本部長、小川康祐1等空佐の部屋

暑中お見舞い申し上げます(8月)

 長い梅雨が明けたとたん、猛暑の続く毎日ですが、皆様体調を崩さぬようご自愛ください。
 さて、私も石川に赴任してきて、ちょうど1年が経ちました。県民の皆さんと自衛隊を繋ぐ窓口として、2年目も、自衛隊の活動への更なる理解の深化と、一層の魅力の発信に努めてまいります。

 さて、先月は石川県内各地で、数多くの自衛隊関連イベントを開催しました。特に、護衛艦ちょうかい(金沢港)、水中処分母船1号YDT-01(七尾港、飯田港)、護衛艦かが(金沢港沖)の公開イベントは大好評で、海上自衛隊づくしの1か月となりました。
海軍ものといえば、映画「空母いぶき」も人気を博しましたが、来年はハリウッド映画「トップガン2」が公開予定とのこと。主演は、なんと再びトム・クルーズ(57歳)です!私もトム・クルーズに憧れて自衛隊入隊を決めたと言っても過言ではないので、この30数年ぶりの続編には今から大興奮です。
 また各地で、自衛官募集説明会を開催しました。7月20日の新神田合同庁舎での金沢市と共催での説明会には、冒頭、山野市長にもご挨拶いただき、昨年よりも多い40数名の方の参加をいただきました。来年卒業予定の学生の皆さんにとっては、この夏は将来の進路を決める大事な時期かと思います。少しでも自衛隊、自衛官の話を聞いてみたいと思われる方は、石川地方協力本部や、最寄りの募集事務所にお気軽にご連絡ください。担当の広報官が、丁寧に対応いたします(夏休み中でも、電話やメールでご連絡可能です)。
 最後に7月30日、金沢学生のまち交流会館において、鈴木貴子防衛大臣政務官による「車座ふるさとトーク」が開催されました。私と、梨木金沢駐屯地司令も同席させていただき、自衛隊と地域社会との信頼醸成をメインテーマに、防災協力や自衛隊の広報のあり方についても、活発な意見交換が行われました。
 北陸学院大学の女学生さん2名を含む11名の参加者は、鈴木政務官の気さくで親しみ易い人柄にも接して、感銘を受けた様子でした。帰り際の余談ですが、鈴木政務官の旦那様は元自衛官とのことで、家事はひととおり何でもこなせる自己完結性(?)があるので、「自衛官は結婚相手としては最高よ」、と学生さん達に太鼓判をおされていたのが、印象的でした^^

自衛隊の広報資料を送らせていただきました(7月)

 7月になり、今年度18歳になられる石川県内の皆様宛てに、自衛隊石川地方協力本部から、広報資料を郵送させていただきました。少し驚かれた方もいたかもしれませんが、例年各市町のご協力のもと、お送りさせていただいております。個人情報の管理には万全を期しておりますのでご安心ください。もし、まだ資料がお手元に届いておらず、希望される方は、石川地本までご連絡いただければと思います。
 このほかにも、HP上でもご案内しておりますように、今月から県内各地で自衛官募集に関する説明会等が開催されます。航空学生や第2回目の一般曹候補生試験の受付も開始されました。自衛官への道には、興味・関心や資格・条件に応じて、様々な採用種目がありますので、じっくり検討していただければと思います。
 また、一般の方々を対象とした各種イベントも今月は目白押しです。今年の「港フェスタ金沢」には海自のイージス艦「ちょうかい」が公開予定ですし、ほかにもサプライズがあるかもです。最新情報は、逐次ツイッターでも公表していきますので、ご期待ください!

 話は変わって、この梅雨の時期、豪雨など自然災害のニュースが気になる毎日です。先月18日に発生した山形県沖地震では、一時能登地方にも津波警報が発令されるなど、ひやりとしました。幸い自衛隊の災害派遣には至らなかったこともあり、あまり知られていませんが、実はこのとき自衛隊の部隊は、直ちに情報収集活動をおこなっています(詳しくは、こちらの報道資料をご覧ください)。石川県内では、小松基地のF-15戦闘機や金沢駐屯地の車両等が、地震発生後から翌朝にかけ、能登半島で被害の有無の確認を行いました。輪島分屯基地も市役所への連絡官の派遣や、舞鶴の掃海艇「のとじま」も出航するなど、陸海空から活動を行っていたのです。
 これからも県内所在部隊は、ふるさと石川はもちろん、日本の安心、安全の要(かなめ)として頑張ります。イベントなどで若い隊員さんを見かけたら、ぜひ皆様から応援の言葉をかけていただけると、ありがたいです^^

