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防衛省・自衛隊 神奈川地方協力本部は、自衛官を目指している人を応援しています。

電話でのお問い合わせはTEL.045-662-9476(広報班)

〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町253-2

本部長通信CAPTAIN


本部長 平井 克英
(ひらい かつひで)

1 等 海 佐

  • 部隊名    自衛隊神奈川地方協力本部
  • 部隊所在地  〒231-0023
           神奈川県横浜市中区山下町253番地2号
           TEL 045-662-9426

プロフィール


生年月日:昭和44年11月20日
出  身:愛知県岡崎市
出 身 校:愛知県立岡崎北高等学校
     防衛大学校37期(電気工学)
略  歴:
平成 5年 海上自衛隊入隊
平成21年 護衛艦あぶくま艦長(舞鶴)
平成22年 内閣官房出向
平成24年 統幕運用第2課運用室運営班長(市ヶ谷)
平成26年 掃海隊群司令部両用戦幕僚(横須賀)
平成28年 第4護衛隊群司令部首席幕僚(呉)
平成30年 幹部候補生学校学生隊長(江田島)
令和 2年 第1護衛隊司令(横須賀)
令和 3年11月 現 職


自衛官募集相談員委嘱式(5.5.24)

【川崎市募集相談員委嘱式】 【座間市募集相談員委嘱式】
 令和5年度がスタートして以降、県内33自治体を慌ただしく走り回っています。その理由は各市町村長とともに自衛官募集相談員の委嘱を行うためです。自衛官募集相談員は自衛官志願に関する情報の提供及び地方協力本部の行う募集のための広報に対する援助を目的に、防衛問題及び自衛隊に関心を持ち、かつ、地域の事情に精通した信望のある方で、個人の好意に基づき特に熱意のある募集協力を期待し得る個人を各自治体の首長と地方協力本部長の連名で委嘱しています。自衛官募集相談員の任期は2年であり、2年に一度のこの時期、神奈川県内を忙しく走り回ることになります。

 かつては自衛官募集相談員の委嘱式の実施に否定的な自治体もあったと仄聞していますが、今ではすべての市町村で温かく迎え入れて頂いております。それどころか自衛隊への感謝の言葉とともに自衛官募集の具体策を首長自ら、或いは自治体担当者から積極的に提言される等、有意義な行事となっています。また委嘱された募集相談員も新たな気持ちで力強く決意表明され、大変心強く感じます。つくづく、ここ十数年の間に国民の皆様の自衛隊に対する信頼度、認知度は格段に向上したと肌で感じます。募集難という状況を我が事として考えて頂いている方が格段に増えていることに感銘すら受けます。

 信頼度、認知度が格段に向上した自衛隊ですが、自衛官という仕事を職業の選択肢の一つとして考え、自ら志願する若者の割合は決して増加していません。これは自衛隊の活動をテレビ等で見る機会は増えても、決して身近な存在ではなく、今なおベールに包まれた組織と思われていることが原因かと思いますが、これらは地道な活動で改善していくほかありません。神奈川地方協力本部は自衛隊の魅力を伝えるべく一丸となって県内各地を奔走しますので、引き続き自衛官募集相談員の方々には、地元の名士たる影響力を遺憾なく発揮して頂きたく存じます。本部長通信をご覧の皆様も、ぜひ一人でも多くの若者に自衛官という仕事を職業の選択肢の一つとして考えるきっかけを作っていただければ幸いです。



新たな環境(5.4.7)

 令和5年度がスタートしました。この春、神奈川地方協力本部では少なくない隊員の異動があり、新たな態勢で心機一転、業務に取り組んでおります。実は地方協力本部は、自衛官にとって特殊な職場の一つです。自己完結型の組織行動を基本とする部隊と違い、地本の広報官や援護マンは個人での企画、行動が多く、その結果として入隊者数や援護企業開拓数といった数値が個人の成果として表れます。また、地域の皆様との交流が盛んであること、さらには陸・海・空自衛官、事務官、非常勤職員が同じ職場で一緒に勤務していることなど、様々な観点から、やりがいのある視野の広がる配置であると思います。

