自衛隊について学ぶ

自衛官になりたいと思っているけどどんな事をするのか危険なことなどがあるのではないか?など自衛官という仕事がどんなものか、普段の仕事、陸上・海上・航空自衛隊におけるさまざまな分野の職業(職種)や、階級についてご紹介します


自衛隊について(自衛隊の職種・職域)

陸・海・空自衛隊にはさまざまな職域があり、陸上自衛隊には16種類の職種、海上自衛隊・航空自衛隊にはそれぞれ海上自衛隊は約50種類、航空自衛隊は30種類の職域があります。 自衛官は与えられた任務を効果的に達成するために高度な技術を身につけています。


陸上自衛隊の主な職種

陸上自衛隊の職種 普通科

普通科

地上戦闘の骨幹部隊として、機動力、火力、近接戦闘能力を有し、作戦戦闘に決をつける重要な役割を果たします。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 機甲科

機甲科

戦車部隊と偵察部隊があり、主に戦車の正確な火力、優れた機動力及び装甲防護力により、敵を圧倒撃破します。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 野戦特科

野戦特科

野戦特科部隊は、火力戦闘部隊として大量の火力を随時随所に集中して広域な地域を制圧します。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 高射特科

高射特科

高射特科部隊は、対空戦闘部隊として侵攻する航空機を要撃するとともに、広範囲にわたり迅速かつ組織的な対空情報活動を行います。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 航空科

航空科

各種ヘリコプター等をもってヘリ火力戦闘、航空偵察、部隊の空中機動、物資の輸送、指揮連絡等を実施して、広く地上部隊を支援します。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 情報科

情報科

情報に関する専門技術や知識をもって、情報資料の収集、処理及び地図・航空写真の配布を行い、各部隊を支援します。

陸上自衛隊の職種 施設科

施設科

戦闘部隊を支援するため、各種施設器材をもって障害の構成・処理、陣地の構築、渡河等の作業を行うとともに、施設器材の整備等を行います。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 通信科

通信科

各種通信電子器材をもって部隊間の指揮連絡のための通信確保、電子戦の主要な部門を担当するとともに、写真・映像の撮影処理等を行います。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 武器科

武器科

火器、車両、誘導武器、弾薬の補給・整備、不発弾の処理等を行います。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 需品科

需品科

糧食・燃料・需品器材や被服の補給、整備及び回収、給水、入浴洗濯等を行います。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 輸送科

輸送科

大型車両をもって部隊、戦車、重火器、各種補給品を輸送するとともに、輸送の統制、ターミナル業務、道路交通規制等を行います。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 会計科

