第5章 どんな国と協力しているの?

日本とアメリカが協力することはなぜ重要なの?
日米防衛相会談(にちべいぼうえいしょうかいだん)(2026年1月)
アメリカ軍隊員(ぐんたいいん)と訓練する自衛隊員(じえいたいいん)

日本とアメリカは、自由や民主主義(みんしゅしゅぎ)といった基本的価値(きほんてきかち)と戦略上(せんりゃくじょう)の利益(りえき)を共有する、とても大切な同盟(どうめい)の関係にあります。

どの国も、自分の力だけで自分の国の安全を守ることは難(むずか)しくなっています。そこで日本は、同じような価値観(かちかん)を持ち、経済面(けいざいめん)においても関係が深く、また大きな軍事力を持つアメリカと、日米同盟(にちべいどうめい)という強い結びつきを持つことで日本を守ってきました。

日本とアメリカは、日米安全保障条約(にちべいあんぜんほしょうじょうやく)という約束を結んでいます。この約束では、日本が攻撃(こうげき)された場合には、日本とアメリカが一緒(いっしょ)に立ち向かうことが決められています。この約束によって、もしどこかの国が日本に対して攻撃(こうげき)しようと考える場合、その国は世界一の軍事力を持つアメリカ軍と直接対決(ちょくせつたいけつ)することを覚悟(かくご)しなければなりません。

アメリカ海軍艦艇(かいぐんかんてい)と海自艦艇(かいじかんてい)
アメリカ海兵隊(かいへいたい)との実動訓練(じつどうくんれん)「レゾリュート・ドラゴン25」
アメリカ軍ってどんな軍隊(ぐんたい)なの?
アメリカは、世界中の他の国と比(くら)べても、能力(のうりょく)の高い装備品(そうびひん)を数多く保有(ほゆう)しています。また、世界中に基地(きち)や部隊(ぶたい)を置いており、地域(ちいき)や世界の平和のために、すみやかに対応(たいおう)できるよう備(そな)えています。そのなかでも、日本が位置するインド太平洋地域(たいへいようちいき)を重要な地域(ちいき)だと考えています。
アメリカ空軍隊員(くうぐんたいいん)と空自隊員(くうじたいいん)
海自の艦艇(かんてい)に着艦(ちゃっかん)するアメリカ海兵隊戦闘機(かいへいたいせんとうき)
なぜ日本は色々(いろいろ)な国と協力しないといけないの?

どの国も自分の力だけで国の安全を守ることは難(むずか)しく、世界では、海賊(かいぞく)などの国際犯罪(こくさいはんざい)、エネルギー問題など、各国の協力が不可欠(ふかけつ)な課題がたくさんあります。こうした中では、共に助け合う「仲間」が重要です。
自衛隊(じえいたい)は、日本や地域(ちいき)・国際社会(こくさいしゃかい)の平和や繁栄(はんえい)を守るため、また、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP(フォイップ))」の実現(じつげん)のため、外国と様々(さまざま)な防衛協力(ぼうえいきょうりょく)・交流を行っています。

日仏(にちふつ)「2+2(ツープラスツー)」(2026年4月)
英空母打撃群(えいくうぼだげきぐん)(CSG)展開(てんかい)に伴(ともな)う共同訓練(2025年9月)
UNMISS(アンミス)軍事部門司令部で活躍(かつやく)する派遣隊員(はけんたいいん)

FOIP(フォイップ)の実現(じつげん)に向けて防衛省(ぼうえいしょう)・自衛隊(じえいたい)は色々(いろいろ)な取組を行っています。

  • 他の国と協力・交流し、日本の生活を支(ささ)えるタンカーなどの船が安心して、日本にとって重要な海のルート(シーレーン)を航行(こうこう)し続けられるようにすること
  • 他の国とお互(たが)いに理解(りかい)を深め、信頼関係(しんらいかんけい)を築(きず)き、予測(よそく)できないような争いなどが起きないようにすること
  • 他の国と協力し、地域(ちいき)の平和と安定に貢献(こうけん)すること
この3つの方針(ほうしん)にもとづき、以下のような防衛協力(ぼうえいきょうりょく)・交流をしています。
そもそも、自由で開かれたインド太平洋(FOIP(フォイップ)※)って何?

FOIP(フォイップ)とは、インド太平洋地域(たいへいようちいき)を、ルールに基(もと)づいた、自由で開かれた地域(ちいき)にするという考え方を共有することで、地域全体(ちいきぜんたい)、ひいては世界の平和と繁栄(はんえい)を確保(かくほ)していくという考え方です。

※ FOIP(フォイップ) : Free and Open Indo-Pacific

インド太平洋地域(たいへいようちいき)には、世界の人口の半数の人々(ひとびと)が住んでいます。また、大事なシーレーンが通っています。地域(ちいき)の平和と安定、そして、繁栄(はんえい)のため、すべての国がルールに基(もと)づき、海洋などを自由に、安心して使えるようにしておくことは、とても重要です。複雑(ふくざつ)な世界の中で、自分の国の未来は自分の国で決める、そのための力をしっかりと備(そな)えていくことが大切になります。

同盟国(どうめいこく)であるアメリカ以外にも、オーストラリアやインド、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ニュージーランド、ASEAN諸国(アセアンしょこく)といった、自由で開かれたインド太平洋(FOIP(フォイップ))の考え方を共有する多くの国々(くにぐに)とも協力しています。このような国々(くにぐに)と安全保障上(あんぜんほしょうじょう)の協力を行うことが、シーレーンなどの安全確保(あんぜんかくほ)や、ルールを守らない国が現(あらわ)れにくくすることにつながっていきます。

FOIP(フォイップ)の考え方を共有する国が増(ふ)えています。