本部長 大谷 三穂
(おおたに みほ)
1 等 海 佐
- 部隊名 自衛隊神奈川地方協力本部
- 部隊所在地 〒231-0023
神奈川県横浜市中区山下町253番地2号
TEL 045-662-9426
プロフィール
生年月日:昭和46年5月28日
出 身:大阪府
出 身 校:防衛大学校40期(国際関係学科)
略 歴:
平成23年 3月 あさぎり船務長兼副長
平成25年 3月 しまゆき艦長
平成26年 3月 電子情報隊研究指導科長
平成28年 2月 やまぎり艦長
平成30年 3月 海上幕僚監部厚生班長
令和 元年12月 みょうこう艦長
令和 3年 8月 統合幕僚学校教育課
令和 4年12月 かしま艦長
令和 5年12月 現職
災害への備え(6.8.20)
楽しかった夏休みが終わり、学校や仕事に戻られた方もいらっしゃるかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?まだまだ残暑厳しく、寝苦しい夜が続きますね。
休暇のおかげで精神的にはリフレッシュしますが、レジャーや里帰りなどで人混みや渋滞を経験しますと身体は疲れていて、なぜか休暇の最終日はダルさがMAXになります。そして休暇明けの出勤日初日、本当に辛い!何が辛いかって言いますと、出勤自体が辛い!頭が仕事モードに切り替わらない!共感される方は多いと思います(笑)それでもなぜか、職場に着くと出勤前の悲壮感はなくなっています。これも慣れでしょうか。
ところで今年の夏は、地震や豪雨などが発生し、不安な思いをされた方もいらっしゃったのではないでしょうか。特に南海トラフ地震臨時情報が発表されたため、いつもとは違う緊張感と危機感に見舞われたことと思います。このような災害が発生するたびに、自宅の備蓄用飲料水や食料が十分かどうか不安になり、スーパーから水やインスタント食品が品薄になりますが、日頃から防災グッズや非常用食料は確認をしておく必要がありますね。また、もし災害発生時に自宅にいた場合は、避難所の場所や経路も重要になりますので、予め経路となる道路の下調べも必要です。さらに、家族間での安否確認手段や、集合場所なども話し合っておくとよいかと思います。他にも様々な備えがありますので、皆さん調べてみて下さい。
ちょっと昔の話になります。我々自衛官は普段から不測の事態に備えて、何かあれば直ぐに出勤できる態勢をとっております。災害は予測がつきません。私も一人暮らしをしていた若い頃、まさに食事中に呼び出されたことがあります。食事も食器もそのままで、慌てて出勤したのですが、もしこのまま帰宅できなかったら、あの食卓を他人に見られたらどうしよう、寝室も散らかったままだし、あれ?冷蔵庫にナマモノあったよね、と気になって仕方なかったことがあります。それ以来、寝室の枕元に着替えを置いて就寝、冷蔵庫の中は極力ナマモノを避け、部屋の整理整頓に心がけるようになりました。(独身時代だけですけど)
「備えあれば憂いなし」まさに、その通りです。防災について、もう少し詳しく話が聞きたいと思われる方は、是非お近くの神奈川地方協力本部各事務所までお越しください。災害派遣を経験した隊員もいます。中学校や高校等で防災についての講義も請け負っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
夏の思い出(6.7.18)
梅雨が明けて、毎日暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
あっという間に紫陽花の季節が通り過ぎ、官舎で迎える朝は、ウグイスとセミの共鳴で目が覚めます。ここ最近の季節は、季語の選定にも迷ってしまいますね。
さて、この春に自衛隊に入隊・入校された皆さんは、間もなく初めての夏季休暇を取得されると思います。久しぶりにご家族やご友人と再会されることを楽しみにしておられることでしょう。皆さまのご成長された姿を見て、周囲の方々も驚かれるのではないでしょうか。もしお時間があれば、皆様が郷里に戻られた際に、是非とも母校やお世話になった方々をご訪問してみてはいかがでしょうか。皆さんご自身では、どこがどう変わったのか、自分の変化には気付かないと思います。しかし、久しぶりに会う方々にとって、皆さんの立派な成長した姿は目を見張るものがあると思います。
私にとって夏といえば、艦艇広報や防衛大の学生等の実習を目的とした航海実習などで、各地に入港した思い出があります。洋上での長い訓練が終わり、明日は寄港地だ!何食べる?どこ行く?と上陸を楽しみにしていたものです。艦艇が入港すると、地元の方々から温かい歓迎を受け、士官室には観光地のパンフレットなどが届けられて、もう早く上陸したくてウズウズしていました。寄港地の出身者は優先的に上陸が出来て、実家での外泊も認められる場合があり、そんな彼らを羨みつつも、自分はいかに効率的にやりたいことを成し遂げるか、計画を立てるのも楽しみの一つでした。帰艦時刻(いわゆる門限です。)までの限られた時間のなか、精一杯寄港地を満喫するのは、船乗りにとって最高の思い出です。
ただし、我々の寄港に際して、各地本には多大なご支援を得ていたのだと、当時はそんなことを全く考えていなかったことを今となって後悔しています。この場をお借りして、当時の各地本の方々に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!!