会計科

隊員の給与の支払いや、部隊の必要とする物資の調達等の会計業務を行います。

隊員の声


陸上自衛隊の職種 衛生科

衛生科

患者の治療や医療施設への護送、部隊の健康管理、防疫及び衛生器材の補給・整備等を行います。

陸上自衛隊の職種 警務科

警務科

警護、道路の交通統制、隊員の規律違反の防止、犯罪捜査など部内秩序の維持に寄与します。

陸上自衛隊の職種 化学科

化学科

各種化学器材をもって放射性物質等で汚染された地域を偵察し、汚染された人員・装備品等の除染を行います。

陸上自衛隊の職種 音楽科

音楽科

隊員の士気を高揚するための演奏や広報活動に関する演奏を行います。

海上自衛隊の主な職域

海上自衛隊の職種 射撃

射撃

護衛艦等において、砲、ミサイルを操作し、各種目標に対する攻撃を実施します。また弾火薬等の取り扱いを実施します。

隊員の声


海上自衛隊の職種

水雷

護衛艦、潜水艦で魚雷等の水中武器、ソナー等の水中捜索機器を操作し、潜水艦の捜索、攻撃及び器材の整備を行います。

隊員の声


海上自衛隊の職種

掃海・機雷

掃海艦艇等で機雷探知機、掃海具等を操作し、機雷の処分及び機雷の調整、器材の保守整備を行います。

海上自衛隊の職種

航海・船務

航海は、艦艇の艦橋において航海に関する業務を実施します。船務はレーダー・電波探知装置等を活用し、戦術活動を実施します。

隊員の声


海上自衛隊の職種 通信

通信

陸上基地、艦艇及び航空機等の通信、暗号の作成及び翻訳、通信器材・暗号器材及び関連機材の操作整備を業務とします。

海上自衛隊の職種 気象・海洋

気象・海洋

気象・海洋観測、天気図類の作成、気象・海洋関係の情報の伝達に関する業務を行います。

海上自衛隊の職種 機関

機関

エンジン(ガスタービン、ディーゼル等)発動機等の運転、整備及び火災、浸水対処等を業務とします。

隊員の声


海上自衛隊の職種 飛行

飛行

P-3C/P-1哨戒機、US-1A/2救難飛行艇、SH-60J/K艦載ヘリコプター等の搭乗員として飛行任務を実施します。

海上自衛隊の職種 航空管制

航空管制

飛行場で離着陸する航空機又は飛行場周辺を飛行する航空機の無線・レーダー等での誘導等を業務とします。

海上自衛隊の職種 航空機整備

航空機整備

航空機の機体、エンジン及び計器並びにこれらを維持するための器材等の整備、修理、補給等に関する業務を行います。

隊員の声


海上自衛隊の職種 経理・補給

経理・補給

給与・旅費等の計算、物品等の調達、部隊の任務を遂行するために必要な装備品等を準備し、供給する業務を実施します。

海上自衛隊の職種 施設

施設

国有財産についての管理、運用、施設器材・施設車両を用いての建設、道路等の工事及び器材の設備を行います。

海上自衛隊の職種 情報

情報

情報資料の収集、処理及び情報の配布、秘密保全等を業務とします。

海上自衛隊の職種 潜水

潜水

浅海域における簡単な水中作業や機雷・不発弾等の爆発物の捜索・処分、深海域における潜水艦等の乗員の救助に従事します。

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海上自衛隊の職種 衛生

衛生

病院における医療及び医務室における健康管理や身体検査を実施するとともに、潜水に関する調査・研究を業務とします。

海上自衛隊の職種 音楽

音楽

音楽演奏を通じて隊員の士気を高揚します。また、広報活動に関する業務を行います。

航空自衛隊の主な職域

航空自衛隊の職種 飛行

操縦

戦闘機、輸送機、偵察機及び政府専用機などを操縦し、防空、偵察航空、航空輸送及び航空救難などを行います。

空中輸送(戦術輸送) » 操縦 » 操縦【ヘリ】 »


航空自衛隊の職種 航空管制

航空管制

航空自衛隊の飛行場(共用飛行場を含む)における航空交通管制業務を行います。

隊員の声


航空自衛隊の職種 警戒管制

兵器管制

日本の領空を常時監視し、接近又は侵入してくる航空機を早期に発見・識別し、必要に応じて戦闘機の誘導を行います。

警戒管制 »


航空自衛隊の職種 高射

高射

侵略してくる航空機や巡航ミサイルを撃破するため、ペトリオットミサイルシステムの操作及び器材の整備を行います。

高射操作 »


航空自衛隊の職種 気象

気象

航空機の離着陸及び飛行安全確保のため、気象観測・予報を行い、各種気象情報を全国の部隊に通報したり、天気図の作成を行います。

気象【准曹士】 » 気象【幹部】 »


航空自衛隊の職種 情報通信

情報通信

情報通信システムの運用・整備等に関する業務、サイバー・電磁波・宇宙領域に関連する業務又はその支援を行います。

航空自衛隊の職種 航空機整備

航空機整備

航空機、航空機用エンジン、航空機搭載の火器管制装置、武器、弾薬及び車両の整備に関する業務を行います。

ヘリ整備(機上)» 航空機整備【幹部】»


航空自衛隊の職種 施設

施設

施設の取得、建設、管理、処分等に関する管理などの業務を行います。

消防 » 設備機械 » 電気 »


航空自衛隊の職種 衛生

衛生

医療事務管理、衛生管理、衛生運用及び医療施設管理に関する業務を行います。

衛生 » 歯科医官 »


航空自衛隊の職種 警備

警備

航空自衛隊の基地の警備を行い、基地内の人員、施設及び器材の防護及び警戒に関する業務を行います。

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航空自衛隊の職種 音楽

音楽

広報、宣伝及び儀式等に関する音楽演奏の指揮、指導を行います。

音楽 »


航空自衛隊の職種 会計調達

会計調達

予算の編成、執行計画の作成、調達要求、原価計算、契約、監督、検査等の会計調達業務を行います。

会計調達 »


航空自衛隊の職種 隊務管理

隊務管理

航空自衛隊の任務遂行に必要な総務、人事、厚生、教育、適性検査及び隊務の能率的運営に関する業務を行います。

隊務管理 »


