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父基分の日常

令和4年度

令和4年9月20日(火)感謝状の贈呈(急患搬送1000回)

 小笠原村(父島、母島、硫黄島、南鳥島)で緊急患者が発生した場合、1968(昭和43)年の小笠原諸島返還から東京都知事の要請に基づき、海上自衛隊が航空機で緊急患者を内地に搬送しています。父島への公共交通機関は、週1便のおがさわら丸しかありません。

 急患搬送が1000回を超えたことから、その功績に対して、小笠原村村長、村議会議長から感謝状を頂きました。

 父島基地分遣隊の隊員は常に即時即応の態勢をとっています。急患が発生した時には、昼夜や天候を問わず迅速に急患搬送を実施します。

 夜間の急患搬送の飛行要務は視界が悪くてとても危険です。過去事例ではヘリが墜落して搭乗員が死亡するケースもありました。
 危険な任務ですが、離島という特殊な環境で国民の命が危険な状態だからこそ、私たちも決死の覚悟で任務を遂行しています。

 この場をお借りしまして、平素から父島基地分遣隊に対して温かいご理解とご支援を賜っております、小笠原村の島々の皆様、関係公共団体や各自衛隊関係者の皆様に対して改めて厚く御礼を申し上げます。 父島基地分遣隊はこれからも部隊の精強・即応の維持に務め、島々の皆様に信頼され頼りにされる存在であるべく、職務に精励して参ります。

令和4年8月29日(月)台風11号襲来

 8月の観測史上で最も強い暴風となった台風は父島で猛威を振るいました。

 最大瞬間風速48.4m/sを観測しました。
 40m/s:何かにつかまっていないと立っていられない状態。50m/s:電柱や街灯、住家自体が倒壊するものがある。

 折れた木の枝が大量に散らばっているため、一か所に集積します。

 今年の4月中旬にも台風被害が発生しましたが、被害はその時以上でした。
 木の枝が大きい物はトラックに積めないので、のこぎり等で適度な大きさにカットします。

 テニスコートの支柱は傾き、雨戸も風で飛ばされたり、折れ曲がっています。台風が近づいている時は屋内でもできるだけ窓から離れるようにしましょう。

 百葉箱が倒れました。お隣の気象庁は大丈夫だったんでしょうか?

 鉄製のドアも吹き飛ばされています。今回の台風の威力を物語っています。

 今回は幸いにも父島では大きな被害はありませんでした。私たちは昔から数多くの災害、自然の恐ろしさを体験してきました。しかし、時間とともに被災の記憶は薄れがちです。過去の教訓から学び、災害の記憶を風化させないために、災害の経験や教訓を伝えて未来へつないでいきましょう。

令和4年7月5日(火)~7月22日(金)酷暑訓練

 酷暑における体力の向上を図るとともに、基礎体力の練成を目的に水泳訓練を実施しました。

 我々、海上自衛官は船乗りである以上、泳ぐことは必然であり定期的に水泳能力測定もあります。
 父島基地分遣隊の目の前には偶然にもボニンブルーの海があるのでここで訓練を実施します。

 訓練中はカヤックに隊員が2名乗艇し、警戒及び救護に当たります。

 しっかり準備運動をおこない、2名以上のバディを組みます。リラックスしてますね、表情に余裕があります。

 いよいよ、訓練開始です。

 さあ、今日も泳ぐぞー!やる気十分です。

 自分のペースだけでは泳ぎません。バディに何かあった時にすぐに気づけるように隊列を組みお互いのことを気にしながら泳ぎます。

 時には、声を掛け合い、励まし合いながら泳ぎます。「おーい、大丈夫かー!」

 大丈夫みたいですね・・・。

 海上自衛隊の訓練の中で「遠泳」がありますが、最大約6~7時間泳ぎ続けます(昼食休憩等を含みます) 私は入隊前は水泳が苦手でしたが、日々の訓練で遠泳も泳げるようになりました。でも、ここまで泳げるようになったのは「仲間」がいたからだということに気づきました。ひとりではできないことも仲間と一緒なら、どんな困難も乗り越えられるということを訓練で学びました。 「一致団結」これからも力を合わせて乗り越えて行きましょう。

令和4年5月30日(月)横須賀地方隊総合訓練(防災)

 本日は、派遣部隊の編成及び災害派遣時に使用する器材の確認を行うとともに、同機材の操法等を演練し、父島基地分遣隊の災害対処能力の維持・向上を図る訓練を実施します。

 訓練内容の一部を紹介します。

 器材その1 レスキューキッチン(約100食分の米をわずか20分で炊き上げることができます。)
野外調理器による炊飯訓練を実施します。本日の隊員の食事分を炊きますが、失敗すれば食事はありません。隊員に緊張が走ります。

 火が出過ぎではないでしょうか・・・?(初期作動では火を多く出すため問題なし)。操作要領等を1つずつ確認しながら実施します。

 総員が繰り返し器材操法の演練を実施します。お米をセット完了し、約20分間待ちます。お米は問題なく炊くことが出来ました。

 器材その2 バルーン投光機(灯具(ランプ)、マスト、台車及び発電機で構成されており、発電機始動により灯具(ランプ)を点灯させることができます。)続いて、バルーン投光機です。警備科員による操法展示を見学し、作動法等を再確認します。

 バルーン投光機も総員が器材操法の演練を実施しました。

 災害用機器を習熟することにより、父島基地分遣隊としての災害派遣対応能力及び総合対処能力の向上を図ることができました。いざという時に不測の事態に即応できるように常日頃から準備し、備えておくことが大切です。今後も訓練を実施し練度を維持・向上していきます。

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