皆さんも、今年の夏季休暇を存分に満喫して、思い出に残る夏をお過ごし下さい。神奈川地本も、各所で夏のイベントに参加します。皆さんが地元に帰った時に、お祭りなどで神奈川地本のブースを見かけたら、是非、お声がけ下さい。皆さまからのエールが、我々にとって、暑い夏を乗り切るためのエナジーになりますから。
自衛隊のイメージ(6.6.13)
蒸し暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
GWも終わり、新緑の季節が過ぎ、もう間もなく梅雨入りとは早いものです。
この春入隊、入校された隊員の皆さんも、もう新入隊員と呼ばれる時期は過ぎたのかもしれませんね。神奈川地本の広報官は、そんな隊員さんが休暇で帰省した際に、「頑張っています!」と各所に顔を出してくれることが、一番の喜びであり、仕事にやりがいを感じるそうです。もちろん部隊に配属された後でも、大歓迎ですよ。
ところで、ここ最近は、神奈川地方協力本部も採用広報で大忙し?です。
先日は、私も横浜開港祭に行って参りました。横浜の大さん橋には、横須賀から護衛艦「ゆうぎり」が来てくれました。また、高等工科学校の学生さんによる和太鼓や吹奏楽の演奏、第31普通科連隊の炊事車等の展示など、さまざまな部隊からご支援をいただき、大盛況でした。当日は雨天の予報でしたが、ここは神奈川地方協力本部長の「晴れ女」威力を発動?し、何とかイベント終了までは、雨も降らずに済みました。「晴れ女」伝説は守られましたので、私も一安心です。
大さん橋に設置した神奈川地本のブースには、多くの方が足を運んで下さいました。自衛隊に興味のある学生さんや、保護者の方、今は社会人として会社勤めをされている方も、自衛隊のお話を是非聞きたいとのことで、広報官に色々と質問をされておられました。皆さん、自衛隊のイメージは、「キツそう。」「体力がないとダメ。」「泳げないと海上自衛官にはなれない。」などなど、様々ですが、実際のところ、全く心配は要りません!確かに、そこそこの体力がないと最初は大変かもしれませんが、入隊すれば自然に体力はつきますし、泳げない人も訓練で泳げるようになります。私も正直、体力がある方ではなかったですし、厳しいことや、やりたくない事を避ける傾向にありましたが、一生に一度は自分と闘ってみることも必要だ!と奮起し、訓練に真剣に取り組むようになったことで、自信がつきました。
皆さんの自衛隊に対するイメージはどうでしょうか?皆さんは、もしかしたら広報官とお話した後には、自衛隊に対するイメージが変わるかもしれません。広報官は、皆さんに自衛隊の意外な面をお話できると思いますよ。自衛隊のイメージ、ちょっと変えてみて下さい。神奈川地本は、いつでも皆さまが自衛隊について知りたい情報を提供できるよう、各所でお待ちしています。自衛隊の魅力について、もっとお話を聞いてみませんか?