 さて、この春も神奈川県から多くの若者が自衛官としての第一歩を踏み出しました。数年ぶりで行われた入隊入校激励会や自衛隊音楽まつりにおいて入隊入校予定者と接し、若者らしい清々しさを感じました。また激励会等によって、地域の首長、地域の皆様、並びに神奈川地本の隊員の心からの「頑張れ、応援しているぞ!!」という思いは伝わったものと思います。現在、新入隊員は陸海空それぞれの教育部隊において、慣れない環境に戸惑っていることと思います。しかしこれを乗り越えれば人を大きく成長させることができると思います。熱い期待を背負っているという自覚を持って踏みとどまってもらいたいと思います。

 大きな期待と不安が交錯している最中の新入隊員と同じように、新たに地本配置された隊員たちも、自衛官経験は豊富であっても初めての地本勤務で戸惑っています。新たな仕事に慣れるまでは苦労があろうかと思いますが、これを乗り越えれば人を大きく成長させることができると思います。今年度もまた、新しい顔ぶれを加えた広報官や援護マンが神奈川県内の各地にお邪魔することと思います。その際には温かいお声をかけていただければ幸いです。そして令和5年度も引き続き神奈川地方協力本部に対するご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。



入隊入校激励会(5.3.7)

【入隊入校予定者激励会】 【第44回神奈川自衛隊音楽まつり】
 梅の花も各地で見られるようになりました。私は花粉症を患っていないので分かりませんが今年は猛威を振るっているようですね。そして、この春、自衛官としての第一歩を踏み出そうとしている若者に対し、各地で入隊入校激励会が開催されています。

 神奈川県でも各地区の自衛隊協力団体主催により、地域の首長や議員等をお招きし、県内6か所で地域の思いを詰め込んだ入隊入校激励会を数年ぶりに行うことができました。また激励会の実施が困難な事務所では入隊入校予定者を連れて地元の首長を訪問し、直接激励をしていただきました。私自身もすべての激励会に参加して直接激励の言葉を伝えることができ、また入隊入校者の決意を感じられるいい機会となりました。

 加えて3.5(日)には、神奈川地方協力本部支援団体協議会主催により、自衛隊神奈川音楽まつりが4年ぶりに開催されました。歴史と伝統のある神奈川県音楽まつりは激励会に相応しい感動あり、笑いありの充実した内容であり、激励する側の私自身が大いに感銘を受けました。出演者の皆様、心のこもったすばらしい演奏、演出ありがとうございました。

 入隊入校者各々が、激励会等を企画した関係者や出演者の気持ちを感じ取っていただけたものと信じています。そして家族や故郷の温かい応援を心の支えとして、まずは初めの教育期間を大切な同期と共に乗り切っていただけることを願っています。また大切なご子息等を想うご家族の皆様の安心につながることができていれば幸いです。

 この度、こうした激励会等を主催していただいた関係団体の皆様にこの場を借りて心より感謝申し上げます。そして神奈川地方協力本部は、引き続き関係団体の皆様と連携を維持強化していきたいと考えていますのでご指導よろしくお願いいたします。



自衛官候補生採用試験最終締切迫る(5.2.3)

 早いもので新しい年も1カ月が過ぎました。今年は10年に一度の大寒波というニュースで持ち切りでしたが、本日は季節の分かれ目の節分です。早く暖かくなってほしいものです。

 この時期は就職など人生の分岐点を控え、期待、不安、悩みを抱いている若者がいると思います。すでに進路を決断した方は、これまでの進路の迷いを捨て去り、新しい道にまずは突き進んでいただきたいと思います。

 まだ進路を迷われている方は、そろそろ決断の時期です。時折、本部長室で進路相談を受けたりしますが、話をすることで自分に合った職業かどうか明確になり、すっきりとした気持ちになっているようです。迷っている就職希望先でいろいろな話を聞いてもらうのも決断に導くきっかけとなると思います。

 神奈川地方協力本部においては、来年度就職のための自衛官候補生採用試験の最終締め切り(2/17)が近づいています。任期制隊員として、自衛隊で一定期間、技術と体力を一心に磨くのもよし、自衛隊に残り、部隊の中核たる「曹」やリーダーである「幹部」を目指すもよし。まだ就職先が決まっていない方は神奈川地方協力本部またはお近くの募集事務所等にご相談ください。お待ちしています。



新年のご挨拶(5.1.1)

 
 新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては輝かしい新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。また、日頃から神奈川地本の活動へのご理解とご支援に対し、心より感謝申し上げます。

