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2023年

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    統合幕僚長-定例記者会見にて

    本日は、私の方から米国出張の成果についてお知らせします。
     5月10日から18日までの間、ワシントンD.C.のほか米国各地を訪問してまいりました。この間、ミリー米統合参謀本部議長をはじめ、宇宙軍、サイバー軍、戦略軍の各統合軍司令官と、それぞれ対面で会談を行い、強固な信頼関係を構築するとともに、戦略レベルにおける日米防衛協力をより一層拡大・深化させていくことで一致しました。
     また、5月15日から17日までの間、カリフォルニア州において開催された、日、米、豪、印、英の政府関係者及び米シンクタンク関係者が一堂に会する「インド太平洋安全保障対話」に参加するとともに、アクイリーノ米インド太平洋軍司令官、キャンベル豪国防軍司令官、チョーハン印国防参謀長と懇談を行い、インド太平洋地域における平和と安定のために、同盟国・同志国がより一層効果的かつ具体的に協力を進めていく重要性について、活発な意見交換を行うことが出来ました。

    米国出張の様子はこちら

  • 統合幕僚長-定例記者会見にて

    昨日13時5分、外務大臣から防衛大臣に対し、スーダン共和国に滞在する法人等の輸送の実施に必要となる準備行為の要請があったことを受け、本日、防衛大臣より、自衛隊の輸送機をジブチ共和国へ移動させ、待機することを命ぜられました。
     本命令を受け、自衛隊は速やかに所要の準備を完了させ、航空自衛隊の輸送機を始めとする自衛隊の部隊を、ジブチ共和国へ出発させる予定です。関係機関・関係国と緊密に連携しつつ、準備に万全を期して参ります。

    本日は私から、オランダ国防軍参謀総長の来訪及び各国参謀総長とのVTCの成果についてお知らせします。
     4月16日から18日までの間、統合幕僚監部は、オランダ国防軍参謀総長・エイヘルセイム大将を公式招待いたしました。ハイレベル懇談を通じ、制服組トップ間の強固な信頼関係を構築するとともに、日本・オランダの防衛協力をより一層推進していくことで一致しました。
     加えて、先週から今週にかけて、フィリピン、インドネシア、イギリス、カナダ、NATO及びオーストラリアのそれぞれの参謀総長等とVTCによるハイレベル懇談を行いました。
     今後とも、統合幕僚監部は、同盟国・同志国等との連携強化を積極的に図って参りたいと思います。

    各会談の様子はこちら

  • 統合幕僚長-定例記者会見にて

    まず、4月6日発生した陸上自衛隊のUH-60JAの事故において、本日も海上保安庁の支援を得つつ、陸海空自衛隊全力で捜索救助活動を行っております。一刻も早く10名の要救助者を発見するべく、引き続き捜索救助活動を継続してまいります。
     本日は、私から2点、各国参謀総長とのVTC成果及び令和5年度における統合訓練の概要についてお知らせします。
     はじめに、着任直後の米軍のカウンターパートとのVTCに引き続き、4月7日にコットン米戦略軍司令官と、昨日12日にアンジェイチャクポーランド軍参謀総長と、及びクオンベトナム人民軍総参謀長とそれぞれVTCを行いました。各国の参謀総長等との懇談を早期に行うことにより、カウンターパートとの信頼関係構築を図るとともに、同盟国・同志国との連携強化のための有意義な議論ができたものと考えております。
     次に、令和5年度における統合訓練についてです。統合訓練は、自衛隊の統合運用能力の向上を図るものでありますが、我が国の防衛力の抜本的強化、日米同盟の抑止力・対処力の強化及び同志国等との連携の強化の実現にあたり、極めて重要な役割を果たすものです。この観点から年度を通じ、様々な訓練を計画的・効果的に実施してまいります。

  • 統合幕僚長-定例記者会見にて

    本日は、私から2点、米軍カウンターパートとのVTC成果及び砕氷艦「しらせ」の帰国についてお知らせします。
     はじめに、統合幕僚長着任に際し、3月30日にミリー米統合参謀本部議長と、翌31日にアクイリーノ米インド太平洋軍司令官とそれぞれ懇談を行いました。VTCではありましたが、着任直後に最も重要な同盟国のカウンターパートと懇談の機会を設けることにより、信頼関係の構築を図るとともに、日米ハイレベルでの戦略協議のキックオフとして有意義な意見交換を行うことができました。
     次に、昨年11月に出港した砕氷艦「しらせ」は、第64次南極地域観測協力を終え、来週4月10日に帰国する予定です。海上自衛隊は、昭和40年から南極地域観測協力を実施してきており、本事業は、地球規模の気象変動等の問題解決にとって極めて重要な役割を果たしています。今回も、現地での所要の物資輸送、観測支援、海洋観測等の任務をしっかり果たしてくれたものと考えています。

  • 統合幕僚長-着任のご挨拶

    統合幕僚監部のWEBサイトをご覧の皆様、令和5年3月30日付をもちまして、浜田防衛大臣より、第7代統合幕僚長を拝命致しました吉田圭秀です。
     山﨑陸将の後を受けて、統合幕僚長を拝命し、その責務の重大さに身が引き締まる思いであり、微力ながら、全力で職責を果たして参ります。

    さて、現在、国際社会は、昨年生起したロシアによるウクライナへの軍事侵略をご覧になっても明らかな通り、力による一方的な現状変更を許容せず、法の支配に基づく国際秩序を維持できるか否かの分水嶺にあると認識しています。
     その国際安全保障の焦点となっているのが、インド太平洋地域であり、我が国は、その最前線に位置しています。ウクライナと同様の深刻な事態が、インド太平洋地域、とりわけ、東アジアで生起する可能性が排除できないという強い危機感をもって、着任致しました。
     このように我が国は、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しているとの認識の下、昨年末、「国家安全保障戦略」、「国家防衛戦略」及び「防衛力整備計画」が策定されましたが、令和5年度は、正に防衛力の抜本的強化の「実行元年度」となります。
     一方で、かつてないほどの危機は、かつてないほどの機会を生み出しているとも、感じています。インド太平洋地域において、同盟国・同志国が結集する機会も急速に増加していますし、我が国においても、防衛力の抜本的強化に加えて、外交力、情報力、経済力、技術力を含めた国力を統合して、国全体の防衛体制を構築する方向に向かっています。
     こうした中、統合幕僚長として、「戦略レベルと作戦レベルの融合」、「防衛力整備と防衛力運用の融合」及び「統合、日米共同、多国間連携、省庁間協力の融合」の3つの「融合」アプローチにより、「統合運用態勢の抜本的強化」を実現し、我が国の平和と安全に寄与して参りたいと考えています。

    今、この瞬間も、我が国周辺の陸・海・空域や宇宙・サイバー領域において、陸・海・空自衛隊の隊員が、警戒・監視、即応態勢の維持、抑止力強化のための厳しい訓練、災害救援活動等に地道な汗を流しています。
     また、ソマリア沖・アデン湾やシナイ半島、南スーダン等、世界各地で、自衛隊員が、我が国の国益を守り、他国との信頼関係を構築し、国際安全保障環境の改善に資する活動に従事しています。
     私自身、将来にわたって我が国の安全を担保し、国民の負託に応え得る統合防衛力の創造のため、持てる力を総て尽くして、職責を全うして参る所存です。

    皆様におかれましては、引き続き、自衛隊の活動に対し、深いご理解を賜りますよう、心からお願い申し上げます。