退職自衛官の雇用について

はじめに

石川地方協力本部では、自衛隊を退職後、石川県内に就業を希望する隊員の就職活動を支援しております。

目 次


1 退職自衛官について

(1)優れた資質と能力を持つ退職自衛官

自衛官は、自らの危険をも顧みず、我が国の平和と独立を守るという、国民から付託された重要な任務を全うするため、日夜真剣に職務と教育訓練に従事しています。
数多くの隊員が勤務で培った強い責任感、階級に応じた指導力と実行力、更に職務ごとに身に着けた高い技術を退職後も様々な分野で発揮し、社会に貢献できるよう活躍の場を求めています。

(2)自衛官の退職制度

自衛隊は、任務の性格上、精強性を維持するため「若年定年制」は55歳~58歳で、「任期制(※自衛隊新卒)」で任期を継続しない隊員は20歳代~30歳代半ばで退職します。
 このように早い段階で退職を迎える隊員の再就職を支援する制度があります。

(3)自衛官の退職年齢

自衛隊は任務の性格上、精強性を維持するため若年定年制任期制(自衛隊新卒)の制度がとられています。
ア 若年定年制の退職年齢について
  若年定年制自衛官の退職年齢は定年の年の誕生日となっております。
イ 任期制(自衛隊新卒)自衛官の退職日は任期満了の日となり、毎年3~4月に集中しています。

(4)再就職のための教育訓練

防衛省・自衛隊では隊員が退職後も社会貢献できるよう、再就職に有効な技術を身につける訓練や教育など、様々な施策を講じています。

2 退職自衛官の雇用について

(1)再就職の流れ

ア 若年定年制隊員56歳(1曹~1尉)の場合 ※55歳定年(2曹)、57歳定年(2・3佐)、58歳定年(1佐)の場合も同様

イ 任期制隊員2任期満了・3月末退職の場合

(2)退職自衛官の雇用事例

ア 再就職した自衛官と企業の声
 定年制隊員は、組織運営の中心としてさまざまな経験を積んでおり、管理者として、あるいは特定の知識経験を生かした専門分野で活躍しています。任期制隊員は、企業が重視する行動力・実行力・チームワーク等をそなえ、さまざまな就職先企業から、高い評価を得ています。

イ 感謝状受賞企業の紹介
 平素から退職自衛官の雇用にご理解とご協力をいただき、石川地方協力本部の就職援護に多大なる尽力をされている企業様に、中谷防衛大臣から感謝状と副賞の楯が、小林中部方面総監から感謝状がそれぞれ贈呈され、石川地方協力本部長が代理でお渡ししました。

3 求人票の登録について

退職自衛官の雇用にあたっては、まず求人票の登録が必要です。
・以下より「求人票」・「企業プロフィール」をダウンロードし、必要事項を記載の上、「求人票申し込み先」までEメールでお送りください。
・退職自衛官の雇用について、事前に説明をご希望の場合は、お気軽にお問合せください。
※こちらで登録できるのは、就業場所が石川県内の求人となります。

☞「求人票」ダウンロード
エクセルファイル内に、記載例・確認事項がありますのでご参照ください。

☞「企業プロフィール」ダウンロード
提出は任意ですが、企業のアピールにご活用ください。

☞「求人票申し込み先」
自衛隊石川地方協力本部地域援護センター
☎ 076-241-7450(FAX兼用)
[email protected]

4 自衛隊援護協会について

就職援護に際しては、地域の援護協力組織などの協力を図る一方、防衛省には独自に職業紹介を行う機関がないため、厚生労働大臣と国土交通大臣の認可を得た一般財団法人自衛隊援護協会が、自衛隊援護期間、職業安定機関や企業などと密接な連携をとりながら退職自衛官に対する無料職業紹介事業を行っています。

5 よくあるご質問

Q1.自衛官の退職時期はいつ頃ですか
A1.任期制隊員は、3~4月頃の入隊者が最も多く、任期満了日(退職日)も同様にこの時期に集中しています。若年定年退職隊員は、本人が退職年齢に達する誕生日が退職の日となり、時期はそれぞれです。


Q2.退職自衛官の年齢層はどのくらいですか?
A2.任期制隊員は20歳代から30歳代、若年定年制隊員は50歳代半ばが大半を占めています。また、若年定年制隊員の退職年齢は階級によって異なります。


Q3.退職時の自衛官の給料はどのくらいですか?
A3.任期制隊員の場合で2任期(4年または5年)勤務した場合の例では、退職時の基本給は約19万です。ただし、食事の支給や宿泊施設を貸与されることを踏まえると実質約21万円を超えます。また、若年定年退職隊員は退職時の階級に差がありますので、詳しくは就職援護担当者にお問い合わせください。


Q4.退職する自衛官はどのような資格・免許を持っていますか?
A4.退職予定隊員の職種(職域)や勤務経験等により、保有資格免許は様々です。この他、希望する再就職先で有効活用できる資格免許の取得にも努めています。
※ 一例として大型自動車免許、けん引免許、クレーン運転士、フォークリフト運転者、ボイラー技士、電気工事士、車両系建設機械運転技能者、自動車整備士 等

Q5.何名くらいの自衛官が退職していますか?
A5.年度によって異なりますが、石川県内で適職を求める退職予定隊員数は、任期制の場合で概ね年間30名前後、若年定年退職隊員では年間20名前後です。


Q6.雇用を検討しているのですが、求人の申込はどうすればいいですか?
A6.各都道府県に所在する自衛隊地方協力本部が受付けています。下記の「6 お問い合せ先」よりお気軽にお問い合わせください。なお、隊員のプライバシー等に関するご質問にはお答えしておりません。


Q7.取次ぎ費用はどのくらいかかりますか?
A7.退職自衛官の職業紹介は厚生労働大臣の認可を得た「退職自衛官無料職業紹介所」が行っており、 費用は一切かかりません。

※ 有料求人広告に関する注意喚起
企業に対し、退職自衛官の再就職を斡旋すると称し、登録料や掲載料の名目で振込みを依頼する、詐欺まがいの連絡があったと報告が寄せられています。 退職自衛官に係る職業紹介事業は、一般財団法人自衛隊援護協会が、厚生労働大臣の認可を受けて無料で行っております。 つきましては、このような連絡に取り合うことのないようお願いいたします。 なお、ご不明な点については自衛隊石川地方協力本部地域援護センターまでお問い合わせください。

6 お問い合わせ先

退職自衛官の雇用に関するお問い合せはこちらより行ってください。担当の者がお答えします。

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