就職活動(6.5.13)
皆さまお久しぶりです。
先月の本部長通信から時間が経ってしまい申し訳ありません。
私もGW休暇をいただき、リフレッシュして戻って参りました。ただ、本部長は災害発生や不測の事態に備え、特段の要件のない限りは所管内に留まることとなっております。休暇中には、公務ですが、小田原の北條五代祭りに初めて参加して参りました。今年は例年以上の賑わいだったそうで、我々の自衛隊ブースや車両展示会場にも、大変多くの方々が見に来て下さいました。私にとって、今年のGWは神奈川の魅力再発見の良い機会となりました。
さて、今年の春に大学の新3年生になった方々は、すでに就職活動が始まっています。就職先として、気になる業種や会社の下調べなどをしている学生さんもおられるかと思いますが、昔と違って今はネットで検索すれば多くの情報が入ってくるため、却って選択肢の多さに辟易としてしまうのではないでしょうか。
先日、神奈川地本の広報官が、自衛隊に興味があるという大学生の女性を本部に連れて来ました。艦艇勤務の様子や海外派遣の話など、多くのご質問もいただき、私も調子に乗って、つい余計なこと?まで話したのではないかと反省しています。しかし、彼女からは、「自衛隊について自分でも調べましたが、実際にお話しを伺うことによって、さらに理解が深まりました。より興味が沸いてきました。必ず受験します。」と大変嬉しいお言葉をいただき、やはり、直接会ってお話することの重要性を再認識いたしました。「百聞は一見に如かず」ではないですが、自分が就職する場所が、一体どういうところなのか、働きやすいのか、自分のやりたいことができるのか、ネットの情報だけで判断せず、実際に話を聞いて自分の目で確かめることが重要だと思います。
神奈川地本では、各所で説明会等を開催しています。是非興味のある方は、一度お越しください。また、私も常に門戸開放しております。本部長に直接話を聞きたい!という方も大歓迎です。お茶でも飲みながら、自衛隊の魅力について私とお話しませんか?お待ちしていますよ。
着隊・着校(6.4.10)
皆さまこんにちは。
今年は桜の開花がやや遅かったようですが、そのおかげで入校式や入社式は満開の桜の下で迎えることができた方も多いのではないでしょうか。
私が防衛大学校に入校したのは、忘れもしない平成4年4月4日であり、ちょうど校内の桜が見頃の満開を迎えていました。当時の女子学生の制服は紺色のブレザーで、桜の木をバックに撮影した写真を見ると、真新しい制服の紺色が桜色に映えていて、自分でもちょっと誇らしい気分だったのを覚えています。ただ、不安は隠せなかったようで表情は硬く緊張している様子で、今思えば、写真を撮影している父の手前、かなり背伸びしていたのだろうと思います。私にもそんな初々しい時代があったのです! ※下記写真参照
さて、今年の新入隊員や新入校生はどうだったでしょうか。地方協力本部は、彼らや彼女らが無事に着隊・着校するのをしっかりと見届けています。着隊場所によっては、神奈川地本の本部からバスで着隊する方もいますので、私も部員とご家族と一緒に見送ることがあります。皆さんは出発直前まで晴れやかな表情で、ご家族と会話をされていますが、いざ出発となると、やはり寂しくなるのでしょう。それを見て、私も思わずご家族の隣で泣いて見送っていました。同年代の子供がいる私にとっては、皆さんが自分の子供のような気がして、どうしても「お母さん」になってしまいます。バスが見えなくなるまで、皆で手を振って見送りました。次に会うときは皆さん立派な自衛官になっていることでしょう。
4月から新しい生活に入る新入隊員や新入生はもちろんのこと、彼らや彼女らを送り出したご家族の方々は、もっと不安で心配なお気持ちのことと察します。神奈川地本は、隊員のご家族もしっかりサポートして参りますので、何かご不安やご心配なことがございましたら、お近くの地域事務所や案内所等にお気軽にご相談下さい。私も地本部長兼「お母さん」としてできる限り、皆さまの不安を軽減できるよう尽力して参ります。
入隊激励会(6.3.12)
皆さまこんにちは。
暦の上では春が到来していますが、毎日の寒暖差が激しく、温かくなったかと思えば、朝晩の冷え込みの厳しい日があり、私も毎日出勤時に何を着ていけばいいのか迷う毎日です。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
ここ最近は、神奈川県下各地で開催されている入隊激励会に参加する日々が続いています。この激励会は、自衛官募集相談員会や家族会、隊友会等の自衛隊協力団体が主催し、この春、自衛隊に入隊・入校予定の方々の前途を祝して激励するものです。各地区で規模や実施内容は異なるのですが、いずれの地区も地方自治体の首長様や、国会議員その地区の県、市の議員様等も激励に駆けつけて下さいます。その様な方々から激励を受ける我々自衛官という職が、どれほど崇高なものか、入隊・入校される方々のみならず、保護者の皆さまにも是非ご理解頂けたらと思います。
激励会では、入隊・入校予定の方にもご挨拶を頂くのですが、ここで私が「いや〜イマドキだな〜。」と感じたのは、若い方が紙ではなくスマホを見ながら挨拶されていることです。私は昭和の人間?!ですので、上着から原稿を出して読み上げるのですが、今の若い方は、それがスマホなんですね!驚きました。途中で画面消えたりしないのかな、とか余計な心配をしながら見ていたのですが、皆さん立派なご挨拶でした。これからがとても楽しみな若者ばかりでした。