 令和4年を振り返れば、国際情勢は劇的に変化し、我が国の安全保障環境はさらに厳しさを増しました。加えてコロナ対応にあたっては厳しい行動制限から経済活動の再開へと社会情勢が変化しました。これら国際情勢、社会情勢の変化は募集環境などにも変化を及ぼし、地本の業務も少なからず影響を受けました。最大の成果を上げるために試行錯誤の連続であり、また久々に復活した各種イベントでの広報活動に四苦八苦しましたが、皆様からご指導を賜り、状況に応じて柔軟に各種業務を遂行することができたと考えています。

 令和5年においても情勢の変化は不透明であり、神奈川地本の業務遂行にあたっては的確な情勢認識と柔軟な対応が重要になってくると予想されます。このため、「変化への対応」を常に肝に銘じ、柔軟かつ大胆な活動を展開していく所存です。政府においては防衛力の抜本的強化に向けた動きが進んでいますが、自衛隊員の人材確保と士気の向上が大前提です。加えて防衛力の総合発揮のためには、国民の皆様の国防に対する深いご理解が不可欠です。神奈川地本はまさに隊員の人材確保、士気の向上、そして地域の皆様のご理解促進という使命を帯びており、人的防衛基盤形成の要として、与えられた使命を達成するために自覚と誇りを持って「未来につなげる」仕事をしていく決意です。皆様にはどうぞ引き続きのご支援とご協力をお願いします。

 皆様の今年一年のご多幸とご健勝を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。



令和4年を終えるにあたって(4.12.22)

【出陣式のダルマの目入れ】 【KKRでの感謝状贈呈式】
 早いもので令和4年も間もなく終わりです。年齢を重ねるにつれ1年の経過がますます早く感じられます。某番組で5歳児のチコちゃんが、大人になるとあっという間に1年が過ぎるのは、「日常にトキメキがなくなったから〜」と答えていましたが、私自身は慣れない業務で結構トキメキ溢れる毎日だったけど、あっという間の1年でした。感じられる時間の長さは年齢に反比例(1/年齢)し、年齢を重ねるにつれ時の経過が早く感じられるのは必然という理屈の方が妥当だと勝手に思っています。しかし、「光陰矢の如し」とはよく言ったもので、月日の経つのはあっという間というだけでなく、時間は二度と戻ってこないという意味もあることを考えると身に沁みます。

 神奈川地本のHPをご覧の皆様には、令和4年も募集業務、援護業務、予備自衛官等業務など幅広い分野において多くのご支援ご協力を頂き、感謝申し上げます。令和4年は、ロシアのウクライナ侵攻により国際情勢が劇的に変化し、中国、北朝鮮の動向もあいまって我が国の安全保障環境は一層厳しさを増しました。また3年目となるコロナ禍でしたが、年当初の行動制限から経済活動再開に向けた動きへと社会情勢も大きく変化しました。こうした情勢の変化は、自衛官の募集など神奈川地本の活動にも少なからず影響を及ぼしました。しかし、無事に今年1年を終えることができるのも、地本の隊員一人一人の頑張りとともに、それを応援してくださる皆様のおかげであり、改めて深謝します。

 先日、政府は安保3文書を決定しました。令和5年度は新たな防衛体制構築の初年度となります。神奈川地本は人的防衛力の面からこの新しい防衛体制を構築していく必要があります。令和5年以降の各種情勢についても予断は許されない状況ですが、どのような情勢の変化があっても柔軟にかつ適切に対応し、防衛力の抜本的強化に寄与すべく隊員一丸となって活動していきます。そして個人的にもボーっと生きることなく、日常における更なるトキメキを求め、日々を大切にしていきたいと思います。それでは皆様も良い年をお迎えください。



防衛白書説明(4.11.25)

 10月、11月は神奈川県内の各自治体首長様に対する防衛白書説明のため、県内各地を奔走していました。自衛隊が活動する上で、または自衛官の募集や就職援護に関して自治体の支援・協力が不可欠であり、我が国を取り巻く安全保障環境や防衛省・自衛隊の取り組みについてより一層のご理解を頂く目的で、毎年防衛白書が公表されるこの時期に実施しています。

 防衛白書は防衛省・自衛隊の活動や国際情勢を多面的に紹介しています。なかでも我が国を取り巻く安全保障環境については多くのページを割いて詳しく説明しています。特に令和4年度防衛白書は、「今、戦後最大の試練の時」(令和4年度版防衛白書巻頭言(岸元防衛大臣))を迎えている世界の安全保障環境において、我が国として懸念される事項について、防衛省・自衛隊としての評価を明記しています。具体的には、ロシアによるウクライナ侵攻については新たに章立てし13頁にわたって記載、中台に関する記述も大幅に加筆され、例えば中国の台湾侵攻プロセスに関する台湾側の分析なども紹介する等、読み応えのある内容となっています。