 最後に、最新の自衛隊の広報動画が公開されました。

現職自衛官なら思わずニヤリとしてしまう傑作です(笑)



自衛隊と音楽にまつわる話題(6月)

 今回は、自衛隊と音楽にまつわる話題を3つ紹介します。1つ目は、5月16日に金沢市本多の森ホールにて開催された、米海兵隊軍楽隊コンサートで、私は職場の同僚達と一緒に鑑賞してきました。米海兵隊軍楽隊は、220年という長い歴史を持ち、今回が初来日でした。実は、私にとっては2年ぶりの当軍楽隊の演奏であり、米国の防衛駐在官時代に、政府や軍のイベントで彼らの素晴らしい演奏を何度も楽しむ機会がありました。この金沢で再び会えたことは非常に感慨深いものでした。
 特に心に残った曲の一つが、東日本大震災の犠牲者への追悼曲である、ケヴィン・ヴァルチック「イロア、イロア (Eloi, Eloi)」です。米海兵隊も主力となった、捜索救助・復興支援活動の「トモダチ・オペレーション」における米軍人達の献身的な活動ぶりは、日米同盟の堅い絆を象徴するものとして、今でも語り継がれています。作品の経緯の紹介と素晴らしい演奏に、会場は深い感動につつまれました。
 コンサート終了後、私たちは楽屋で軍楽隊長のフェティッグ大佐を表敬し、記念品として、金沢城公園石川門の切り絵作品をプレゼントさせていただきました。切り絵の制作者は、海上自衛隊の予備自衛官で、自衛隊募集相談員でもある福間氏です。
 ちなみに写真右端の金沢募集案内所長の高野1等海尉は、この4月に着任したばかりですが、前職は海上自衛隊の舞鶴音楽隊の隊長です。彼曰く「海自の音楽隊も、米海兵隊に決して引けを取りません!」とのこと。

 2つ目の話題は、先日ツイッターで紹介しましたが、5月31日、陸上自衛隊第10音楽隊が、県内2つの高校の吹奏楽部の学生さんたちに演奏技術指導をさせていただきました。第10音楽隊は、翌日行われる金沢百万石まつりの音楽パレード参加のために、名古屋からやって来ました。
 古来、軍楽隊の役割は、兵士の士気高揚や式典での演奏だけでなく、国民の皆さんへの広報も大事な任務です。多くの人々にとって、自衛隊は身近な存在ではないかもしれません。このような音楽を通じた触れあいの場を通して、若者たちに少しでも自衛隊や自衛官に親しみをもっていただければと思います。

 最後の話題は、皆様ご存じ金沢市出身の陸上自衛隊の歌姫、 鶫真衣(つぐみ まい)3等陸曹と中部方面音楽隊が、5月29日、セカンドアルバム『ハレオト〜こころが晴れるうた』を、日本コロムビアよりリリースしました!
 さらに、鶫3等陸曹所属の中部方面音楽隊は、今年も石川県内でのコンサートを計画中です!!大好評だった昨年12月の津幡町文化会館シグナスでのコンサートも記憶に新しいところですが、今年の日時、場所が決定次第、ホームページとツイッターで発表しますので、お見逃しなく。
 このほかにも、この夏に向けて、石川県内各地で数々の陸海空自衛隊のイベントを鋭意企画中です!!最新情報の入手は、ホームぺージよりも更新頻度の高いツイッター(Twitter)が便利です。県内の自衛隊イベント情報を少しでも早く知りたい、応募したいという方で、まだツイッターを使われてない方は、ぜひアカウント取得の上、石川地本公式アカウントをフォローしていただければと思います。


石川地本も令和の新時代へ!!(5月)

 令和元年、おめでとうございます! 新天皇陛下が御即位し、日本中が喜びに満ち溢れていますが、私たち石川地本でも、新時代の幕開けにふさわしい、素晴らしい出来事がありました。このたび孝藤流創作日本舞踊家元まりこ様と、総師範まり桜様(予備自衛官の白井陸士長)より、石川地本に、素敵な表札を寄贈していただきました。制作元は、ひたちなか市の格さん工房様。これまでの樹脂製の簡素なものから、趣のある、重厚な木製表札に生まれ変わりました。
 石川地本は、昭和31年に前身である石川地方連絡部が創設され、地方協力本部に改編されたのが平成12年と、63年の歴史を持つに至っています。
 職員一同、この新たな令和の御世も、自衛隊と石川の皆さんを結ぶ懸け橋として、気持ちも新たに任務にまい進して参ります!


