山崎統合幕僚長 記者会見
日時:令和4年12月22日(木)14:01~14:15
場所:防衛省A棟10階会見室
備考:定例会見
1.発表事項
本日が今年最後の会見となります。今年一年の総括を述べさせて頂きたいと思います。
今年1年を振り返りますと、我が国を取り巻く安全保障環境は、一層厳しさと不確実性を増しており、国内においては平素からの警戒監視や情報収集を確実に実施するとともに、弾道ミサイルへの対処や、戦闘機の緊急発進による対領空侵犯措置に万全を期した一年でありました。
特に、今年5月には、中国空母「遼寧」が太平洋に進出し、艦載機の発着艦が行われ、そして今まさに、今年2回目となる太平洋上における活動が確認されております。
また、中国及びロシアの無人機を含む爆撃機や哨戒機等による我が国周辺での飛行や、中露共同による飛行、北朝鮮によるかつてない高い頻度でのミサイル発射など、自衛隊は、各種事態に迅速かつシームレスに対応しました。
そのほか、国内における災害派遣では、4月の知床沖における観光船事故に係る捜索活動や、9月の台風被害への災害派遣、鳥インフルエンザに係る災害派遣等、各地で発生した様々な災害に対応してきたほか、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、引き続き、大規模接種会場におけるワクチン接種も継続しております。
国外においては、1月に発生した、トンガ北部の火山島噴火により発生した被害に対し、航空自衛隊C-130輸送機と輸送艦「おおすみ」等による国際緊急援助活動として、緊急支援物資等の輸送を行いました。また、ロシアのウクライナ侵略に際して、ウクライナ被災民救援国際平和協力業務として、ポーランド及びルーマニアへの航空自衛隊のC-2輸送機等による、人道救援物資の輸送を行いました。
また、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動や中東における情報収集活動をはじめ、南スーダンにおける国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)や、シナイ半島における多国籍部隊監視団(MFO)においても、派遣された部隊や隊員が、引き続き任務を継続しております。
各種統合訓練においては、自衛隊統合防災演習(JXR)や、日米共同統合演習(KS23)等を通じ、統合運用及び日米での共同対処能力の強化を図ってまいりました。
各国との防衛協力・防衛交流においては、日米同盟の抑止力・対処力を強化するため、平素からあらゆるレベルでの日米防衛協力を積極的に推進するとともに、同志国との二国間、多国間の防衛協力・交流を力強く推進してまいりました。
このような中、先週12月16日に、新たな国家安全保障戦略、国家防衛戦略及び防衛力整備計画の3文書が閣議決定されました。
これは、戦後の防衛政策の大きな転換点となる戦略文書の改定であったと思っています。
我々自衛隊は、これら3文書に基づき、厳しい安全保障環境の中、我が国の平和と独立、そして我が国の領土・領海・領空を断固として守り抜くために、防衛力の抜本的な強化を強い意思をもって進め、「真に戦える自衛隊」を実現するとともに、自衛隊の使命の完遂に邁進してまいりたいと思います。