佐世保地方隊について

 日本は古くから海洋国家として歴史を刻んでまいりました。 国土面積では世界61位ですが、排他的経済水域(EEZ)の面積では 世界6位と広大な海洋に四方を囲まれております。
また、国民生活に必要不可欠な石油や天然ガスなどの エネルギー資源や食料品を海上輸送に依存しており、 海路による貿易は物量ベースで99.8%を占めています。 そのため、我が国の発展において海洋の自由で安全な利用は 不可欠であり海上自衛隊の果たす役割も大きくなっています。

 そのような環境下で海上自衛隊では周辺海域の防衛や 海上交通の安全確保を各国との共同訓練などの 安全保障協力を通じて取り組んでおり、佐世保地方隊においても 護衛艦隊隷下の艦艇への支援や基地の運用など 日々任務にあたっています。

総監紹介・挨拶

佐世保地方総監
海将 出口 佳努

 海上自衛隊佐世保地方隊のホームページをご覧いただきありがとうございます。 皆様には、平素から佐世保地方隊に対しまして、暖かいご支援・ご声援をいただき厚くお礼申し上げます。
 令和3年度に入り三ヵ月が経過いたしました。この間、新型コロナウイルス感染症については、医療従事者、 高齢者等を対象としたワクチン接種に加え職域接種等も開始され、我が国全体としてワクチン接種が漸次促進されています。 しかし、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が実施されている自治体や、変異ウイルスの感染拡大等がみられる自治体もあり、 引き続き感染拡大防止に向けた警戒や努力が求められています。佐世保地方隊においても、各部隊が所在する自治体の状況等を勘案しつつ、 各種行事等の中止や規模の縮小などの対応を行っています。
 他方、我が国を取り巻く安全保障環境は、新型コロナウィルス感染症拡大の如何にかかわらず極めて厳しい状況が継続しています。 特に、我が国周辺においては軍事力の強化や軍事活動の活発化の傾向が顕著であり、既存の国際秩序とは相容れない独自の主張に基づく力による現状変更の試みを強行に推し進める国家も存在します。
 海上自衛隊は、「我が国の領域及び周辺海域の防衛」、「海上交通の安全確保」及び「望ましい安全保障環境の創出」という3つの目標を達成するため、 日々の警戒監視、海賊対処行動、各種共同訓練、防衛交流をはじめとする様々な活動を通し、脅威の顕在化を防ぐ「環境の形成」や事態の発生とその悪化を防ぐ「平素からの対応」を適切かつ着実に実施しています。 特に、我が国南西方面の最前線を警備区として担任する佐世保地方隊は、佐世保をはじめ下関、対馬、壱岐、沖縄及び奄美にも部隊を有し、その一翼を担っています。
 また、この間佐世保地方総監部には、4月に在日米軍司令官ケビン・B・シュナイダー空軍中将が、5月にフィリップ・セトン駐日フランス特命全権大使が、6月に米太平洋艦隊司令官サミュエル・パパロ海軍大将が来訪され、 「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた日米同盟の更なる深化や日仏関係の一層の強化の重要性等について幅広く意見交換を行いました。このように米軍やフランスの高官が相次いで来訪されるのは、インド太平洋地域の安全保障における 佐世保地方隊の任務が極めて重要であることの証左と考えます。
 佐世保地方隊隊員一同は、皆様の負託に応えるべく一丸となり、「精強・即応」の態勢を堅持しつつ「誇り」持って任務に邁進してまいります。引き続き、ご支援・ご声援を賜りますようお願い申し上げます。

在日米軍司令官 駐日フランス特命全権大使 米太平洋艦隊司令官

沿 革・編 成

佐世保地方隊の沿革及び編成について紹介します。

沿 革

 当地佐世保は、明治22年7月に海軍鎮守府が設置され、初代長官に赤松則良海軍中将が着任しました。以来120余年にわたり西海鎮護の最重要港として発展してきました。
 昭和28年9月16日保安庁法の施行に伴い、海上警備佐世保地方隊が発足し、佐世保地方総監部、下関基地及び佐世保基地警備隊をもって編成されました。昭和29年7月1日、防衛庁が創設され海上自衛隊となり、その後、部隊の改編等により現在の佐世保地方隊に至っています。

