山崎統合幕僚長 記者会見
日時:令和4年9月29日(木)16:00~16:10
場所:防衛省A棟10階会見室
備考:定例会見
1.発表事項
私から本日4件、米国出張の成果、フィンランド国防軍司令官の公式訪問、台風14号及び15号にかかる災害派遣、及び中露艦艇の動向についてお伝えいたします。
一件目につきましては米国出張についてであります。9月18日から24日までの間、米国グアム及びハワイを訪問いたしました。
まず、グアムにおいて、マリアナ統合司令部、アンダーセン空軍基地、グアム海軍基地、キャンプ・ブラズ、また射撃訓練場やTHAADミサイル等を視察し、米軍の態勢に係る理解を深めました。
その後、ハワイにおいて、9月21日及び22日の二日間にわたり、米インド太平洋軍との共催でジョイント・シニア・リーダーズ・セミナー(J-SLS)を実施いたしました。
本セミナーを通じ、アクイリーノ米インド太平洋軍司令官と、これまでにないスピード感で厳しさを増す安全保障環境に係る認識を共有するとともに、日米同盟を一層強化し、法の支配に基づく国際秩序の維持及び「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、協力を促進することを確認いたしました。
今回の議論を通じ、更に日米同盟の抑止力・対処力を向上させるとともに、我が国自身の防衛力を抜本的に強化し、南西地域の防衛体制を目に見える形で強化し、抑止力を向上させる必要性を改めて感じた次第であります。
また、地域の平和と安定を確保していくために、将来の防衛協力の方向性を含め様々な議論を行いました。今回の米国訪問を通じ、日米同盟を一層強化させるとともに、自由で開かれたインド太平洋の実現に寄与して参る所存であります。
2件目は、フィンランド国防軍司令官の公式訪問についてであります。
昨日、9月28日から本日29日までの間、フィンランド国防軍司令官、ティモ・キヴィネン陸軍大将を公式招待し、両国を取り巻く安全保障環境や今後の日・フィンランドの防衛協力・交流等について幅広く意見交換を行いました。
意見交換においては、ロシアによるウクライナ侵略を含む情勢認識について認識を共有し、力による一方的な現状変更の試みが、断じて許されない国際社会共通の課題であることを確認いたしました。
また、我が国にとっての重要な戦略的パートナーであるフィンランドとの今後の防衛協力・交流について議論し、法の支配等の普遍的価値や戦略的利益を共有する両国が、ルールに基づく国際秩序の維持に向けて引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
3件目は、台風14号及び15号に係る災害派遣についてです。
9月19日、宮崎県知事から台風14号による大雨で発生した安否不明者の捜索救助及び断水に伴う給水支援について要請を受け、陸上自衛隊が災害派遣を実施しました。
また、台風15号における災害派遣につきましては、26日、静岡県知事から、静岡市内の断水に伴う給水支援の要請を受け、陸上自衛隊第34普通科連隊及び航空自衛隊第1航空団等が静岡市内において、給水支援を実施しているほか、市内の浄水場内の土砂除去支援に係る要請を受け、26日から28日までの間、除去作業を実施いたしました。
引き続き、自治体や関係機関と連携しつつ、災害への対応に万全を期していきたいと思います。
最後に、中露艦艇の動向についてお伝えいたします。
昨日28日から本日29日にかけて、中国海軍艦艇レンハイ級ミサイル駆逐艦等3隻、ロシア海軍艦艇ウダロイⅠ級駆逐艦等4隻の計7隻が、大隅海峡を西進し、東シナ海へ向けて航行したことを確認いたしました。
現時点では、自衛隊艦艇等への危険な行動や、我が国領海内での航行といった行為は認められておりません。
自衛隊としては、中国及びロシア海軍艦艇の我が国周辺海域における動向について引き続き注視するとともに、我が国周辺海空域における警戒監視活動等に万全を期してまいりたいと思います。
なお、詳細につきましては、今後、公表させていただきますので、よろしくお願いいたします。