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日米英蘭加新共同訓練について

 10月2~3日、護衛艦「いせ」、「きりしま」及び「やまぎり」は、沖縄南西海域において、英海軍「クィーン・エリザベス」空母打撃群、米海軍「カール・ヴィンソン」空母打撃群及び「ロナルド・レーガン」空母打撃群とともに、日米英蘭加新共同訓練を実施し、我々の戦術技量及び米英蘭加新海軍との相互運用性の向上を図りました。
 日本側指揮官の第2護衛隊群司令(海将補 今野泰樹)は、「米海軍の2個空母打撃群に加えて、英海軍が誇る最新鋭空母打撃群との訓練は、非常に貴重な経験であり、とても光栄に感じています。このような3個空母打撃群が集結した本訓練は、「自由で開かれたインド太平洋」を実現するという強固な意志を体現するものであり、海上自衛隊は、同じ目的を共有する同盟国・友好国海軍と緊密に連携し、グローバルな課題に対応し、法に基づく海洋秩序を擁護してまいります。」と述べました。
 カール・ヴィンソン空母打撃群司令官(ダン・マーティン少将)は、「カール・ヴィンソン打撃群は、第7艦隊に配属されてから、同盟国やパートナー国との4回目の演習となりますが、我々はより機動的で俊敏かつ柔軟な部隊を用いて、迅速かつ持続的な海上作戦を実施する能力を向上させてきました。将来の航空団を搭載した空母間の相互運用性は、我々の力を結集して致命性、即応性、機動性を高めるための作戦統合のまさに一つの方法です。」と述べました。
 ロナルド・レーガン空母打撃群司令官(ウィル・ペニントン少将)は、「我々の強力な戦力に優れたヴィンソングループを加えることで、我々の能力をあらゆる領域でダイナミックに発揮し、様々な課題に対応する準備が整いました。」と述べました。
 また、クィーン・エリザベス空母打撃群司令官(スティーブ・ムーアハウス准将)は、「英国空母打撃群は、現存する中で最大の第5世代航空団を有しています。同盟国と協力してその運用手順や能力を向上させると同時に、我々の艦載航空機の運用能力をインド太平洋地域において顕示することは、同地域に対する英国のコミットメントを示すものです。」と述べました。
 自衛艦隊は、コロナ禍にあっても、即応態勢を維持し、我が国の防衛のみならず、同盟国・友好国と緊密に連携してインド太平洋の平和と安定に寄与しています。