 説明は限られた時間でしたが、ほとんどの首長様から地域住民の安心・安全を守る観点からのご懸念やご質問を多数寄せられ、国の防衛に対して高い関心を持たれているのが伝わってきました。また多くの首長様から「自衛隊には大変期待している」「自治体として可能な限り協力をする」といったお言葉を頂きました。防衛力の抜本的強化のためには更なる自治体や国民のご理解が不可欠ですが、各首長様との懇談を終え、名状しがたい大きな力を得た気持ちとともに、大きな期待に応えるべく精進することを改めて誓った次第です。首長様、お忙しいところ貴重なお時間を頂きありがとうございました。



デジタル化(4.10.31)

 季節が進みめっきり寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 先日、ニュースで給与のデジタル払いが話題となっていました。来年度以降、給与が現金でなく電子マネーで受け取れるようになるというものです。給料袋(親父の威厳)がなくなり、さらに現金支給も衰退していく状況に、昭和がまた一つ消えていく寂しさを感じます。一方、我が国はコロナ禍でデジタル化の遅れを露呈しました。海外では決して先進とはいえない国であっても市民にデジタル化が浸透し、便利さを謳歌している姿を見ると少なからず衝撃を受けます。国際競争力を高めるために、寂しいという感傷よりも合理化を一層追求していかなければなりません。

 神奈川地本においてもデジタル化は少しずつ進んでいます。文書の決裁や閲覧は電子データで行い、スケジュール管理や会議室の予約等もWeb上で行っています。コロナ禍というのもありますが、部内会議や募集対象者に対する各種説明もオンラインで行うことが増えています。SNSを活用したデジタル広報活動も活発に行っています。Web上での願書受付、Web試験なども今後さらに広まっていくでしょう。他方で未だ手放せないアナログ機材もあります。FAXなどはその典型例ですが廃止に踏み切れていません。(名刺にもFAXの文字が・・。)

 広報官による採用案内や紙の募集ポスター等、アナログ的なものが効果的な業務も多くあります。業務の目的を踏み外さないよう留意する必要がありますが、業務のやり方を変えたくないという保守的な考えやノスタルジー的な感傷によって業務の効率化を怠っている猶予はありません。地本でできることは限られていますが、コロナ禍においてデジタル化を推進すべき業務が浮き彫りになった今、デジタル化による更なる業務の効率化について不断の改革を続けていきます。



防災の日(4.9.1)

【防災フェアブースの様子】 【総合学習の様子】
 9月1日は防災の日です。この日をはさむ前後の週末には各自治体で防災訓練が行われ、自衛隊の部隊も訓練あるいは装備品の展示で参加しています。神奈川地本の地域事務所も会場の一角にブースを設置して災害派遣活動の紹介や自衛隊の広報活動を行っています。

 防災の日は「災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する。」という目的で制定されたそうです。近年は地震に加えて異常気象による災害が頻発しており、ほとんどの方が災害に対する備えの必要性を感じている一方、実際に対策を施しているかどうかは備えの程度を含め人によって大きな差があるようです。まずは「災害についての認識を深め」ていくことが緊要であると思います。災害に対する認識がなければ備えができず、いざという時にも適切な行動をとることができません。

 神奈川地本では学校における防災教育に自衛隊を活用してもらうことを提案しています。すでに学校でも工夫を凝らした防災教育等を行っていると承知していますが、加えて自衛隊の持つ災害対処能力や隊員個人の経験談などを取り入れ、「総合的な学習の時間」や「防災教育」をさらに充実させていただければと考えています。駐屯地における研修や学校に出向いての教育など、学校側の要望にあわせた支援を行うことが可能ですので神奈川地方協力本部やお近くの地域事務所まで連絡をいただけばと思います。

 防災の日に合わせ、神奈川地本においても災害対処訓練を行いました。実は地方協力本部には災害等発生時の被害に関する情報収集、並びに自治体と自衛隊実動部隊との連絡調整という重要な役割があり、平素から自治体との連携を図りつつ即応態勢を維持しています。これからも神奈川地本はいざ災害が起きた場合に備えつつ、地域の防災活動を積極的に支援していきます。



神奈川地本、3年連続表彰(4.7.29)

