災害が発生又はその恐れがあり、被災国の政府等からの要請を受けた外務大臣からの協議があった場合、防衛大臣は自衛隊に国際緊急援助活動を実施させることができる。
緊急援助活動としての医療活動、輸送活動、給水活動などのうち、具体的にいかなる活動を行うかは、個々の災害の規模や態様、被災国政府または国際機関からの要請内容など、その時々の状況に応じて決定される。
令和5年2月13日 ~ 同年3月24日
派遣地 | トルコ共和国 |
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主な業務内容 | 情報収集・連絡調整 |
主な業務内容 | 国際緊急援助活動に必要な機材等の輸送 |
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主要装備 | B-777特別輸送機、KC-767空中給油・輸送機 |
トルコ南東部を震源とする地震によるトルコ共和国における被害に関し、外務大臣から国際緊急援助活動に必要な機材等の自衛隊の部隊による輸送について、協力を求めるための協議がありました。これを受けて、防衛大臣からトルコ共和国における国際緊急援助活動のための機材等の輸送の実施を命じました。命令の概要は、以下のとおりです。
千空輸隊歳基地出発(2月13日)
B-777特別輸送機1機が、トルコ共和国において活動する医療チームへの機材等の輸送に関し、成田空港において機材等の搭載を行うため、千歳基地を出発しました。
空輸隊成田出発(2月13日)
B-777特別輸送機1機が、トルコ共和国において活動する医療チームに必要な機材等を搭載し、成田空港を出発しました。
トルコ到着(2月14日)
2月14日、航空自衛隊B-777特別輸送機1機が、トルコ共和国において活動する医療チームに必要な機材等を輸送しました。
空輸隊帰国(2月17日)
2月17日、B-777特別輸送機1機は、トルコで被災した人々のため現地で活動する医療チームに必要な機材等を届け、千歳基地に帰国しました。
空輸隊出発(3月14日)
3月14日、航空自衛隊KC-767空中給油・輸送機1機は、NATO及びトルコ政府からの要請を踏まえ、パキスタンにあるテント等の緊急援助物資をトルコまで輸送するため、小牧基地を出発しました。
テント等の輸送(3月17日)
3月17日、KC-767空中給油・輸送機がトルコおよびNATOからの要請を踏まえ、パキスタン(アッラーマ・イクバール空港)からトルコ(インジルリク空港)にテント及びテント用断熱用具を計約22トン届けました。自衛隊がNATOと連携して実施する初めての国際緊急援助活動です。
テント等の輸送(3月19日)
3月19日、KC-767空中給油・輸送機がトルコ及びNATOからの要請を踏まえ、パキスタンからトルコにテントおよびテント用断熱用具約22トンを届けました。今般の要請を踏まえたトルコへの緊急援助物資の輸送は2回目です。
テント等の輸送(3月21日)
3月21日、KC-767空中給油・輸送機がトルコ及びNATOからの要請を踏まえ、パキスタン(アッラーマ・イクバール空港)からトルコ(インジルリク空港)にテント及びテント用断熱用具約23.5トンを届けました。今般の要請を踏まえたトルコへの緊急援助物資の輸送は今回で3回目です。
テント等の輸送(3月23日)
3月23日、KC-767空中給油・輸送機がトルコ及びNATOからの要請を踏まえ、パキスタンからトルコにテント及びテント用断熱用具約22トンを届けました。今般の要請を踏まえたトルコへの緊急援助物資の輸送は今回で4回目です。
令和4年1月20日 ~ 同年2月17日
派遣地 | オーストラリア |
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主な業務内容 |
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主な業務内容 | 緊急支援物資の輸送 |
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主要装備 | C-130H×2機、C-2 |
主な業務内容 | 緊急支援物資の輸送 |
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主要装備 | 輸送艦「おおすみ」、CH-47×2機 |
トンガ北部の火山島の噴火によるトンガ王国における被害に関し、外務大臣から国際緊急援助活動の実施について協議がありました。
これを受けて、防衛大臣からトンガ王国における国際緊急援助活動の実施を命じ、令和4年1月20日から同年2月17日まで活動を実施しました。
今般の活動において、C-130輸送機2機については、1月22日から2月2日までの間、4回の物資輸送を実施し、飲用水、高圧洗浄機、缶詰等の約17トンの緊急援助物資を、また、輸送艦「おおすみ」は飲用水、火山灰撤去のための用具等といった約210トンの緊急援助物資等(うちCH-47ヘリコプターにより離島に輸送された約30トンの飲用水を含む。)をトンガの皆様にお届けしました。
空輸隊出発(1月20日)
空輸隊豪州到着(1月21日)
空輸隊トンガ到着・飲用水引渡し(1月22日)
トンガの皆様による歓迎
空輸隊の活動(1月24日)
統合任務部隊出港(1月24日)
空輸隊任務再開(1月29日)
空輸隊の活動(2月2日)
統合任務部隊の活動(2月9日)
統合任務部隊の帰国(3月5日)
岸防衛大臣への報告(3月7日)
活動状況(令和4年1月)
令和2年1月15日 ~ 同年2月8日
派遣地 | オーストラリア(リッチモンド) |
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派遣人数 | 約10名 |
主な業務内容 |
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派遣地 | オーストラリア(リッチモンド) |
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派遣人数 | 約70名 |
主な業務内容 | 消火及び復旧活動に関連する人員及び物資の輸送 |
主要装備 | C-130H×2機 |
オーストラリア連邦で発生した森林火災に関し、外務大臣から国際緊急援助活動の実施について協議がありました。これを受けて、防衛省は、航空自衛隊C-130H輸送機2機を派遣し、国際緊急援助活動を実施することとしました。
今般の活動では、リッチモンド豪空軍基地を拠点として、令和2年1月15日から2月8日までの間に、人員延べ約600名及び物資延べ約11トンの輸送を実施しました。
空輸隊出国
空輸隊現地到着
人員輸送
車両・消火関連器材輸送
在豪日本大使・日本人学校生徒等部隊訪問
空輸隊帰国
令和元年11月26日~同年12月2日
派遣地 | ジブチ(ジブチ市) |
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派遣人数 | 延べ約230名 |
主な業務内容 | 公共施設(小学校及び中学校)の排水及び機能復旧、緊急援助物資の輸送及び配布 |
主要装備 | 排水ポンプ、車両 |
ジブチ共和国における大雨・洪水被害に関し、外務大臣から国際緊急援助活動の実施について協議がありました。これを受けて、防衛省としては、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動のために派遣されている海賊対処行動部隊の一部をもって、国際緊急援助活動を行いました。
具体的には、人員延べ約230名により、以下の活動を実施しました。
令和元年12月2日
防衛省
令和元年11月26日
防衛省
活動の様子
排水作業
機能復旧作業
緊急援助物資の輸送・配布
ジブチとともに
2023年3月24日更新