RST(呼吸器ケアサポートチーム)の紹介
RST(呼吸器ケアサポートチーム)の目的
呼吸ケアに関わる多職種の医療従事者が情報共有し、 多角的な視点から呼吸管理・ケア方法の指導、人工呼吸 器管理・呼吸器疾患治療を支援し、患者さんの早期回復や呼吸器疾患の発症予防を目的に活動を行っています。
中病RSTスタッフのご紹介
中病RSTの活動
中病RSTは、肺炎予防のための「口腔ケア」への取り組みを重点に活動を行っています。
平成23年度以降の死因第3位は「肺炎」 です。特に高齢者では「誤嚥性肺炎」が7割を占めます。
*「誤嚥」とは口の中の唾液や食べ物、飲み物が誤って気道に入ってしまうことです 。
取り組みにより、院内の誤嚥性肺炎発症率が有意に減少(32.1%→10.1%)しました! (2010年度~2015年度)
このような方は「口腔ケア」が大切です。
全身麻酔で手術を受ける患者さん、人工呼吸器を装着している患者さん
→気管内挿管による口腔内細菌の気管への流入防止
動揺歯が気管に脱落する危険を発見する化学療法・頭頚部放射線治療患者さん
→口腔粘膜の損傷、浄化作用低下に対する保清維持 嚥下障害
意識障害のある患者さん
→咳嗽反射・嚥下機能の低下による口腔内細菌の 誤嚥防止と意識回復への刺激となる
患者さん、ご家族の方へ。
●65歳以上の年齢の患者さん
●全身麻酔の手術を受ける患者さん
●人工呼吸器をつけている患者さん
●化学療法・頭頚部放射線治療中の患者さん
●嚥下障害または意識障害のある患者さん
病院売店で購入できる「口腔ケア物品」のご紹介
液状保湿剤「マウスウォッシュ」
→意識障害や嚥下障害がなく、 口腔内乾燥がある方に適する。
スプレーボトルへ詰め替えて使用することもできる。
ジェル状保湿剤「マウスジェル」
→意識障害や嚥下障害があり、口腔内乾燥がある方に適する。
舌ブラシ「フレッシュメイト」
→舌苔があり除去困難な方に適する。
歯ブラシ「ミディアム(ふつう)」「ソフト(やわらかめ)」「スーパーソフト(超やわらかめ)」
→かたさの異なる3種類がある。 出血しやすい方には「スーパーソフト」が適している。
歯ブラシ「ベイシックポイント」
→普通の歯ブラシよりヘッドが小さく柄が細いため、口腔内の炎症のある 部分を避けて歯を磨くことができる。口内炎や出血のある方に適する。
粘膜ケア用品「スポンジブラシ やわらかめ」
→傾向、口内炎、疼痛のある方に適する。
☆詳しくは看護師へお尋ねください
ご相談はお気軽にどうぞ
RST(呼吸器ケアサポートチーム)に相談してみたいと思われた方(患者さんのご家族も可能です)は、中央病院へ来院した際に、お気軽に看護師へお知らせください。
RSTメンバーが病棟・外来へ伺い対応させていただきます。
RSTからのご案内
RSTは、患者さんへの各種の情報を提供しております。表中のタイトルをクリックしてください。 それぞれ別ウィンドゥが開きます。ご覧ください。
号 数 | お知らせの概要 |
第1号 | 手術を受ける患者さんの肺炎予防 |
第2号 | がん化学療法・頭頸部放射線療法を受ける患者さんの口腔内粘膜炎に対するケア |
第3号 | COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者さんの日常生活での注意点 |