思い起こせば、何十年も前には私も期待と不安を胸に防衛大学校に着校しました。女性1期生ということで、かなり注目もされましたが、入校後にそれらの不安を払拭できたのは、やはり同期の存在が大きかったと思います。今でも彼ら、彼女らとは仕事上でも助け合い、プライベートでも相談相手であり、深い絆で繋がっています。
これから自衛隊に入隊・入校する皆さんも、不安でいっぱいかと思いますが、間もなく貴方にはかけがえのない友との出会いが待っています。貴方にとって、彼ら、彼女らは同じ悩みや喜びを分かち合い、どんな時でも貴方を助けてくれる存在になります。もちろん、神奈川地方協力本部も、これから先も皆さんを見守っていますので、何かあれば、いつでも神奈川地本にお越し下さい。
着任1ヶ月(6.2.5)
※出典:統合幕僚監部HPより
皆さまこんにちは。
着任から早や1カ月が経ちました。神奈川県は広いので、各協力団体様等への挨拶回りや、募集案内所等の視察などで、県内を東から西へ、南から北へとかなりの距離を移動しました。
私は大阪府出身ですが、親戚が横浜や平塚に住んでいたこともあり、子供の頃からよく遊びに来ていたので、神奈川県は馴染み深く、移動中の車窓から見える景色も見覚えがある場所が多々あり、懐かしい気持ちになりました。
さて、今年は能登半島地震という災害による幕開けとなり、多くの方々が被災し、我々の同僚である自衛官も多数派遣されております。被災された方々には心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。また、現場で活動している同僚に敬意と感謝を表します。
日が経つにつれて被害状況の詳細が判明し、毎日心を痛めるばかりですが、その中でも、涙もろい私が思わず嗚咽してしまった、ある写真があります。それは、被災地のとある家屋で、おそらく活動中の女性自衛官と、高齢の女性が抱き合っている場面が撮られた写真です。ニュースでも報道されていましたので、ご覧になった方もおられると思いますが、高齢の女性からすれば、孫のような若い自衛官と抱き合いながら「お互いに頑張ろうね。」と励まし合っている姿は、見ている人全てが、震災前の生活に戻ることを願わずにはいられないと思います。改めて、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
我々も与えられた使命を完遂するために努力してまいりますので、引き続き神奈川地本の活動を温かく見守っていただければと思います。
新年の挨拶
新年あけましておめでとうございます。
旧年中、皆様には自衛隊神奈川地方協力本部の活動に対しまして、ご理解と温かいご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
令和5年12月22日付、自衛隊神奈川地方協力本部長を拝命致しました大谷です。前職は、海上自衛隊練習艦「かしま」艦長として、海上自衛隊の若手幹部育成のため約5か月の間、海上実習をしながら北米から南米にかけて8か国を訪問する遠洋練習航海に参加して参りました。大海原の航海を通じて環海性をかん養するとともに、諸外国との親善訓練等を実施し、国際感覚を身に着けさせ、幹部自衛官として必要な知識・技能を体得した彼ら、彼女らが、本年はそれぞれの部隊で活躍してくれることと期待しております。このような将来の海上自衛隊を担う人材の育成という要職から、次はその基盤となる自衛隊員の人材を確保するという重責を担うこととなり、身の引き締まる思いであります。
さて、令和5年を振り返れば、猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行され、社会全体が以前の生活を取り戻しつつあります。しかし、わが国を取り巻く安全保障環境は引き続き不透明な状況が継続しており、国際情勢は依然として不安定なままであり、自衛隊の募集にも少なからず影響を与えております。昨今の少子高齢化に伴う募集対象者の減少とともに、防衛力の中核である自衛隊員の人材確保は喫緊の課題であると認識しております。
協力本部は、いかなる情勢においても人的基盤の維持・強化のため、地域の皆様のご支援を賜りながら粛々と職務を遂行しております。令和6年におきましても、部員一丸となって日々変化する情勢に柔軟に対応すべく、不断の努力と積極果敢に大胆な取り組みを講じてまいりますので、引き続きのご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
皆さまの今年一年のご多幸とご健勝を心より祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。
【本部長ご挨拶】
この度海上自衛隊練習艦かしま艦長から自衛隊神奈川地方協力本部長を命ぜられ過日着任いたしました。
新任務につきましては職責の重大さを自覚し神奈川県民の皆様と共にある地方協力本部を目指し専心努力を傾注する所存ですので何卒前本部長同様宜しくご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
先ずは略儀ながら書中をもって着任のご挨拶を申し上げます 。
自衛隊神奈川地方協力本部長 1等海佐 大谷 三穂
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