新たな門出を迎える皆さんへ(4月)

4月に入り、美しい桜の花に彩られる入社式や入学式は、日本の風物詩です。諸外国では、新年度や新学期は1月や9月に始まるのが主流です。全国の自衛隊の教育隊や学校でも、入隊式や入校式が行われています。2月に石川県内各地の激励会で見送られた入隊入校予定の若者たちも、担当広報官の引率のもと、元気に旅立っていきました。金沢駐屯地にも、北陸3県から60名近くの若者が到着し、活気に溢れているとのことです。
新神田にある石川地本でも、春の定期異動があり、長い人は6年、短い人は2年間の勤務を終え、東京や大阪を含む新任地へ巣立っていきました。地方協力本部は、自衛隊の中でも少し毛色の違った仕事をしています。自衛官の募集採用や、若年退職自衛官の再就職の援助といった、その人個人だけでなく、家族の生活や人生にも関わる責任の重い仕事です。職員が日々関わる人々も、進学や就職希望の若者たちだけでなく、親御さんや学校の進路指導の先生、市町の役場の方々、企業の人事担当の方々など、様々な人々と接しながら、ご理解と協力を頂きながら、業務を行っています。今回石川地本を「卒業」された職員も、これらの経験が、今後のキャリアの中できっと役立つことと思います。
シスター渡辺和子さんの名著で有名になった英語の詩の一節で、「置かれた場所で咲きなさいBloom where God has planted you. 」という言葉があります。また、安倍首相は、新元号「令和」についての会見で、若者たちが希望とともに大きな花を咲かせられる日本でありたい、との願いを語られました。この春新たに自衛官の道に進まれた全国の新入隊員も、石川地本から転出された職員の皆さんも、これから新しい場所で、新たなやりがいを見出して、美しい花を咲かせることを願っています。

 

石川県出身の自衛隊入隊入校予定者の皆さんの武運長久を!(3月)

 先月は県内各地で、この春から自衛隊への入隊入校を予定されている皆さんに対する激励会が開催されました。今年は、昨年よりも多い18の市町において、各自治体、あるいは学校や家族会に激励会を主催していただきました。私も毎日のように北は珠洲市から南は加賀市まで、車を走らせ参加しました(今年は雪が少ないため、本当に助かりました)。各市町の激励会においては、私から「仲間と助け合うこと、チームワークの大切さ」について述べるとともに、日本古来の「武運長久」という言葉を贈り、入隊入校を予定されている皆さんが、将来に亘って、国を守る防人(さきもり)、武人として活躍し続け、成功することを祈念させていただきました。 また ツイッターでも紹介しましたが、先月22日には金沢市内ホテルにて、防衛協会主催による恒例の県統一の激励会も開催され、入隊入校予定者86名とそのご家族、学校関係者を含む協力団体や多数の来賓の方々が出席されました。今年の激励会の目玉は、空自小松基地所属の女性隊員シンガー(!)による国歌独唱と、陸自第10音楽隊とのコラボに加え、以前ご紹介した、予備自衛官 白井陸士長の創作日本舞踊孝藤流による、華麗で優美な「花魁(おいらん)道中」のショーでした。こちらは石川地本の隊員有志も戦闘服姿などで登場して会場を沸かせ、これからの日本の防衛を担う若武者たちの門出を祝わせていただきました(写真参照)。

【入隊入校予定者のご家族の皆様へ】
 この度は、ご子息、ご息女の自衛隊への入隊入校につきまして、深いご理解と温かいご支援を賜り、心より感謝いたします。ご家族の皆様と地本のお付き合いは、これからです。今後とも、ご不明な点やご意見等があれば、遠慮なく各地区の担当広報官、または各地域事務所へお気軽にお問い合わせください。
また、石川県内の各市町に「自衛隊家族会」の地区会がございます。自衛官のご家族の親睦や相互扶助等の活動を行っておりますので、入会をご検討頂ければと思います※ 。

