NEWS

令和3年度海上自衛隊演習終了に伴う日米共同記者会見の実施について

 11月30日、自衛艦隊司令官 湯浅秀樹海将は、米海軍第7艦隊司令官カール・トーマス中将とともに、太平洋上の米海軍空母「カール・ヴィンソン」で執り行った日米司令官共同記者会見において、令和3年度海上自衛隊演習が万全かつ円滑に終了したことを発表しました。
 記者会見において、湯浅司令官は、「今回の演習は、新型コロナウィルス感染症の影響を受けつつも、機動性や柔軟性といった海軍種の特性を活かし、対潜戦をはじめとした実戦的な訓練ができました。このようなハイエンドな訓練を通じて、各級指揮官の戦術判断等を演練し、海上自衛隊の任務遂行能力の向上を図りました。また、米海軍との共同対処能力及び相互運用性の向上を図るとともに、豪加独海軍との相互理解の深化及び連携の強化を図りました。海上自衛隊と米海軍との関係はかつてないほど強固であり、日米同盟の抑止力・対処力の強化に貢献しているとともに、グローバルな連携体制の構築の一翼を担っています。力による現状変更の試み等、海洋安全保障に係る脅威が増大している情勢において、インド太平洋地域の安定化、ひいては世界の平和と安定のためには、強固な海軍種間の連携が不可欠です。自衛艦隊は引き続き、米海軍第7艦隊とともに、様々な事態に対応するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、豪加海軍や独海軍をはじめとする欧州諸国の友好国海軍との連携をさらに強め、我が国防衛及びインド太平洋地域の平和と安定に寄与してまいります。」と発表しました。
 トーマス司令官は、「海上自衛隊演習は、米海軍が海上自衛隊と行う最大の二国間演習です。この演習では、日本、オーストラリア、カナダ、ドイツの海上のパートナーと一緒に、24時間態勢で活動しました。海上で相互に協力し合うことで、統合されたチームワークが強化され、パートナーや同盟国として、インド太平洋地域のあらゆる事態に迅速に対応できるよう、相互運用性を演練し、その能力を高めていくことができます。誇りと自信を持って言えるのは、日米同盟はかつてないほど強固であり、今後も地域の安定の基盤であり続けるだろうということです。「自由で開かれたインド太平洋」という日米両国の共通のビジョンを実現できるのは、世界で最も重要な地域のひとつであるインド太平洋において、公海上の安全と安定を日米両国の海軍が維持しているからです。」と発表しました。
 また、米海軍空母「カール・ヴィンソン」では、米海軍の最新鋭ステルス艦上戦闘機であるF-35Cの発着艦や同空母と並走する護衛艦「いずも」との間をローパスする状況が、報道陣に公開されました。