SUPPORT就職援護
退職自衛官の雇用についてご紹介します。
自衛官の退職制度
精強性を維持する必要性から、一般企業より早い時期に退職を迎えます。
自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つことを主たる任務としているため、その精強性を維持する観点から、「若年定年制」及び「自衛隊新卒(任期制)」の制度をとっております。
このような状況の中で勤務する自衛官が、退職後の生活に不安を抱くことなく厳しい任務を遂行するため、また、優れた資質を有する人材を確保するためにも退職後の生活基盤の安定確保が不可欠です。
こうしたことから防衛省は、退職自衛官の再就職に関する施策を人事施策における最重要事項の一つとしてとらえ再就職に有効な職業訓練や雇用情報の有効活用などの再就職の支援に関する施策を行なっております。
また、これらの退職自衛官は、在職中に培った実行力、責任感、リーダーシップのほか、職務に応じて身に付けた知識と技術力、資格や免許など、再就職先の企業等からも高い評価を受けております。
若年定年制
若年定年制自衛官の退職日は「生年月日の日」で、年間を通じて退職者が出ています。
自衛隊新卒
自衛隊新卒(任期自衛官)の退職日は「任期満了日」で、毎年3~4月に集中して退職者が出ています。
若年定年制自衛官の退職年齢
階級 | 定年退職年齢 | 退職時期 | ||
---|---|---|---|---|
幹部 | 幹部(1佐) | 1佐 | 58歳 | 退職年齢の誕生日 |
幹部(2佐) | 2佐 | 57歳 | 退職年齢の誕生日 | |
幹部(3佐) | 3佐 | 57歳 | 退職年齢の誕生日 | |
幹部(1尉) | 1尉 | 56歳 | 退職年齢の誕生日 | |
幹部(2尉) | 2尉 | 56歳 | 退職年齢の誕生日 | |
幹部(3尉) | 3尉 | 56歳 | 退職年齢の誕生日 | |
准尉 | 准尉 | 准尉 | 56歳 | 退職年齢の誕生日 |
陸曹 | 陸曹(曹長) | 曹長 | 56歳 | 退職年齢の誕生日 |
陸曹(1曹) | 1曹 | 56歳 | 退職年齢の誕生日 | |
陸曹(2曹) | 2曹 | 55歳 | 退職年齢の誕生日 | |
陸曹(3曹) | 3曹 | 55歳 | 退職年齢の誕生日 |
自衛隊新卒(任期制自衛官)の退職年齢
階級 | 退職年齢 | 退職時期 |
---|---|---|
陸・海・空士 | 20~30歳代半ば | 主に3・4月 |
任期 | 対象 | 任期満了日 | |
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1任期目※自衛官候補生の期間(3ヶ月)を含んだ期間 | 1任期目(陸上自衛隊)※自衛官候補生の期間(3ヶ月)を含んだ期間 | 陸上自衛隊 | 2年間※特定技術職域者は志願により3年間 |
1任期目(海上自衛隊)※自衛官候補生の期間(3ヶ月)を含んだ期間 | 海上自衛隊 | 3年間 | |
1任期目(航空自衛隊)※自衛官候補生の期間(3ヶ月)を含んだ期間 | 航空自衛隊 | 3年間 | |
2任期目 | 2任期目(陸上自衛隊) | 陸上自衛隊 | 2年間 |
2任期目(海上自衛隊) | 海上自衛隊 | 2年間 | |
2任期目(航空自衛隊) | 航空自衛隊 | 2年間 | |
3任期目 | 3任期目(陸上自衛隊) | 陸上自衛隊 | 2年間 |
3任期目(海上自衛隊) | 海上自衛隊 | 2年間 | |
3任期目(航空自衛隊) | 航空自衛隊 | 2年間 |
再就職のための教育・訓練
防衛省・自衛隊では、退職前の自衛官に対して、組織的かつ体系的な教育訓練を実施して、企業の求人ニーズに沿うよう、再就職先での即戦力化のため、精力的に資格・免許の取得ができるようにしております。
若年定年制自衛官
定年退職の概ね10年前から再就職に必要な知識や技能についての教育・訓練を段階的に行い、逐次、再就職に対する意識を高め、再就職に向けた具体的な準備を実施します。
自衛隊新卒(任期制自衛官)
入隊3年目以降、若年定年制自衛官と同様に教育・訓練を行ない、再就職に向けた準備を実施します。
幹部将/将補/1佐/2佐/3佐/1尉/2尉/3尉
定年退職後リーダーシップを身に付けた管理者
優れたリーダーシップ
科学的管理技能
総合判断力と企画力
教育訓練内容
免許取得 |
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業務管理教育部内外講師による再就職に向けた教育 |
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防災・危機管理教育 |
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技能訓練公的資格・免許取得のための教育訓練 |
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通信教育本人の希望により受講可能 |
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准曹准尉/曹長/1曹/2曹/3曹
定年退職後実行力ある
現場監督
部下の教育指導能力
強い責任感と不屈の精神力
技術のエキスパート
教育訓練内容
免許取得 |
|
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業務管理教育部内外講師による再就職に向けた教育 |
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技能訓練公的資格・免許取得のための教育訓練 |
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通信教育本人の希望により受講可能 |
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士士長/1士/2士
任期満了退職後規律正しい
実行者
順法精神と強い責任感
忍耐力・実行力と協力心
強靭な体力と技術の素養
教育訓練内容
免許取得 |
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技能訓練公的資格・免許取得のための教育訓練 |
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通信教育本人の希望により受講可能 |
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就職補導教育部内外講師による再就職に向けた教育 |
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福岡県内の就職援護
福岡県では、自衛隊福岡地方協力本部の援護課及び福岡地域援護センターが、退職予定の自衛官の就職援護を担当しています。
雇用の流れ
退職自衛官の職業紹介は、無料で実施しています。(民間企業からの求人情報の受付から入社まで)
01求人の取次依頼
自衛官雇用のお問い合わせは、
自衛隊福岡地方協力本部援護課または各援護センターへ。
退職自衛官の雇用に関心又は興味がある企業採用担当者の方は、自衛隊福岡地方協力本部にお問い合わせください。
退職自衛官雇用に関する制度の内容や手続き要領について、自衛隊福岡地方協力本部の担当者がご説明します。
02求人のお申し込み
求人申し込みする場合は、
求人票をご提出ください。
退職自衛官の雇用を希望される企業様は、自衛隊福岡地方協力本部へ、求人票をご提出ください。
求人票の提出要領は、自衛隊福岡地方協力本部へお問い合わせ・ご確認ください。
03求職者(退職自衛官)をご紹介
自衛隊援護協会等から
退職自衛官をご紹介します。
自衛隊援護協会が、企業様へ再就職を希望する退職自衛官を紹介します。
これらの就職援護が適切に実施されるよう、防衛省・陸海空幕僚監部は自衛隊の援護担当と援護協会を監督・指導・管理し、援護協会本部は援護協会各支部を監督・指導・管理しています。このようにして、自衛隊と援護協会がネットワークを構築して、全国の求人情報が共有化できるようにしています。
※隊員に対する職業紹介は、厚生労働大臣から無料の職業紹介の許可を受けた自衛隊援護協会等が実施します。※自衛隊援護機関は、自衛隊援護協会に対し、求人情報及び退職予定隊員の取次ぎ等を行い職業紹介に対する協力を実施します。