航空自衛隊とは

准曹士先任の挨拶

第8代航空自衛隊准曹士先任
髙着 弘康
(こうちゃく ひろやす)

新隊員第235期(平成元年)
一般空曹候補学生第15期(平成2年)
福岡県出身 警戒管制
令和5年5月23日 航空自衛隊 准曹士先任に就任

航空自衛隊ホームページをご覧の皆様、いつもご支援ご理解を賜りましてありがとうございます。桜の開花を経て新緑の季節となり、心身ともに健やかに過ごされていることと拝察いたします。

この度、3月11日及び12日に沖縄県の恩納分屯基地及び那覇基地を、米第5空軍最先任上級曹長であるショーン M. アイエロ最上級曹長と日米共同で部隊訪問しました。恩納分屯基地には、日本のミサイル防衛を担う第19高射隊が所在しており、准曹士隊員との懇談、勤務場所及び環境の見学を通じて、部隊の所属隊員一人ひとりが、厳しい環境の中で真摯に任務にまい進している姿を確認することができました。また、那覇基地における若年隊員との意見交換において、第5空軍最先任上級曹長から参加者へ「航空自衛隊の若年隊員は素晴らしい」と直接伝えていただき、隊員たちの士気が高揚しました。

また、4月17日から21日の間、米空軍大学からの招待を受けて、アメリカ合衆国アラバマ州マックスウェル空軍基地において行われた外国空軍優秀卒業者名簿(IHR: International Honor Roll)式典への参加に合わせて米空軍上級下士官学校(SNCOA: Senior Non-Commissioned Officer Academy)の研修をしてきました。IHR式典は、米空軍大学が開催し、米空軍の各種基本教育課程を卒業した各国空軍参謀長及び最先任下士官等が表彰されるもので、今回、航空自衛隊准曹士先任としては初の受賞者として、航空幕僚長と一緒に表彰式に参加しました。また、米空軍参謀長と航空幕僚長との2国間協議に同席するとともに、最先任レベルにおいても米空軍最先任上級曹長、デイビッド A. フロシ最先任上級曹長と懇談し、日米同盟の進化と更なる深化について確認するとともに、IHR参加者である4か国の各空軍最先任下士官との防衛交流も実施しました。

SNCOAは今年で創立51周年を迎え、航空自衛隊としては2005年から今までに13名の学生が卒業しています。SNCOA研修においては、米空軍上級下士官学校の指揮官及び最先任上級曹長から概要説明を受け、各国の留学生及び教官を受け入れる重要性と意義について改めて認識するとともに、施設見学や教官等との意見交換を通じ、相互理解の促進と信頼関係の強化を図ることができました。

本年は航空自衛隊70周年という節目の年を迎えます。今後も航空自衛隊准曹士先任として、部隊訪問等の様々な機会を捉え、准曹士先任ネットワークを活用し、現場の准曹士先任や隊員の意見を聴取し、より良い職場環境の維持向上の一助となれるよう活動を継続してまいります。また、統幕、陸自、海自及び諸外国軍の最先任下士官とも密接に連携して准曹士レベルの関係強化を図り、円滑な統合運用、日米共同作戦及び同志国等との連携の基盤作りに寄与すべく、引き続き努力する所存です。

航空自衛隊の准曹士隊員は、今年度も高い使命感と責任感を持って、様々な任務にまい進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

令和6年5月吉日   第8代航空自衛隊准曹士先任 准空尉 髙着 弘康

恩納分屯基地及び那覇基地日米共同部隊訪問

恩納分屯基地及び那覇基地日米共同部隊訪問

外国空軍優秀卒業者名簿式典(IHR)

外国空軍優秀卒業者名簿式典(IHR)

米空軍上級下士官学校(SNCOA)研修

米空軍上級下士官学校(SNCOA)研修

略歴

  • 平成 元年4月
    入隊
  • 平成 元年7月
    第46警戒群(佐渡)
  • 平成 2年3月
    一般空曹候補学生として教育入隊
  • 平成 3年1月
    第55警戒群(沖永良部島)
  • 平成 7年8月
    西部防空管制群防空管制隊(春日)
  • 平成11年1月
    警戒航空隊(浜松)
  • 平成14年8月
    南西防空管制群防空管制隊(那覇)
  • 平成19年3月
    西部防空管制群防空管制隊(春日)
  • 平成24年8月
    航空幕僚監部(市ヶ谷)
  • 平成27年8月
    西部防空管制群本部(春日)
  • 平成28年4月
    西部防空管制群准曹士先任(春日)
  • 令和 元年8月
    西部航空警戒管制団准曹士先任(春日)
  • 令和 3年3月
    航空総隊准曹士先任(横田)
  • 令和 5年5月
    現職