昭和 27年 海上警備隊発足
28年 佐世保地方隊新編 地方総監部、下関基地隊、佐世保基地警防隊(のちの佐世保警備隊)
鹿屋航空隊新編
29年 防衛庁設置法、自衛隊法施行、対馬連絡所新編
30年 鹿屋第2航空隊(のちの大村航空隊)新編
32年 第1駆潜隊新編
35年 第5駆潜隊新編、第11護衛隊新編
36年 佐世保補給所・工作所新編、鹿屋工作所新編、第13揚陸隊新編
37年 奄美基地分遣隊新編
40年 佐世保教育隊新編
41年 第21護衛隊新編
43年 総監部新庁舎移転(現庁舎)
44年 下対馬警備所新編、『はるかぜ』佐地隊直轄艦
45年 佐世保造修所、衛生隊、対馬防備隊新編
46年 第34護衛隊新編、佐世保沖観艦式、『はるかぜ』第12護衛隊に編成替
48年 沖縄基地隊新編
50年 佐世保調査隊新編
51年 佐世保音楽隊新編
52年 佐世保水雷調整所新編、第11護衛隊佐世保に編成替
55年 佐世保地区病院(のちの佐世保病院)新編
62年 第21護衛隊佐地隊に編成替
63年 輸送艇1号編入
平成 3年 第39護衛隊(のちの第26護衛隊)新編
9年 佐世保史料館開館
15年 佐世保地方隊創設50周年、第3ミサイル艇隊新編
20年 第13護衛隊・第16護衛隊の新編
25年 佐世保地方隊創設60周年
30年 佐世保地方隊創設65周年

編 成

 佐世保地方隊は、佐世保地方隊の中核として各部隊を総括する佐世保地方総監部をはじめとして、新入隊員の育成を担う佐世保教育隊、 警備区の監視及び港湾設備の運用等並びに機雷等の処分を実施する佐世保警備隊、弾薬等の補給整備を任務とする佐世保弾薬整備補給所、 艦船、武器から衛生器材に至る補給、整備、改善、研究に関する業務を行う佐世保造修補給所、官舎、売店、給食等、隊員の福利厚生を担当する佐世保基地業務隊、 佐世保地区隊員の衛生管理を主任務とする佐世保衛生隊、部内儀式、式典や広報活動における演奏を主任務とする佐世保音楽隊、 関門海峡、響灘、玄界灘の警戒・監視及び艦艇等に対する支援を任務とする下関基地隊、同じく沖縄周辺海域を担当する沖縄基地隊、 そして対馬海峡の警戒・監視及び艦艇等に対する支援を主任務とする対馬防備隊、 以上11の部隊で編成され、周辺海域の警戒監視等任務にあたっています。

佐世保地方隊隊歌等

『佐世保地方隊隊歌』及び『海のさきもり』をお聴きいただけます。

"佐世保地方隊隊歌"

 作詞:萩原行友 作曲:片山正見  ♪クリックして再生
  • 黒潮しぶく国端くにさきの 国土の護り我等が使命
    赤き血潮はたぎり立ち 今踏みしめる第一歩
    あゝ我等海の男子おのこぞ これぞ佐世保地方隊
  • 練磨の汗に微笑ほほえみて 己が任務つとめを朝夕に
    静かに果して海原を 眺むる彼方に大潮しおどよむ
    あゝ我等海の男子ぞ これぞ佐世保地方隊
  • 昇る朝日にもえづる 遠い我等の祖先おや達が
    永遠とわしずまるこの山河 ゆるがじ護らん海と空
    あゝ我等海の男子ぞ これぞ佐世保地方隊

 作詞者は昭和39年に退職した元1等海佐の萩原行友。作曲者は初代佐世保音楽隊長であり、後に第2代東京音楽隊長を務めた片山正見。
※令和2年校訂版では、「海の男子ぞ」を「海のさきもり」として収録した。


"海のさきもり"

 作詞:江島鷹夫 作曲:山田耕筰 ♪クリックして再生
  • あらたなるひかりくもあか 日本ひのもと
    そら富嶽ふがくあお ぎてすす
    われらこそうみのさきもり
  • くろがねのちからゆるぎなきこころ もて
    ちてきたえてたゆまず かむ
    われらこそうみのさきもり
  • とこしえの平和へいわかぜきよきはた もと
    同胞とも国土こくどまも らでやまじ
    われらこそうみのさきもり

 海上自衛隊の儀式の一つである自衛艦旗授与式のほか、諸儀式の執行者が必要と認める場合に演奏される。
 歌詞は昭和27年警備隊歌公募の入選作で、作詞者の江島鷹夫とは海軍中尉であった岡本文治のペンネームである。作曲者は『赤とんぼ』などで知られる山田耕筰。

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