航空自衛隊の職種 法務

法務

損害賠償業務や民事裁判等の訴訟業務を行うほか、作戦における法制面の業務を行います。

法務 »


航空自衛隊の職種 輸送

輸送補給

航空機又は車両による人員・貨物の輸送に関する業務、物品の需給統制、在庫管理、取得出納、保管等の業務を行います。

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航空自衛隊の職種 消防

消防

航空救難、建物火災、基地等近傍火災などの消化活動を行うほか、消化設備の管理や消防教育の実施などを行っています。

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航空自衛隊の職種 給養

給養

隊員の食事を提供するため、調理、配食及び給食事務に関する業務を行っています。

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宇宙領域に係る特技職

宇宙領域

宇宙利用の優位を確保し得るよう航空自衛隊において宇宙領域専門部隊の新編及び宇宙領域に係る特技職の新設等計画中です。

宇宙領域 »


自衛隊について(自衛官の階級)

 陸上・海上・航空各自衛官の階級は2士から将まで16階級に分かれています。このうち3尉以上の8階級を幹部自衛官といいます。

このうち3尉以上の8階級を幹部自衛官といいます。

陸上自衛隊の()内は外国軍人呼称、海上・航空自衛隊の()内は英語表記です。

※自衛隊と外国の軍隊では制度が異なり正確な対比はできないため、()内は一例です。

共通呼称 陸上自衛隊 海上自衛隊 航空自衛隊


幕僚長 陸上幕僚長(大将) 海上幕僚長(Admiral) 航空幕僚長(Air Staff Office)
陸将(中将) 海将(Vice Admiral) 空将(Lieutenant General)
将補 陸将補(少将) 海将補(Rear Admiral) 空将補(Major General)

1佐 1等陸佐(大佐) 1等海佐 (Captain) 1等空佐 (Colonel)
2佐 2等陸佐 (中佐) 2等海佐 (Commander) 2等空佐 (Lieutenant Colonel)
3佐 3等陸佐 (少佐) 3等海佐 (Lieutenant Commander) 3等空佐 (Major)

1尉 1等陸尉 (大尉) 1等海尉 (Lieutenant 1等空尉 (Captain)
2尉 2等陸尉 (中尉) 2等海尉 (Lieutenant Junior Grade 2等空尉 (First Lieutenant)
3尉 3等陸尉 (少尉) 3等海尉 (Ensign) 3等空尉 (Second Lieutenant)

 
准陸尉 (准尉) 准海尉 (Warrant Officer) 准空尉 (Warrant Officer)

曹長 陸曹長 (上級曹長) 海曹長 (Chief Petty Officer) 空曹長 (Chief Master Sergeant)
1曹 1等陸曹 (曹長) 1等海曹 (Petty Officer 1st Class) 1等空曹 (Master Sergeant)
2曹 2等陸曹 (軍曹) 2等海曹 (Petty Officer 2nd Class) 2等空曹 (Technical Sergeant)
3曹 3等陸曹 (伍長) 3等海曹 (Petty Officer 3rd Class) 3等空曹 (Staff Sergeant)
士長 陸士長 (上等兵) 海士長 (Leading Seaman) 空士長 (Airman 1st Class)
1士 1等陸士 (1等兵 1等海士 (Seaman) 1等空士 (Airman 2nd Class)
2士 2等陸士 (2等兵) 2等海士 (Seaman Apprentise) 2等空士 (Airman 3rd Class)

幹部自衛官とは

幹部自衛官は、部隊の骨幹と言われ、強い責任感と実行力で部隊を指揮する立場にあり、卓越したリーダーシップが必要となります。

近年における技術革新や国際化、価値観の多様化といった社会状況や、大規模災害や国際平和協力業務への関わりといった、自衛隊をめぐる内外の変化に柔軟に対応し得る優れた幹部自衛官がますます求められています。


曹とは

曹の役割については、従来から、小部隊のリーダー及び専門分野に精通した技能を有するものであるとともに、士を直接指導し、幹部を補佐する部隊の基幹要員として位置付けられています。

その資質・能力は部隊の精強性等に大きな影響を与えます。

さらに、任務の多様化、装備の高度化に伴い、より高い専門性が要求されることから、曹としての任務遂行に必要とされる高い能力が求められています。


各頭文字の表記

JGSDF(陸上自衛隊)

Japan Ground Self-Defense Force

JMSDF(海上自衛隊)

Japan Maritime Self-Defense Force

JASDF(航空自衛隊)

Japan Air Self-Defense Force


階級章の紹介

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