採用情報

選べる任用コース

目的・適性に応じた自衛官になるための任用区分

航空自衛官になるには、さまざまなコースがあります。大きく分けると、一般大学等を卒業して将来幹部となるための「一般幹部候補生」、航空機パイロットになるための「航空学生」、中堅の曹になるための「一般曹候補生」、1任期目を3年・2任期目以降を2年の任期とした「自衛官候補生(任期制自衛官)」のコースなどがあります。もちろん、幹部コース以外でも、採用後の勤務実績に基づく選考や試験によって上位の階級に昇任する道も開かれています。能力と努力次第で、さらに上を目指すチャンスが公平に設けられているのが、一番の特色といえます。

一般幹部候補生

●一般大学等を卒業して幹部自衛官を目指す
一般大学などの出身者の幹部自衛官養成コースです。採用とともに空曹長に任命され、幹部候補生として「航空自衛隊幹部候補生学校」で約34週間の教育を受けます。ここで初級幹部としての必要な知識と技能を学びながら、幹部としての資質を養います。その後3等空尉(国内で2年間の大学院修士課程修了者は2尉)に昇任、以後中堅幹部として活躍します。

歯科・薬剤科幹部候補生

●専門知識を活かす
大学の歯学または薬学の課程を修めて卒業した者から、自衛隊病院等で勤務する「歯科医官」及び「薬剤幹部」を養成するコースです。一般幹部候補生と同様に採用と共に空曹長に任命され、幹部候補生として「航空自衛隊幹部候補生学校」において歯科幹部候補生は約6週間、薬剤幹部候補生は約34週間の教育を受けます。その後はそれぞれの専門分野において活躍します。

航空学生

●高校を卒業してパイロットへの夢を実現する
高校卒業者、あるいは高専3年修了者(見込みを含む。)を主な対象として、将来の航空自衛隊のパイロットを養成するコースです。約2年間座学を中心とした基礎教育を受けて航空学生課程を修了、その後飛行幹部候補生として約2年間の操縦教育を経てパイロットの資格を取得。さらに約4か月から1年の期間で戦闘機、輸送機、救難機に分かれて教育訓練を受け、部隊に配属されます。

一般曹候補生

●十分な経験を積んだ空曹となる
18歳以上33歳未満の人を対象に、将来、十分な経験を積んだ空曹として活躍することが期待される制度です。専門分野に精通した技能を有し、中堅の基幹要員である空曹は、任務の多様化、装備の高度化に伴いより高い専門性が要求されています。採用後所用の教育を修了し、部隊での実務経験を重ねることにより、入隊後2年9月以降、選考によって3等空曹に昇任します。

自衛官候補生(任期制隊員)

●航空自衛隊の第一線でスキルを身につける
18歳以上33歳未満の人を対象に、採用後は教育部隊や一般の部隊などで教育・訓練を受け、航空自衛隊の第一線で任期制(1任期目は3年、2任期目以降は2年)自衛官として勤務します。希望者には継続任用に道が開かれているほか、本人の能力次第で選抜試験により、曹・幹部への昇任も可能です。また、特技課程により各種公的資格の取得の機会があるほか、夜間、または通信制の学校への通学も許可などにより可能です。

医科・歯科幹部

●医師、歯科医としての豊富な経験を自衛隊で活かす(中途採用)
医師免許又は歯科医師免許を取得し、条件を満たした方を対象としたコースです。入隊後は幹部自衛官として航空自衛隊の衛生部門において、隊員の医療、健康管理指導、予防衛生及び精神衛生・環境衛生の業務に携わります。また、防衛衛生学会が年に1度行われており、医学をはじめとする衛生分野の研究発表をするなど専門的知識や技術の向上に努めます。

技術航空幹部・技術空曹

●専門家としての豊富な経験及び取得した資格を自衛隊で活かす(中途採用)
技術航空幹部とは、大学において地球物理学等の理工系学科、臨床心理学、薬学等の専門性の高い分野の学科を卒業後、2年以上の業務経験ある人を対象に、その豊富な経験を航空自衛隊において活かし、関連業務に従事する幹部自衛官を採用する制度です。
技術空曹とは、気象予報士や歯科技工士等の航空自衛隊で必要とする公資格保有者を対象に、当該専門分野での業務に従事する空曹自衛官を採用する制度です。

さまざまな職種で女性たちが活躍しています

自衛隊は男性の職場と思われがちですが、男性だけではなく女性も活躍しています。さまざまな職種(職域)がある自衛隊では女性だからこそ能力を発揮できる場合もあります。航空自衛隊は女性自衛官の職域の拡大や採用数の増加に積極的に努めています。