【第2級賞状受賞】 【市街地広報風景】
 神奈川地方協力本部は令和3年度の各種業務の功績が評価され、令和4年7月28日(木)、陸上幕僚長から第2級賞状を受賞しました。昨年度は防衛大臣から第1級賞状を受賞したことに鑑みればランクダウンということにはなりますが、上級部隊から示される目標数値(ノルマ)が上がっている中でよく健闘したと思います。そして今回で3年連続の受賞という快挙であり、神奈川地本に与えられた重要な役割を果たすことができました。これは隊員一人一人の不断の努力の結果であるとともに、地域の皆様の熱いご支援のおかげでもあります。改めまして心より感謝申し上げます。

しかしながら私自身この評価に決して満足しているわけではありません。目標数値が上がれども、隊員の誠実な人柄と地元の熱いご支援という恵まれた環境に鑑みれば、神奈川地本に限界はなく、まだまだやれると信じています。今年度、神奈川地本が目指していることは、英知を結集し、地元の方々と一体となって活動することにより、単に数値だけではない最高の成果を創出し、結果、最高の評価を得ることです。更なる上を目指(奪還)し、神奈川地本主導で「より良い自衛隊の未来」につなげていく所存ですので、神奈川地本の今後の活躍を温かく見守ってください。そして県内各地で活動している隊員を見かけたらお声をかけていただければ幸いです。



神奈川県内の自衛隊部隊(4.6.21)

海上自衛隊横須賀基地(しらせ見学) 航空自衛隊武山分屯基地(基地見学)
 HPをご覧の皆様にとっては既にご承知のことかもしれませんが、神奈川県には陸海空自衛隊の部隊が存在します。海上自衛隊の横須賀基地や厚木基地が規模も大きく有名ですが、陸上自衛隊は武山、座間、久里浜、横浜駐屯地が、航空自衛隊は武山に第2高射隊があります。そして神奈川地本はこれら部隊から多大な支援を得て募集、援護、予備自衛官等業務を遂行しています。

 この度、令和3年度の神奈川地本の募集成果が判明したので、5月下旬から県内の主要部隊指揮官に対して、お礼と今年度の引き続きのご支援をお願いしてきました。任務、訓練等で多忙であるにもかかわらず、すべての部隊指揮官から力強く「何でも協力する」とのお言葉を頂いたので、神奈川地本は大船に乗った気持ちです。特に募集に関していえば、募集対象者に自衛隊という組織を認知、理解してもらい、そして共感を得た上で入隊して頂くことが大切であると考えています。広報官の説明のみではここまで達成するのは難しく、百聞は一見に如かず、部隊見学や装備品展示等を積極的に企画することによって、募集対象者の認知、理解、共感を深化して頂けるよう各部隊の協力を得て努力を継続していきます。そして部隊見学では陸海空自衛隊の部隊の雰囲気の違いも感じて頂ければと思います。

 部隊説明の道すがら、駐屯地でこの春入隊した隊員が訓練をしている様子が目に入りました。入隊から2ヶ月あまり、自衛官としての自覚と自信、そして逞しさを身につけ、大きく成長している姿を確認することができました。自衛官候補生はまもなく教育訓練を修了し部隊へ配置されます。頑張れ若人、そして自衛隊、日本の未来につなげていこう!!



【出陣式】(4.6.10)

神奈川地方協力本部は6.9(木)、県隊友会会長、県家族会会長、各地区募集相談員会会長にご参列していただき、コロナ感染症対策を講じつつ3年ぶりに盛大に令和4年度の出陣式を執り行いました。出陣式とは、令和3年度の神奈川地本の活動を振り返りつつ、今年度も予想される厳しい戦いの成功を隊員総員が各協力団体の皆様とともに祈念する行事であり、結節点として重要なものです。

 さて神奈川地本は令和3年度も神奈川出身の多くの有為な若者を入隊入校させることができました。援護業務、予備自衛官業務も限られた戦力で厳しい状況の中、最高のパフォーマンスを発揮しました。残念ながら与えられた目標にわずかに達成できなかった種目もありましたが、防衛大臣から1級賞状を受賞した令和2年度に匹敵する成果を収め、全国第2位の人口を誇る神奈川県に所在する地本の責任を果たすとともに神奈川地本の勢いを示したところです。これは、各協力団体の皆様の熱いご支援を得て、神奈川地本の隊員一人一人のこれまでの地道な努力の継続がまさに実を結んでいる状態であると考えています。