※家族会への入会手続きにつきましては、ご担当の広報官または各地域事務所にお問い合わせください。参考リンク:公益社団法人自衛隊家族会

北陸の雷のことなど(2月)

北陸特有のどんよりとした冬空の続く毎日です。昨年は豪雪に見舞われたこともあり、「このまま雪が少なければね…」が挨拶がわりになっていますね。私も20年振りに石川県で冬を越しますが、改めて驚くのがカミナリです。天地を揺るがす、まるで爆撃を受けているかのような音や振動です。職業がら航空気象も勉強しておりますが、実はこの北陸の「冬季雷」は世界的に見ても大変珍しく、日本以外では、北米の五大湖東岸とノルウェー西岸でしか見られないとのこと。夏の積乱雲で発生するカミナリとは原理も違っていて、「冬季雷」は低い雲で発生する上向きの雷で、夏の雷の100倍のエネルギーを持っているそうです。文字通りのローリングサンダー(Rolling Thunder)、外国人もびっくりなのです。ちなみに某大手通信会社では、新しい設備機材の試験は石川県内で行っているそうです。北陸の雷に耐えられる機器であれば、世界中どこでも通用するのでしょう。

最後にもう一つ、先月日経新聞に掲載された世論調査の記事 (“「信頼できる」は自衛隊がトップ”, 日本経済新聞, 2019/1/21) )をご紹介します。8つの機関や団体、公職を挙げてそれぞれの信頼度を尋ねたところ、「信頼できる」が最も高かったのは自衛隊だった、とのことです。この記事をみて、今後とも国民の皆さんの信頼に応えられるよう、自衛官として国防の務めを果たさねばと、新年早々身の引き締まる思いでした。

新年のご挨拶とお知らせ(1月)

あけましておめでとうございます。皆様、良い年をお迎えのことと思います。 今年は亥年、石川地本の中では、私が唯一の年男です。ちなみに石川県民で知らない人はいない、人気若手女優の土屋太鳳さんも、同じ亥年生まれ。私とはふたまわりも違いますが...今年も石川地本の職員一同、県民と自衛隊をつなぐ窓口として、ホームページでの情報発信も含め「猪突猛進」、頑張っていきたいと思います。

さて石川地本から、ささやかなお年玉として、お知らせをひとつ。来月、石川県内で航空機見学と体験搭乗を企画する予定です。日時や場所、機種等の詳細が決まり次第、ホームページと公式ツイッターでお知らせしますので、お見逃しなく!機種のヒントはこのホームページ上のどこかにあるかも?(石川地本公式ツイッターは、ページ下のバナー、またはこちら https://twitter.com/Ishikawa_PCO から

陸海空の自衛官三兄弟が加賀市副市長を表敬(12月その2)

今年も残りわずかとなりました。今年最後の本部長の部屋としてご紹介させて頂くのは、加賀市在住の大岩氏の3人のご子息です。
大岩氏は、小松基地でも勤務した元航空自衛官で、現在自衛隊募集相談員や家族会副会長なども努めておられますが、実は3名のご子息が、それぞれ陸海空の自衛官なのです。長男の正人氏は、空自千歳基地の航空管制官、次男の一善氏は、昨年陸自金沢駐屯地の第14普通科連隊の隊員に、末っ子の裕太郎氏は、今年春に海自舞鶴基地の護衛艦「ひゅうが」の乗組員となりました。兄弟が陸、海、空にそろって入隊した例は全国的にもまれで、今月26日に、地元に帰省された機会に、加賀市役所を訪問し、山下副市長を表敬させて頂きました(写真参照)。

ご兄弟皆、幼いときから自衛官であったお父様の姿を見て、自然と職業としての自衛隊、自衛官という道に魅力を感じたのが入隊の動機であるとのこと。特に兄弟で話し合ったわけではなく、正人氏は飛行機が好きで、一善氏は災害派遣などでの陸自隊員の活躍に憧れ、裕太郎氏は、金沢港等での護衛艦見学がきっかけで、それぞれの自衛隊を選んだとのことです。
先日公表された新防衛大綱のキーワードは、「領域横断」ですが、陸海空自衛官を輩出した大岩家の子育ては、これを先取りしていますね。

