吉田統合幕僚長 着任のご挨拶
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統合幕僚監部のWEBサイトをご覧の皆様、令和5年3月30日付をもちまして、浜田防衛大臣より、第7代統合幕僚長を拝命致しました吉田圭秀です。
山﨑陸将の後を受けて、統合幕僚長を拝命し、その責務の重大さに身が引き締まる思いであり、微力ながら、全力で職責を果たして参ります。さて、現在、国際社会は、昨年生起したロシアによるウクライナへの軍事侵略をご覧になっても明らかな通り、力による一方的な現状変更を許容せず、法の支配に基づく国際秩序を維持できるか否かの分水嶺にあると認識しています。
その国際安全保障の焦点となっているのが、インド太平洋地域であり、我が国は、その最前線に位置しています。ウクライナと同様の深刻な事態が、インド太平洋地域、とりわけ、東アジアで生起する可能性が排除できないという強い危機感をもって、着任致しました。
このように我が国は、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しているとの認識の下、昨年末、「国家安全保障戦略」、「国家防衛戦略」及び「防衛力整備計画」が策定されましたが、令和5年度は、正に防衛力の抜本的強化の「実行元年度」となります。
一方で、かつてないほどの危機は、かつてないほどの機会を生み出しているとも、感じています。インド太平洋地域において、同盟国・同志国が結集する機会も急速に増加していますし、我が国においても、防衛力の抜本的強化に加えて、外交力、情報力、経済力、技術力を含めた国力を統合して、国全体の防衛体制を構築する方向に向かっています。
こうした中、統合幕僚長として、「戦略レベルと作戦レベルの融合」、「防衛力整備と防衛力運用の融合」及び「統合、日米共同、多国間連携、省庁間協力の融合」の3つの「融合」アプローチにより、「統合運用態勢の抜本的強化」を実現し、我が国の平和と安全に寄与して参りたいと考えています。今、この瞬間も、我が国周辺の陸・海・空域や宇宙・サイバー領域において、陸・海・空自衛隊の隊員が、警戒・監視、即応態勢の維持、抑止力強化のための厳しい訓練、災害救援活動等に地道な汗を流しています。
また、ソマリア沖・アデン湾やシナイ半島、南スーダン等、世界各地で、自衛隊員が、我が国の国益を守り、他国との信頼関係を構築し、国際安全保障環境の改善に資する活動に従事しています。
私自身、将来にわたって我が国の安全を担保し、国民の負託に応え得る統合防衛力の創造のため、持てる力を総て尽くして、職責を全うして参る所存です。皆様におかれましては、引き続き、自衛隊の活動に対し、深いご理解を賜りますよう、心からお願い申し上げます。