 しかしながら結実した状況に慢心していればすぐに斜陽の時が訪れるのが世の常です。そのため、一昨年より昨年、昨年より今年へと「さらなる成長」を図るべく、出陣式で決起したところです。引き続き、神奈川地本は与えられた使命を完遂するために努力してまいりますので、今年度の神奈川地本の活動を温かく見守っていただければと思います。



【練習艦隊世界一周へ】(4.4.25)

 
【練習艦かしま】
 4.24(日)午前、海上自衛隊練習艦隊は、世界一周の遠洋練習航海のため横須賀を出港しました。乗り組んでいるのは、先ほど江田島の幹部候補生学校を修了した防大や一般大学出身の160名の実習幹部です。実習幹部にとって、これまでの幹部候補生学校での教育やこれから4か月間の世界一周の航海など、この1年あまりの期間は人生観が変わるほどの大きな変化があった充実した時期であったと思います。

 一年間の幹部候補生学校では、船乗りとしての基礎知識やシーマンシップ、幹部自衛官としてのリーダーシップ等を主として座学で学んできました。次は世界の海と国際社会を舞台に実践訓練です。コロナ禍により少なからず制約はあると思いますが、世界を自らの目で見てさらに大きく視野を広げてもらいたいと思います。そしてこうした経験を重ねることにより、入校当初に行った宣誓の意味、国を守るという意味について深く認識していくことになります。

 4か月後に日本に戻った実習幹部は、船乗りらしく、かつ幹部自衛官らしくなってますます大きく成長していることでしょう。幹部候補生学校と遠洋練習航海という1年半もの長期間、新入社員教育をさせていただいていることに国民の皆様に感謝しなければなりませんが、国家の威信をかけた自衛隊の教育のすばらしさを改めて感じます。

 神奈川地方協力本部は引き続き有為な人材を集め、自衛隊の未来へつなげていきます。練習艦隊のご安航をお祈りしています。



【新年度始動】(4.4.1)

【首長から入隊予定者への激励】 【部隊に旅立つ入隊予定者】
 満開の桜に包まれながら令和4年度が始まりました。この時期は進級、進学、就職、転勤等で何かと慌ただしいですが、心機一転、リフレッシュした気持ちで物事に取り組むことができる時期でもあります。神奈川地方協力本部においても少なくない隊員の異動があり、新たな陣容で心機一転、業務に取り組んでおります。

 さて、この春、神奈川県から多くの若者が自衛官としての第一歩を踏み出しました。自衛隊の未来につなげるための多くの有為な仲間を得ることができたことに対し、神奈川地方協力本部員一同、大変うれしく思います。入隊予定者を盛大に壮行する入隊激励会は中止となりましたが、部隊に旅立つ前、地元の市町長から直接激励の言葉を頂くことができた入隊予定者もいます。国家国民に奉仕するという深い意味を感じた方もいたのではないでしょうか。

 現在、新入隊員は各地の部隊において慣れない環境に戸惑っていることと思います。しかしすぐに慣れます。国家国民の期待を背負っているという自覚と自らの強い意志を持って踏みとどまってくれるものと信じています。自衛隊の教育は厳しくとも合理的なものであり、成長が目に見えて分かります。ご家族の皆様が次にお会いする時は、一段と成長した姿を見ることができると思います。楽しみにしていてください。

 各々の部隊へと旅立つ入隊予定者の姿をご家族、広報官等とともに横浜の本部で見送りつつ、私自身も今年度の新たな決意を誓ったところです。令和4年度も引き続き神奈川地方協力本部に対するご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。



【自衛隊に入隊入校する皆様へ】(4.3.2)

 【江田島 同期の桜】
 少しずつ春の息吹を感じられるようになってきました。新しい年度が近づき、この春自衛隊への入隊入校を控えている皆様は新しい世界への期待と不安を胸に日々過ごしていることと思います。

 コロナの影響で、自衛隊神奈川音楽まつりをはじめ、例年県内各地で行われている自衛隊入隊入校激励会がすべて中止となりました。国家に奉公する自衛官になることを決意した皆様に対して、地域の首長様から直接激励のお言葉を頂き、ご家族をはじめ地元の皆様から盛大に壮行していただくことは大変意義深いものですが、今回も残念な結果となってしまいました。神奈川県出身の自衛官として誇り高く世界に大きく羽ばたいてほしいと切に願っています。神奈川地方協力本部長として直接皆様に励ましの言葉をかけることが叶いませんので、この紙面を借りて私の激励の気持ちを述べたいと思います。