今年も石川地本ホームページをご覧くださりありがとうございました。それでは皆様、良いお年をお迎えください。

雪にまつわる雑感(12月)

 日に日に寒さも増し、冬の足音が聞こえてきます。
この冬は暖冬が予報されているものの、2月の北陸豪雪も記憶に新しいところ、備えを怠ることはできません。

 私が武官として駐在していた米国のワシントンDCも、実は仙台とほぼ同緯度で、雪は冬の風物詩の一つです。米国において日常の通勤手段は車が中心ですが、積雪には極めて脆弱で 、交通がすぐに麻痺してしまいます。除雪車による除雪が終わるまで、多くの人は出勤できないため、まず官公庁が率先して閉鎖、いわゆる「ガバメント・シャットダウン」となります 。会社も休業、学校も休校となります。
  除雪が終わっても、今度は積み上がった雪が歩道を塞いでしまい、子供たちがスクールバス乗場まで歩けなくなるため、学校の休校は更に長くなります。休校が2週間近くに及ぶ こともあり、当の子供たちは大喜びなのですが、共働きが普通の米国社会ですから、両親のどちらかは家で子供の面倒をみなくてはなりません。子供だけの留守番は、米国では処罰され ます。そんな光景が毎年繰り返される首都ワシントンDCでしたが、正直、ヨーロッパやカナダなどの雪に慣れっこの国の同僚の武官達は、半ば呆れていました。

 さて降雪への対応は、自衛隊の本来任務である国防においても極めて重要です。例えば、24時間365日、スクランブル発進に備えなければならない航空自衛隊の航空基地では、駐機場や滑走路の除雪作業は1秒を争う任務達成の成否を左右します。小松基地には、中部航空施設隊の「第2作業隊」が除雪車両を運用しており、冬の日本海の空の守りを最前線で支えています。パイロットだけではなく、こうした裏方役の隊員達の働きがあってこそ、日本の防衛が全うできるのです。
   

スポーツの秋と武道について(11月)

 スポーツの秋まっさかり、先日の金沢マラソンには、石川地本の自衛官も数名参加し、全員完走しました。身体が資本の自衛隊員にとって、日頃の体力づくりも任務の一つです。自衛隊の駐屯地や基地には、グラウンドや体育館などの施設も充実しています。埼玉県朝霞にある自衛隊体育学校ではオリンピック級の選手を養成しています。普通の隊員も、任務・訓練の傍らで各種の実業団大会を目指して練習に励む者から、地域のスポーツクラブで汗を流す者まで、さまざまです。

 一方で地方協力本部のように、職場が合同庁舎内にあって、仕事も事務系中心となると、体を動かす機会は少なくなりがちです。そこで最近私は、希望者を募って、週に2、3回、昼休みに空いた会議室で「ミニ空手教室」を始めました(私は、防衛大学校空手道部出身で、現在、黒帯四段です)。空手初心者がほとんどですが、自衛官、事務官を問わず、和気あいあいと軽い汗をかいています。適度な運動は心身のリフレッシュになり、仕事への集中力も高まります。また職員同士のコミュニケーションも深まり、職場の雰囲気も明るくなります。

 空手は2020年東京オリンピックで、初めて柔道と並ぶ正式種目になりましたが、日本には他にも、少林寺拳法や合気道、剣道、銃剣道、居合道など、多種多様な武道・武術があります。平成24年から中学校でも男女ともに武道の授業が必修となり、さまざまな町道場も無数にあるなど、武道は日本の伝統・文化として、社会に根付いています。礼節を重んじ、己を律して心身を鍛え、人格完成に務めることが、武道の精神です。既に海外にも広く普及し、その高い精神性と共に、世界中の人々を魅了しているのはご承知のとおりです。

ちなみに自衛隊には「徒手格闘」という実戦的な格闘術がありますが、これも日本拳法等の各種の日本の伝統武術を取り入れたものと言われています。こういう方面に興味のある若い人たちも、是非自衛隊の門をたたいてみてはどうでしょうか。
 

自衛官採用上限年齢の引き上げと、女性自衛官の活躍(10月)

 ついこの前までの猛暑はどこへやら、涼しい日々が続いており、世の中は衣替えシーズンです。石川地本の自衛官達も、10月に入ってしばらくは夏制服、冬制服のどちらでも着用できる混用期間になります。私もとっくに長袖制服に着替えましたが、元気すぎる自衛官(特に陸上自衛官)の中には、ぎりぎりまで半袖制服で頑張ろうとする猛者もいます。