 まずは数ある職業の中から自衛官という職業を選択されたことに深く敬意を表します。また、それを後押ししていただいたご家族の皆様に改めて御礼申し上げます。自衛隊は国民が危機に遭遇した時、自らの危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努める国の最後の砦であり、自衛官とは大義がある尊い職業です。誇りをもって自衛隊の門をくぐっていただきたいと思います。そして、入隊入校後すぐに多くのかけがえのない同期と巡り合うと思います。厳しい教育期間に同期と共に過ごす時間は一生の宝物となることでしょう。同期と切磋琢磨し絆を深め人間性を高めていただきたいと思います。対応した広報官をはじめ神奈川地方協力本部は常に皆様を応援しています。そして若く希望にあふれた皆様と一緒に仕事ができること楽しみにしております。

 さて、3月1日から令和5年度の一般幹部候補生及び一般曹候補生等の採用受付がはじまりました。今度は皆様の後輩となる有為な人材を確保するため、引き続き神奈川地方協力本部は神奈川県内各地を奔走します。



【コロナの影響】(4.2.2)

本部庁舎入口で検温を実施する本部員
 みなさま、寒中お見舞い申し上げます。

 新型コロナウイルスの爆発的な感染再拡大を受け、業務の継続性を確保するために神奈川地方協力本部は出勤、在宅勤務を交互で行う交代制勤務としています。事務所等にいる部員の人数は減っていますが、募集、援護、予備自衛官等の日々行うべき業務は何ら変わりありませんので、様々な工夫をしながら業務を継続しております。

 このやっかいな感染症のせいで、予定していた募集相談員会長連絡協議会、自治体等就職推進連絡会同、予備自衛官訓練、基地見学等、当本部の大切なイベントがことごとく中止、延期に追い込まれています。当然、地域の皆様との大切な交流の機会である賀詞交歓会等も開かれておりません。地域との交流によって成り立っている地本にとってこの現状は非常に厳しいと言わざるを得ません。

 しかしながら募集採用業務についていえば、今年春の採用予定者の入隊入校日は否応なしに迫ってきます。特に進路を迷われている採用試験合格者にとっては、自分の人生を左右する大きな選択をしなければならない極めて重要な時期となります。その一助となるよう神奈川地本はコロナ禍にあっても丁寧に対応するための態勢を常時整えています。採用説明会は一部オンラインでの実施に変更しているものの、自分の大切な将来について直接話を聞きたいなどの要望があればお気軽にお近くの募集案内所等へお問い合わせいただければ喜んで対応します。入隊入校に際し不安や疑問を抱えている方も同様です。感染防止対策を万全にしてご案内します。

 コロナによって地本の業務も手足を縛られた状態となっています。今後も様々なイベントを中止せざるを得ないことになるかと思います。しかし、イベント本来の目的を改めて考え直すきっかけとするとともに、創意工夫によってその代替手段を考えていきます。コロナを言い訳にせず、地本としての任務をしっかり果たしてまいりますので引き続きのご指導、ご協力をお願いします。

 それではまだまだ寒い日が続きますがご自愛ください。

 ちなみに、今年春の入隊のための自衛官候補生の採用試験は、感染防止対策を徹底したうえで、3月5日まで通常の態勢(紙試験)で行います。申し込み最終受付は2月21日です。まだまだ間に合いますので関心のある方はお知らせください。



【新年のご挨拶】(4.1.4)

 新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては輝かしい新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。また、日頃から我々の活動を支えていただいている各協力団体、関連企業並びに地域の皆様の温かいご支援ご指導に対し、深い感謝の念を感じる年初めでもあります。改めまして心より感謝申し上げます。

 さて、新型コロナウイルスの感染状況は予断を許さない状況であり、神奈川地方協力本部の活動にも少なからず影響を与えております。しかし、我が国を取り巻く安全保障環境は不透明な状況が継続しており、昨今の少子高齢化に伴う募集対象者減少の流れとともに防衛力の中核たる自衛隊員の人材確保と能力・士気の向上は待ったなしの状況です。

 神奈川地方協力本部は、人的防衛基盤形成の要として、部員一人ひとりが職務の重責を認識し、地域の皆様のご支援を受けながら粛々と職務を遂行しています。こうした地道な努力が未来の防衛体制を支える人材確保、さらには未来の我が国の存立にかかわっているとの気概と誇りを持って「未来につなげる」仕事をしていきますので、引き続きご支援とご協力をお願いします。