 さて、10月1日から、ついに予備自衛官を含む自衛官の採用上限年齢が引き上げられました(詳しくはこちらをご覧ください)。少子化や高学歴化が進み、また、自衛隊の任務がますます多様化し、高度な職務遂行能力が求められるなかにおいて、安定的な人材確保のため、より幅広い層から、募集・採用を図るものです。人材確保競争が激化するなか、石川地本を含む全国の地方協力本部にとっても、大きな弾みとなる施策であり、現場で奮闘している広報官達の士気も上がっています。

一方で自衛隊は、女性自衛官の活躍促進についても、最優先で取り組んでいます。この8月に、航空自衛隊で初めての女性戦闘機パイロットが誕生し、脚光を浴びたことも記憶に新しいところです。私も米軍をはじめ世界各国の軍人達と交流するなかで、自衛隊における女性の進出が諸外国と比べてかなり遅れていることを痛感してきました。2019年3月末現在で、自衛隊における女性自衛官の割合は約6.5%(約15.000人)であり、自衛隊は2030年までにこれを9%以上とすることを目標としています。女性事務官等は約24%(約3.200人)です。わが石川地本にも、女性の広報官を含む自衛官、事務官や非常勤職員が、家庭生活との両立を図りつつ活躍しています。

世の中は内定式シーズンですが、自衛隊の様々な募集科目において「自衛官候補生」は年間を通じて募集しています。今からでもまったく遅くはありません。男女を問わず、少しでも多くの若者に、自衛隊の門をたたいてもらえればと思います。

県内を巡って(9月)

 着任から1か月、石川県内の議員や首長様をはじめとする様々な自衛隊の協力者や関係者の方々への挨拶回りを行いました。北は珠洲市から南は加賀市まで19市町全てを訪ねることができましたが、車窓から眺める野山や日本海の美しさに心が洗われるようでした。民家の黒光りする瓦屋根も興味深かったですし、のと里山海道では、外から突然「まれ」のメロディーが聞こえてきたのには驚きました。多くの方と接する毎日ですが、石川の人々の少し語尾を伸ばす感じの話し方も、柔らかく心地よいですね。
 さて、ご承知のとおり、度重なる豪雨や台風、そして地震といった自然災害が話題にならない日はない日々が続いています。石川県には3つの自衛隊の部隊(陸上自衛隊の金沢駐屯地、航空自衛隊の小松基地と輪島分屯基地)がありますが、いつでも災害派遣を含む「もしものとき」に備えて、日夜訓練を重ね、自治体と密接に連携しつつ態勢を整えています。
 災害派遣と言えば、最近注目されているのが、地元出身者を中心とした予備自衛官の活動です。先般の西日本豪雨や今回の北海道地震でも、予備自衛官(即応予備自衛官)が出動していますが、今後ますますその役割の重要性は高まっていくものと思います。そのような中、先日金沢出身の予備自衛官で、日ごろは日本舞踊の総師範として活躍されている白井果奈陸士長が、石川地本に挨拶に見えられました。白井陸士長については、予備自衛官コーナーで詳しく紹介させていただいてますので、ぜひご覧ください。


着任挨拶(8月)

 自衛隊石川地方協力本部のホームページをご覧いただきありがとうございます。
8月1日付で本部長を拝命しました小川康祐です。石川県での勤務は、20年前に航空自衛隊小松基地でパイロットとして勤務して以来2度目になります。
  石川県といえば、長い歴史と伝統、豊かな文化が息づくまちと、おおらかで優しい人々が印象的ですが、このような土地で再び勤務させていただく事を大変嬉しく、また光栄に思います。
  私は、昨年春まで米国で防衛駐在官として勤務し、日米同盟や自衛隊のアピール、知日派有識者との関係強化などに取り組んでおりました。これからは、石川地方協力本部長として、石川県の地域に密着するかたちで、自衛隊とその活動への一層のご理解とご支援をいただけるよう、県民の皆様への情報発信とコミュニケーションに努めていきたいと思っています。
 特に、日本の将来を担う石川県の若い世代の方々には、男女を問わず、自衛隊の「カッコよさ」と共に「平和を守る仕事」の魅力を伝えていければと思っています。