 皆様の今年一年のご多幸とご健勝を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。



防衛白書(3.12.17)

 早いもので今年もあとわずかとなりました。着任後、県内各地を動き回っておりましたが、その理由の一つとして自治体首長の方々に対する防衛白書の説明があります。防衛白書は毎年8月頃に発刊されますが、発刊から年末にかけて県内の市町村長に対して最新の防衛白書の内容を説明し、防衛省・自衛隊の活動に対する引き続きのご理解とご協力をお願いするものです。

 防衛白書には我が国の安全保障・防衛政策や防衛体制が体系的かつ網羅的に記載されています。特に「我が国を取り巻く安全保障環境」では防衛省・自衛隊としての現状分析、情勢認識が明記されています。安全保障環境というのは、その見方によって評価が変わり得るものですが、防衛白書は防衛省・自衛隊が現在の安全保障環境をどのように分析評価しているかを知ることができる点で大きな価値があると思います。そして実務的な安全保障の教科書としても最適です。QRコードを活用し即時再生可能な多数の関連動画を配置して分かりやすい内容となっていますので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。防衛白書は書店でお買い求めできるほか、インターネットでも見ることができます。

 白書説明は本日までにほぼ終了しました。限られた時間ではありましたが、首長の方々は私の拙い説明にもかかわらず真剣に耳を傾けてくださいました。白書を通じて防衛省・自衛隊の活動にご理解いただくとともに自治体との繋がりを得ることもできました。また各地の首長様から労いや激励のお言葉を頂戴し、大きな励みにもなりました。そして帰路の道すがら各地の観光名所や温泉街を横目で見ながらゆっくり観光したいなと思った次第です。

 令和3年も皆様には神奈川地方協力本部に対するご支援ご協力ありがとうございました。よい年をお迎えください。



着任1ヵ月(3.12.8)

 着任から1カ月、自治体首長に対する防衛白書説明、各協力団体等への挨拶回り、募集案内所等の視察など県内各地を慌ただしく動き回っておりますが、神奈川地方協力本部の業務を一つ一つ確認しつつ、着実に足元を固めております。この本部長通信は、前本部長のように頻繁に更新することはできていません(できません)が、皆様から忘れ去られないよう適宜更新していきます。

 神奈川地方協力本部長として着任後1カ月の間に、ベテラン本部員3人から定年退職に係る申告を受けました。30年以上にもわたり自衛隊で培ってきた勤務経験を十分生かして第2の人生も謳歌してもらいたいと切に願っております。同様に、今般自衛隊採用試験に合格した喜びと決意を伝えに私のところに来てくれた学生もいました。活力に満ちた若々しい前途ある未来を感じるとともに、時代の移り変わりを感じた次第です。
 
神奈川地方協力本部は、より良い未来に移り変われるよう引き続き有為な人材の確保を図ります。また、年明けの3カ月間を来年度の活動に向けた準備期間と位置づけ様々な検討を行い、防衛省・自衛隊と地域の輝かしい未来につなげる挑戦をしていきます。神奈川地方協力本部のHPをご覧の皆様におかれましても引き続きご指導のほどよろしくお願いします。



【本部長ご挨拶】


 令和3年11月1日付で自衛隊神奈川地方協力本部長を拝命した平井1佐です。どうぞよろしくお願いします。

 ここ神奈川県は、海上自衛隊の護衛艦乗りの私にとって、防衛大学校入校以来、第2の故郷として私を育て共に歩んできた地域です。その愛着のある神奈川県で、地域と自衛隊を繋ぐ架け橋となって人的防衛基盤強化の一端を担うことは、大変光栄かつ身の引き締まる思いです。

 自衛隊の任務は、自治体、関係機関、協力団体などに加え、国民の皆様のご理解と地域の皆様のご協力なしでは成し得ません。昨今メディアに取り上げられる機会も増えた自衛隊の活動ですが、より深く身近に自衛隊という組織を知っていただき、地域の皆様と自衛隊の未来をつなげるために職員一同微力ながら職務にまい進してまいります。

引き続き、神奈川地方協力本部に対するご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


自衛隊神奈川地方協力本部長 1等海佐 平井 克英



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防衛省・自衛隊 神奈川地方協力本部 募集課 広報班